Yuming Chord
松任谷由実
2013.02.15.O.A
♪Onair Digest♪
今年も無事、「SURF & SNOW in Naeba」も終了!
苗場プリンスでのコンサートが終わって、雪景色の冬山を降りて東京へもどってくると、いつも感じることがあります。あ〜、春がきてるな〜!ってね。
そこで今日のChordは「きざし」です♪


■今週のChordは “きざし”

m1 Ho Hey
The Lumineers

アメリカのインディーロックシーンから出て来たフォークロックバンド。
この緩い感じと、ギター、ドラム、チェロという編成もなんだかかっこいい。日本でもブレイクしそうなきざし…。
「きざし」という言葉、どんなときに使いますか?今の季節なら「春のきざし」。まさに、苗場から東京に戻ってきたこの時期に感じる空気。新しい季節が、かすかにはりつめた感じでそこにある、そんな様子でしょうか。
ところで「きざし」という漢字は、「兆」です。昔の中国では、国王は神様の意見を聞きながら国を治めていたといわれていて、その手段が、占いのような儀式だったとか。亀の甲羅や動物の骨に火の棒を押し当てて、そこに出てきた焼印の形から、神のお告げを読み取った、という説があります。そこで、この「兆」、という字なんですが、これこそまさに、亀の甲羅に入ったひびの形をあらわしているんですね。そこから、“前ぶれ”とか、“何かが起こりそうなしるし”という意味をもつようになったとか。


m2 As I Lay Me Down
Sophie B. Hawkins

今日のコード「きざし」から、流行のきざしサウンドを。2月なのに春の陽気と歌う1曲。1994年のヒットです。
今日のChordでふと、思い出した話があるんです。「ネナナ アイスクラシック」という、町をあげて春を待ちわびる人たちの“お遊び”。厳しい寒さが続くアメリカ・アラスカ州の大地にある町、「ネナナデポット」。住民たちが春を待ちながら参加するのが「ネナナ アイスクラシック」。人口500人ほどの小さなこの町には、ユーコン川の支流、ネナナ川が流れているんですけど、もちろん、冬は凍り付いてしまっています。この凍った川面に三脚のようなポールを立ててロープを取り付けます。で、そのロープを川岸の方へ張って固定します。川の氷が溶けると・・・、ポールは倒れますよね。その日時を予想して2ドルちょっとのチケットを購入、そこに予想日時を書いて投票箱に入れて、あとはその日を待つばかり。これが町公認のギャンブルになっていて、当てた人は賞金(当たった人数で割る賞金は30万ドル!)がもらえるそうです。その映像を私、見たんですよ!今年はポールを3月4日に立てる予定だそうです。
「恋のきざし」なんていうのも、わくわくしますよね。今まで何とも思わなかった人に、「あれ?なんだろう、この気持ち・・・」みたいな気分になる瞬間。もちろん、よくない「きざし」もありますが、気づいたら早いうちに手をうっておけば大事にはいたりません!「きざし」に敏感になることが、幸せになるコツかもしれないですね。


m3 雪月花
松任谷 由実

今日のコード「きざし」から、私の曲を。
結局は、いろいろな「きざし」に気づくことが、人生を豊かにするコツかも。楽しいこと、美しいもの、カワイイもの、気持ちいいこと、感性を磨いて、幸せの「きざし」には敏感でいたいものです!
最後に、今年メモリアルイヤーを迎えて、改めて「流行のきざし」を感じる人たちをあげてみると…ジャニス・ジョップリンが生誕70年。2本の伝記映画が製作される予定。オードリー・ヘップバーンが没後20年。世界各地でメモリアルイベント開催予定。ヴェルディとワーグナーが共に生誕200年。こちらも世界各地で演奏される予定。
もちろん、私、松任谷由実もデビュー40周年メモリアルイヤー佳境に!今年も走れる限り、走る予定なので、みんな、ついてきてくださいね!


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