Yuming Chord
松任谷由実
2015.04.03.O.A
♪Onair Digest♪
今日は、毎年恒例のお花見中継!
半蔵門にあるTOKYO FMのスタジオからほど近い日本橋エリアを散策します。
ここは、私にとってもちょっとしたご縁のある場所でもあるんですよ。そこで、今日のコードは「桜情緒」です。


■今週のChordは“桜情緒”

m1 Your Song
Elton John

桜の季節のお花見放送も今回が4度目。六本木、紀尾井町、そして昨年は私の地元・多摩川のほとりからお送りしてきましたが、今年は東京のど真ん中!日本橋の桜を観にきてみました。
日本橋エリアの誕生は江戸幕府が開かれた1603年、江戸城を中心に造られた"町人地"がそのはじまり。五街道や水上交通を使って訪れる人々や物産で街は賑わいをみせ、日本経済の中心として発展していきました。それから400年、今も日本橋はその頃の伝統を守りつつ進化を続けています。
そして今は、日本橋の街中がお花見スポット!桜並木をはじめ、色々なイベントで日本の春の美しさを感じられるようです。中でも、コレド室町1と2の間に面した仲通りでは、“アート”なお花見「花見舞台」というのを開催中。これは桜をモチーフにした装飾とLEDで、桜満開の様子をアートで表現するもので、仲通りを彩る提灯や行燈と共に和の美を終結する桜街道を作り出します。
神代の昔から、日本人は「また桜の季節に出会えた」ということを喜んできました。桜の木々の下に集まってみんなでお酒を楽しむ今のお花見スタイルは、江戸時代に始まったといわれています。
桜の季節だけは、どんなに忙しくても、ほんのひとときでも、誰もが足をふと、止めてみたくなる。そんな時間を与えてくれる桜にあらためて 感謝したいですね!


m1 Shelter (Cherry Blossom Edition)
Corrinne May

この季節、毎年「日本橋 桜フェスティバル〜ビューティフル日本橋〜」を開催中ということで、街中がお花見スポットになるんですが、今度は桜を舌で味わうべく、ちょっとひと休み。
「コレド室町3」にある京都の老舗和菓子店、「鶴屋吉信」さんに来ています。
「鶴屋吉信」さんは1803年、京都で創業。代々伝えられいる家訓の中に「ヨキモノヲツクル為ニ材料、手間ヒマヲ惜シマヌ事」という一条があるそうです。まさに、その家訓どおり、材料を吟味して職人さんたちが腕を磨き、骨身を惜しまず妥協を許さない味が、200年以上にわたって受け継がれています・・・。
私たちにとって桜は特別。桜を眺めて、舌でも楽しんで、花ごろもをまとって歩いたりもする・・・、桜の季節をとことん、味わい尽くすのが日本人ですよね。ひとつの節目にもなっているのかな。桜を眺めつつ越し方行く末を考えてみたくなります。
江戸幕府が開かれて以来、商業地として栄えてきた日本橋には、現在まで続く百貨店や、食や技を伝える専門店など、老舗が多く軒を連ねています。中でも、私にとっては思い出の場所。現在は着物をはじめ、ジュエリーやホームリビングなどさまざまな商品を扱っている、市田株式会社さん。創業は1874年、以来140年にわたって日本橋で商いをされています。

m3 経る時
松任谷(荒井) 由実

寛政12年、1800年頃の江戸の人口はおよそ120万人。面積・人口ともに世界最大規模の都市のひとつとされていました。同時代のパリの人口が約50万人、ロンドンは約90万人というんですから、大盛況!その頃から、たくさんの人をひきつけてやまない街だったんですね。
桜尽くしの日本橋。桜は人を呼ぶ、といいますけど、まさに平日の昼間でもにぎわっていました。オトナの街だからか、節度が保たれたお花見・・・、いい感じでした。ぜひ、桜の時期くらいは、ゆっくりお花と向き合うひとときを楽しんでくださいね。
老舗が暖簾を守りつつ、探究心を忘れず進化し続けているからこそ、いつまでも"変わらない"魅力を放つ、ということなんですよね。自分で言うのはおこがましいですけれど、「Yuming」というブランドと共通しているかもしれません・・・。
私も暖簾をしっかりと守りながら、この日本橋の街に負けないように、新たな挑戦をし続けます!











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