Yuming Chord
松任谷由実
2014.10.17.O.A
♪Onair Digest♪
現在、帝国劇場で公演中の舞台、「Yuming sings...『あなたがいたから私がいた』」。戦時中に青春時代を過ごした、幼なじみの三人が物語の主人公です。
そこで今日のコードは「幼なじみ」です。


■今週のChordは“幼なじみ”

m1 Say My Name
Destiny's Child

ビヨンセとケリーは幼なじみ。もともとは幼なじみ4人で活動していました。
幼なじみ、と聞くとなにやら甘酸っぱい気分という方もいるでしょうか。男の子どうし、女の子どうし、という場合ももちろんありますけど、男女の場合、思春期を迎える頃から微妙な関係になったりもしますよね。初恋の相手がいとこだった、という人も多いみたいですよね。身近な年上の頼れるお兄ちゃん、みたいなね。
小さい頃からずっと一緒ということは、育った環境も近いはずだし、もちろん遊び仲間でもあったわけで、趣味嗜好が似ることもありますよね。大人になって、同性同士だと好きな男の子がかぶってしまったりして。男女数名のグループだと、三角関係的なことも起こったりして。
「素」の自分を知ってくれている幼なじみ。もし迷うことがあったら、幼なじみに会いに行くと答えが出るかもしれません。


m2 Hello Old Friend
James Taylor

1974年のアルバム『Walking Man』からの1曲。
「幼なじみ」の関係は、古今東西、物語のモチーフにもなってきました。やっぱりドラマがあるんですね。日本国内でいえば、『タッチ』に代表されるアニメものしかり、ゲームの「ときめきメモリアル」しかり、「幼なじみ」に"萌える"人も多いようです。初恋の思い出と重なっているのかな。
幼なじみものの代表作といえば映画『小さな恋のメロディ』。ロンドンのパブリックスクールに通う11歳のメロディとダニエル。2人は悩みを打ち明けあい、心を許せる相手を見つけたと感じます。「結婚したい」という2人を大人はとりあわず、クラスメートは結婚式を挙げさせようと、みんなで学校を抜け出し、2人はトロッコに乗って逃避行を繰り広げる。
結婚しよう、と約束しちゃったりするのも幼なじみの間ではよくある話。本人たちはいたって真剣だったりしますよね。現実にはそのまま結婚する2人は少ないけど、成就すれば純愛です!
私はカズオ・イシグロの小説『わたしを離さないで』を思い出しました。この番組でも何度か紹介している、私のお気に入りの一冊ですが、「ヘールシャム」と呼ばれる寄宿学校で暮らす少年・少女たちはまさに「幼なじみ」。イシグロ氏自身が制作総指揮をつとめて映画化もされました。
現在、帝国劇場で公演中の舞台、「Yuming sings...『あなたがいたから私がいた』」。今回の舞台の物語は、ふたりの女の子とひとりの男の子、三人の幼なじみが主人公です。
幼なじみとの思い出がある人はもちろん、そうでなくても感情移入できるさまざまなシーン満載の舞台、「Yuming sings...『あなたがいたから私がいた』」は、現在帝国劇場にて上演中です。
気づけば折り返しを過ぎて、チームワークもしっかり、固まってきました。役者さんたちの演技に寄り添うように、私は全力で歌っています。ぜひ、観にいらしてくださいね!

m3 Twins
松任谷 由実

幼なじみのような存在といえばアルバム。懐かしい顔ぶれが並んでいて、もう会えない人もその中には居て、胸がしめつけられたりします。思い立ったら吉日!再会したい幼なじみが居たら、連絡をとってみてくださいね。
そして、よかったらぜひ、幼なじみの方と観にいらしてください。「Yuming sings...『あなたがいたから私がいた』」は10月31日まで、帝国劇場にて上演中です。



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