2017/11/17 O.A

11月も半ばを過ぎて、すっかり秋も深まってきました。
暦の上ではもう冬ですから、冬に近づいてきた・・・と言ったほうがいいのかな。
ただでさえ、センチメンタルな気分になるこの季節。
寒い朝の始まりや長い夜の真ん中で、ふと、人恋しい気持ちになる瞬間がありますよね。
そこで、今日のコードは「あなたに寄り添う・・・秋の女性ボーカル・コレクション」です。

■今週のChordは“あなたに寄り添う・・・秋の女性ボーカル・コレクション”

Photograph / Stacey Kent

アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲をステイシー・ケントがカバー。 1997年のレコード・デビュー以来、キュートでインテリジェンスあふれる作品で、日本でも高い人気を誇る女性ヴォーカリストで、英語、フランス語、ポルトガル語を操る“ジャズ・ソングバード”として活躍中。

先日リリースされた最新アルバム『アイ・ノウ・アイ・ドリーム』では、長年の夢だったオーケストラとの共演が実現。カルロス・ジョビンの「フォトグラフ」「ダブル・レインボウ」、セルジュ・ゲンスブールの「失われた恋」など、美しいストリングス・サウンドをバックに名曲をカバーしています。

このアルバムには、今年のノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロ氏が作詞した、「バレット・トレイン(新幹線)」という曲も収録されています。
ステイシーはもともとカズオ・イシグロファンでしたが、イシグロ氏のほうも「無人島に持って行きたい作品」として彼女の曲をあげていたため、この曲以前から、詞を提供しています。

どんどん日が短くなってくる、紅葉はともかく植物は色を失う、木枯らしが吹く。
そんなとき、気持ちがふと、沈むことがあります。季節は巡ると知っていても、何かが終わろうとする“もの寂しさ”・・・、感じますよね。
人肌が恋しくなる、とはよく言いますけど、人の声もまた、しみじみと暖かいものです。
それは、芽吹きの春や緑が茂る夏には忘れていた喜びを、思い出させれくれるもの。
まさに肌からしみこんでくるように、魅力的な声が私たちをじんわり、温めてくれます。

声って、多かれ少なかれ、その人自身を物語るし、「人生」がにじみ出ますよね。
たとえば女性ボーカルの場合は同性だけに、「若い!でも、私にも怖いものナシの、そんな時期があったな」とか、「わかるわかる、いろいろあったよね」なんて思ったりして、寄り添って聴きたくなります。

Dream / Diana Krall

昨日、お誕生日を迎えて53歳になったダイアナ・クラールは、グラミー賞の常連でもある「ジャズ・ボーカルの女王」。
2年ぶりのリリースとなった最新アルバムは、『Turn Up The Quiet』。
「L-O-V-E」や「Night And Day」などスタンダードナンバーをじっくり歌いこんだ1枚です。
その中から、キャピトル・レコードの設立者で、副社長も務めた作曲家、ジョニー・マーサーが1944年に作曲したスタンダードナンバーが、「Dream」。
フランク・シナトラが歌ったことでも有名ですが、ジャズ・コーラス・グループ、パイド・パイパーズのヴァージョンは、1945年に18週連続全米チャート1位を記録する大ヒットとなりました。

Carry On / Norah Jones

この人の声も、冷えた心をそっと、あたためてくれますね。昨年リリースされた最新アルバム『DAY BREAKS』からの1曲。
前作から4年のブランクを経たこの1枚は、「ノラ・ジョーンズ 第二章の幕開け=夜明け」、ともいえる作品。
収録された12曲はすべてピアノ演奏によるもので、ジャジーなノラ、再び!という1枚。

2014年にジャズ界の大御所、マッコイ・タイナーやウェイン・ショーター、ドクター・ロニー・スミスなどと共演したブルーノート・レーベル75周年コンサート。この出演が、彼女のジャズ魂に火をつけたともいわれます。
さらには2人の子どもを出産したノラ。子育ての合間、真夜中にキッチンに置いたピアノで、曲を作り始めたことが、ピアノによるアルバム制作へと向かわせたとか。
「♪もう忘れよう 過ぎたことにして そして 前に進みましょう・・・」
そんな歌詞も胸に染みる1曲です。

Frozen / Sabrina Claudio

アメリカはマイアミ出身の新世代ソウルシンガー、サブリナ・クラウディオ。
21歳とは思えないセクシー & ビューティーなルックスで、Instagramでも人気を獲得しつつあるサブリナ・クラウディオ。

そもそも、彼女が最初に注目されたのは、ビヨンセの曲「Heaven」をカバーして、YouTubeにアップしたのがきっかけ。その後もカバー曲を次々とアップし、ついにデビュー!
今年3月には7曲入りのデビューEP『Confidently Lost』を発表した。
セクシーというより、「エロティック」なサブリナですが、ヴォーカルはクールでいながらガーリーな繊細さももちあわせています。

11月も半ばを過ぎて、そろそろ本気の冬支度!風邪などひかないよう、あったかくして過ごしてくださいね。

GREY / 松任谷 由実

今日のラインナップは、ジャジーで心落ち着く「寄り添いナンバー」ばかり!
そろそろ見え隠れしてきた年末にむけて、仕事や家事、勉強に忙しいあなたにおすすめ!
気に入った曲があったら、ぜひ、プレイリストに加えてくださいね。
新譜も多かったので、私もじっくり、聴きたいと思います。

それにしても、声ってとっても正直。ラジオから私の体調やご機嫌も、伝わりますよね。
日々すこやかに、そしてうるわしく過ごさなくちゃ、と思いました。

そんな決意を新たにしつつ、11月27日からの舞台稽古に励む毎日です!
『Yuming×帝劇 Vol.3 朝陽の中で微笑んで』。
近未来を舞台に、時を越えた純愛物語をお届けします。
寺脇康文さん、宮澤佐江さんほか、豪華キャストをお迎えして繰り広げる、近未来が舞台の純愛物語です。
私は物語のご案内役としてステージでパフォーマンスしますので、どうぞお楽しみに!
そのほか、最新情報は私のオフィシャルサイトTwitterFacebokにて、チェックしてみてくださいね。