Yuming Chord
松任谷由実
2015.03.06.O.A
♪Onair Digest♪
3月、年度末に向かって気ぜわしくなってきた方も多いかもしれません。
春からの新生活のその前に、人生のひと区切り・・・、卒業式のシーズンでもありますよね。
あれから何十年、人生色々ありました、という大人たちも、卒業式帰りの若者たちの姿を見ると、なんだかノスタルジックな気分になってしまうもの。“あんな時代もあったよね・・・”と、思わず遠い目をしてしまうあなたにお送りする今日のコードは「教室」です。


■今週のChordは“教室”

m1 瞳を閉じて
荒井 由実

この『瞳を閉じて』は長崎県立奈留高等学校のために私が作った幻の校歌。結局、愛唱歌となり、私の直筆の歌碑もあるんですよ。
小学校から大学まで、私の場合は16年の間、いわゆる「教室」で過ごしていたわけですが・・・、それぞれに思い出がありますね。
小学校は地元の公立。中学・高校はご存知、立教女学院、女子だけの世界へ・・(笑)。
大学の場合は、授業ごとに教室が変わりますよね。私が通っていたのは多摩美術大学 日本画を専攻していました。
大人になって思えば、教室は窮屈な場所だった反面、心の中は案外自由が許されていて、贅沢な時間を過ごす場所だったのかもしれないですね。


m2 I Could Be the One
Stacie Orrico

教室を舞台にしたミュージックビデオがとても印象的だった1曲。
「教室」は勉強だけじゃなくて、人間関係の結び方を学ぶ場所でもあります。教室の中での人間関係といえば、2007年頃には「スクールカースト」という言葉が登場しました。恋愛経験豊富、容姿に恵まれてる、ファッションセンスが優れている、部活は運動系・・・など、カーストの上位はそんな子たちと言われていました。
最近の教室、私たちの頃とはずいぶん様変わりしているようですね。
たとえば黒板が白いボードに、つまり白板になっています。チョークの粉が飛ばないように、ということみたいですが、消すときは白板に霧吹きで水をかけて雑巾で拭くそうで、霧吹きで水をかけあって遊ぶ男子、続出だそうです。粉が水に変わっただけ・・・(笑)。
教室に並ぶものといえばランドセル。かつて男子は黒、女子は赤、が定番でしたが、今は色とりどり。男子はブルーや紺、女子はピンク系、ブルー系が最近のトレンドで、今年の新一年生たちの間では、チョコレート色、シルバー、ホワイトベージュなども人気だそうです。個性的ですね!
ランドセルの耐久性、収納力が海外で注目を集めて、大人のランドセルも人気があるんですよね!
教室の壁に張り出されていたのは「係活動」。最近では、子供たちが楽しみつつ関われるような係や、ネーミングにも工夫がみられるようです。
たとえば・・・「119番救急隊(保健係)」「国際理解社(社会オタクの子が作る新聞係)」「誕生日係(月ごとにお誕生日の子をお祝いする係)」「くじ係(給食のおかわり優先券を作ってくじ引きする係)」などなど。いまや、こうした係活動を学活でアイディアを出しあって決めるんだそうです。
今は少子化の影響で小学校は統廃合が増えているといいます。そのため、新しく建てられる学校もあるわけですが、冷暖房完備に暖房便座だったりするようです。そして、さらにモダンな学校では、ドアも仕切りもないオープンな教室もあるんだそうです。
閉鎖的なイメージをなくすため、とも言われていますが、将来少子化で学校を別の施設にするときに便利だからという理由もあるようです。
学校経営も大変なんですね。

m3 冬の終わり
松任谷 由実

「教室」の中で飛び交うもの、といえば「あだ名」。今は、いじめにつながる、という理由であだ名を禁止している学校もあるそうです。ちょっとつまらない気もしますよね。
教室といえば・・・特別教室も色々あります。理科室は骨格標本が怖かったし、音楽室には作曲家の似顔絵が飾ってありました。立教女学院にあった、私にとっての特別な場所といえばピアノ室。ここで作曲をしたものです。


今日のスイーツは、桜のケーキ♬

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