Yuming Chord
松任谷由実
2014.07.04.O.A
♪Onair Digest♪
またたき始まる、ふもとの灯り。ぼんやりにじむ、雨上がりの月。はしゃぎすぎた一日を終え、誰もが無口になる時間。夜更けのハイウェイに乗って、もうひとつの旅へ出かけよう。耳元で奏でられる音楽にのって、心は星空をかけめぐる。


■今週のChordは“『POP CLASSICO』Music Library〜旅を彩る音楽〜”

m1 Notoriou
Duran Duran

昨年11月からスタートした私の『POP CLASSICO』コンサートツアーも、とうとう今月、7月18日の東京国際フォーラムが千秋楽となりました!全国36都市66公演をめぐる『POP CLASSICO』ツアーも、数えてみたら残り7ステージ!ここまで、すべての公演を無事に終えてきたことを、まずは感謝したいですね。これも、ステージを観にきてくださったファンのみなさん、公演を開催するために奔走してくださったスタッフ、みなさんのおかげです!この場を借りてお礼申し上げます!本当にありがとうございました!・・・って、まだ終わってないですけどね(笑)。
そして!私の心身をひそかにメンテナンスしてくれたのは、大好きな音楽たち。今日も先週に引き続き、ツアーのお供となっていた音楽を紹介しつつ、旅先でのこぼれ話をお届けしていきます。
ツアー中はリハーサルを含めると、本当にず〜っと自分の音楽と向き合いっぱなし。自家中毒をおこしちゃうんですよね。だから余計に色々な音楽を聴きたくなります。
さきほどDuran Duranをお送りしましたけど、今回、車の移動が多かった中、高速道路を走るときにぴったり!って感じでしたね。
ドライブといえば、今回印象に残っているのが明石海峡大橋!神戸と淡路島を結ぶ、世界最長のつり橋で、通称パールブリッジというそうです。ここを渡ったときは爽快でしたね・・・。
淡路サービスエリアに立ち寄ったんですけど、なんと!サービスエリアに観覧車があるんです!もちろん、乗りました。ついさっき渡ってきた明石海峡大橋も含め、観覧車が一番上にあるときは海抜135mの絶景が見渡せるんですよ。明石海峡大橋はとっても壮大で、なんだかクラシックが似合う感じでした。
今回のツアーにもっていった音楽の中には、クラシックもありました。軽めのものから、重厚なものまで色々・・・明石海峡を渡るときには、ワーグナーを聴いていたんですけど、まさにハマりましたね!


m2 楽劇トリスタンとイゾルデ〜イゾルデの愛の死
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団






m3 Early Morning Love
MOACIR SANTOS

この曲は、まさにツアーを終えた翌朝に聴いていました。ブラジル音楽家の良心、とも言われているモアシール・サントス。私が聴いていたのは『サウダージ』というアルバムです。朝、起きて最初に聴く音楽って、大切ですよね。その日の気分が変わってきます。
ツアー中の気分転換のひとつが、ショッピング。地方都市のファッションビルには、ずいぶん行きましたね。109、パルコ、ラフォーレなどなど・・・テナントや商品のラインナップも地方によって特色があって面白いんですよ。特によく行ったショップは「EMODA」。東京だと渋谷の109とか池袋パルコにお店がありますね。人に「これ、絶対に似合うよ!」と、おすすめするのがまた楽しい。
そんな気晴らしも合間にはさみつつ、かなりストイックに取り組んできた今回のツアー。残りあと数回となった『POP CLASSICO』ツアー。あの世界観に思いっきりひたっていただくために、最後までしっかり、つとめあげていこうと思います!


m4 Modele
松任谷由実

今回、アルバムの濃密な世界観を形にするために、さまざまな試みに挑戦してきたんですけれど、新しいバンドのメンバーと共に音を創り上げてきたというのは大きかったですね。
若いメンバーたちとのステージで発見したこと、新しく得たものがたくさんあります。残すところあと7ステージ、最後の最後にどんな境地に達するのか、私自身、とても楽しみにしています!



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