Yuming Chord
松任谷由実
2014.03.21.O.A
♪Onair Digest♪
今日は春分の日、休日ですね。することも特にない、誰かと約束もしていない、そんなあなたにお送りします!
ということで今日のコードは「BOOK STORE」♪


■今週のChordは“BOOK STORE”

m1 Book Of Love
Fleetwood Mac

1982年のアルバム『MIRAGE』からの1曲です。
ネット販売や電子書籍の普及によって、本屋さんは年々減り続けているといわれていますけど、あの特別な空間はなくならないはず!本屋さんがない世界なんて、寂しすぎますよね。
本を読むのはとにかく好きで、ジャンルを問わず多読濫読タイプの私。本屋さんにも気軽に出かけます。あの本を買おう!と目的をもって行くというより、ふらりと行く。そこで、タイトル買いしたりジャケ買いすることもあります。ちなみに、本屋さんに行くと“便意”を催す、という現象、経験したことあります?原因については諸説ありますが、本の印刷に使われるインクに含まれる揮発性化学物質に誘発されて、また好きな本に囲まれてリラックスし、腸の働きが活発になる、たくさんの中から本を選ばなければならないというストレスが、そうさせたなどなど、どれも都市伝説っぽい理由ですが。
本屋さんでリラックス、といえば最近定着しつつあるのが、カフェを併設した本屋さん。例えば、日本での店舗数第一位を誇る蔦屋書店。リアル書店での書籍の売り上げがいまや日本一だそうですが、代官山の蔦屋書店は私も行ったことがありますよ!


m2 Magic
Coldplay

今日のコード「BOOK STORE」から1曲。5月にリリースする予定のニューアルバム『GHOST STORIES』から。
日本で本を売る商売が始まったのは江戸時代のこと。現存する書店のうち、日本最古のお店は京都市内にある「永田文昌堂」さんと言われています。当時の書店は出版業もかねていて、このお店も仏教書の出版・販売を行い、今も続いています。その後、出版文化は京都から江戸へと移るわけですが、当時活躍していたのが蔦屋重三郎という人。人気のあった山東京伝や歌麿、写楽の浮世絵を出版して大流行させました。あの「蔦屋」の名前はここからきているそうですよ。その後、明治時代に文明開化の波にのって次々に書店が開店、大正から昭和初期にかけては、神田神保町が本のまち、と呼ばれるようになります。Eテレの「SUPER WOMAN」で森本千絵さんとロケに出かけた一誠堂書店は中でもお気に入りです。
本屋さんの楽しみはまだまだありますよね。 手描きのPOPをながめてツッコミをいれてみたり、 品揃えに意表をつかれたり、ブックカバーがおしゃれで感心したり。 同じ作家の本を手にとっている人を見ると、妙な親近感を覚えたりして。 あらためて、本屋さんはそこに居るだけで、いろいろなことを感じられる場所だな、と思います。それはやっぱり、実物の本の色みや重み、匂いやページをめくる音、そういうものを体感できる本屋さんならではの体験です。


m3 INVISIBLE STRINGS
松任谷 由実

今日のコードから私の曲を。
「BOOK STORE」というコードでお話してきましたが、ジャーナリストの清水玲奈さんの本、『世界の夢の本屋さん3』には、世界中の誇り高き書店が紹介されていて、見ているだけでうっとりしてしまうんですが、イギリスに現存する最も古い書店、ハチャーズ書店は王室御用達。40年以上ここで働く店員のスティーブン氏はこう語っています。「本は、美しい空間を作ります。誰かの家に招かれて本がなかったら、私はその人の人格を疑ってしまいます。キャンドルで家を飾ることはできませんから、紙の本も、本屋も不滅です」。
休日は、本屋さんにつとめる人たちの愛と情熱を感じに出かけましょう!ちなみに、私はこの週末、「POP CLASSICO」ツアーで地方へ出かけています。このあとは神戸へ、週明けには滋賀、さらに四国へ上陸して香川県、愛媛県へと向かいます。
時間ができたら、地方の個性豊かな本屋さんをのぞいてみようかな♪



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