Yuming Chord
松任谷由実
2014.11.28.O.A
♪Onair Digest♪
何かと忙しい12月がやってくるその前に、今週末はちょっとのんびりしようかな、という方もいらっしゃるかもしれません。私も、次の大仕事に向けて今はリラックスモード。
たとえばちょっとした気分転換をするなら、お散歩に出かけてみる。いつもと違った道を選んだら、新たなご縁と出会えるかもしれません。今日のコードは「ご縁を感じて」。 


■今週のChordは“ご縁を感じて〜古本・古着・古道具”

m1 A Whiter Shade Of Pale
Procol Harum

まさに「ご縁」があってコラボレーションしたProcol Harum。
一口に“ご縁”と言ってもいろいろありますが、その中でも今日は、「古本・古着・古道具」にスポットをあててみようかと思います。そろそろ大掃除の季節、おうちの中を整理しなくちゃな〜、と思いつつ、レアモノに出会ってしまうと、つい、モノを増やしてしまいます。たとえば、いつまでも散策したくなる本の森といえば、古本屋さん。東京の古本屋さんが集まる場所といえば、やっぱり神田神保町!私は学生時代から通っていましたね。
そういえば、アルバム『POP CLASSICO』のビジュアルを手がけてもらった、森本千絵さんの会社の名前が“goen”だったりもするわけですが、初めてお仕事をご一緒したのは、Eテレの取材で出かけた古本屋さんでした。
古本屋さんは、店主の個性がそのまんまお店になっていて、品揃えはお店によってまったく違う。思いがけない本との出会いがあります。
探しものをしていて、お目当のものズバリでなくとも、別の素晴らしいものを発見してしまう“セレンディピティ”も、古本屋さんでなら磨かれそうです。また、地方の古本屋さんも味わい深いですね。
古本屋さんと似たムードをかもし出しているのが古道具屋さん。
地方へツアーへ出かけたときに、合間にお散歩をしていて古道具屋さんを見つけたりします。こういうお店での出会いって、なんだか運命みたいなものを感じて、「買っておかなくちゃ!」って気にさせられてしまうものですよね。衝動買いの言い訳ですね(笑)。


m2 Fate
Des.FN"ree

2003年のアルバム『Dream Soldier』からの楽曲。
古道具屋さんでの出会いは、自分の目利き力を試されるものですよね。プロではないので、最後は自分のインスピレーションを信じて買うしかないですけど、思いがけない掘り出し物を買ってしまったこともあります。
海外だと、蚤の市や古道具市も楽しいスポットです。パリのクリニャンクールやロンドン・ノッティングヒルのアンティークマーケット。けっこうとんでもないものが売られていることもあるんですよ。
そしてなんといっても、大人買いしてしまうのが古着!不思議とサイズがぴったりで似合ってしまったりすると、ご縁を感じて買ってしまいます。古着屋さんの嬉しいところは、ほぼ一点モノ、というところ。意外なアイテムが見つかります。海外の古着屋さんもまた、大人買いしてしまうスポット。
古着も古本も古道具も、きちんと手入れされてお店に並んでいると、「持ち主に愛されて、このお店でも大切にされいてよかったね」そんな気分になりますよね。

m3 夜空でつながっている
松任谷 由実

古くてもなお、大切にされているもの。改めて家の中を眺めてみたら、あったりするんですよね。もう使わないけれど、どうしても捨てられないモノは誰かに譲って、新たな命を吹き込んでもらうのが幸せかもしれないですね。最近、お洋服や小物を中心にご縁のある方に使ってもらっています。
ご縁の糸は、気づいてしっかりと結ぼうとしなければ、するすると離れていってしまうもの・・・。その前にまず、予期せぬご縁や幸運を見つける“セレンディピティ”が大事です。これまでの人生を振り返ってみると、私はきっと“セレンディピティ”はあるはず!(笑)
来週はいよいよ12月に突入、1年で一番「幸せ」を感じる、感じたい、そんな季節です。
そこで、「Yuming Chord」では、ハートウォーミングな音楽であなたの幸せ気分を盛り上げます!来週から3週間にわたって、私自身がおすすめする楽曲はもちろん、リスナーのみなさんからのリクエストでつづるミュージックセレクションをお送りします。
その曲にまつわるエピソードとともに、あなたを幸せにする1曲を大募集!リクエストやメッセージは「メッセージフォーム」から、お送りくださいね。幸せ気分のおすそわけ、お待ちしています!



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