Yuming Chord
松任谷由実
2015.01.30.O.A
♪Onair Digest♪
寒さの底!といった感じの毎日・・・、つい、出かけるのが億劫になってしまいます。
家で過ごす時間も増えますが、気分転換をしたくなったら・・・これでしょう!今日のコードは「香り」です。


■今週のChordは“香り”

m1 Blank Space
Taylor Swift

いま「香り」で話題になっているのは、このテイラー・スウィフトがプロデュースしたフレグランス「インクレディブル・シングス・オードパルファム」。
香りの効能は様々ですが、まっさきにあがるのが、簡単に気分を変えてくれる、ということ。私も、部屋の模様替えをするように、香りを楽しんでいます。
我が家に欠かせない香りといえば、お花。お正月あたりからよく飾っているのが水仙です。香りがすごく好きなんですよね。
お香も、手軽に気分が変わりるもののひとつ。ちなみに、香りを意味する「Perfume」という言葉の語源は、ラテン語の「Per Fumum 」。これは、“煙によって”とか、“煙を通じて”という意味。
  つまり、香りの歴史の始まりは、火の発明によってもたらされたもので、香料が初めて登場したのは紀元前3000年ほど前。メソポタミアでシュメール人がレバノン杉の薫香を神に捧げたものだそうです。香りは空間を清め、神さまとつながるためのものだったんですね。
自分だけのための香り、というのもあって身につけることがありますよね。「香りのない女性には未来もありえないわ」と言ったのはココ・シャネルですが、洋服のコーディネートを考えるのと同じように、気持ちをあげてくれる香りもあります。


m2 Perfume
Britney Spears



人間の感覚の中で、「嗅覚」というのは特殊なんだそうです。
人の脳には、他の動物たちとも共通の古くからの脳である「大脳辺縁系」と、ヒトになってから発達した新しい脳「大脳新皮質」があります。
新しい脳は理性の脳。古い脳は喜怒哀楽などの感情や記憶、食欲など本能的な行動を司る脳。
香りや匂いを伝える信号は、この古い脳へ直接作用するので、嗅いだ瞬間にかつてその香りに出会ったときの風景や感情がよみがえってくるんだそうです。昔の恋人がつけていた香りを嗅いだらあの頃のことがよみがえってきた・・・なんていう話、よく聞きますよね。
なんだかちょっと、心がゆれ動く香りの思い出、というのもあると思います。
どちらかといえば香りには敏感、という人が多い気がする日本人。2001年には環境省が「かおり風景100選」というものを選定しています。よい香りと、その源にある文化を大切にしよう!ということで、日本各地から選んだものなんですが、特産品や伝統工芸にかかわるものが中心になっています。
北海道は富良野のラベンダー、草津温泉の湯畑の湯けむり、石川県輪島の朝市、長野は飯田のりんご並木、京都は伏見の酒蔵、沖縄・竹富島の海と花・・・、こうして並べるだけで香りがただよってきますよね。
ちなみに、東京から選ばれているのは、「神田古書店街」の古本の匂い、「江東区新木場の貯木場」の木の香りでした。
香りの記憶って、視覚・目で見た記憶よりも長く保存されるんだそうですよ。

m3 Glory Birdland
松任谷 由実

香りは、新しい季節を教えてくれるバロメーター。特に、花の香りはその代表。もうすぐ、梅の香りが漂う頃ですね。春は少しずつ、近づいてきています。
春を待ちながら、お気に入りの香りをお部屋に満たして、ぜひ、美文字の練習を!書道家のはなてるさんがお手本を書いてくれた『書くユーミン』が好評発売中です。私の歌詞を書き写しながら、美しい文字が習得できます!
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そして、春の前に雪山へ・・・ということで、『SURF&SNOW in Naeba Vol. 35』。こちらは来月6日からスタートします。ぜひ、参加してくださいね!
コンサートのくわしい日程、当日券情報などは、私のオフィシャルホームページでご確認ください。
また、今年もコンサート期間中にインターネットでお届けするスペシャルサイト「NET MAGAZINE IN NAEBA 2015 【Y MODE】」を2月6日よりスタートします。充実のコンテンツ満載、苗場の雰囲気をリアルに味わえる「Y MODE」。
こちらもどうぞお楽しみに!



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