Yuming Chord
松任谷由実
2015.05.15.O.A
♪Onair Digest♪
雨の季節がやってくる前のさわやかなこの時期は、ここぞ!とばかり、思いっきりおしゃれをしてお出かけしたくなりますよね。
おしゃれをして出かける場所といえば・・・色々ありますが、たとえばこんな社交場はいかがでしょうか?
今日のコードは「キャバレー」。


■今週のChordは“キャバレー”

m1 Cabaret
Liza Minnelli

「キャバレー」の語源をひもとくと、ラテン語で“地下室”をあらわす「cave」とか、古いオランダ語で“部屋”を意味する「cabret」など諸説あるようです。ちなみにフランス語で「居酒屋」は「Cabaret(カヴァレ)」。
今日のコードは、おもにフランス・パリで全盛をきわめた「キャバレー」。飲んだり食べたりしながら洗練されたショーを楽しむ場所のお話です。
日本にも「グランド・キャバレー」と呼ばれる大型社交場があります。60年代から70年代にかけてがもっとも華やかな時代。ホステスさんが接客してくれて、生バンドが居て、ショーが見られる場所。うちの両親も昔、遊びに行ってましたね。
たとえば銀座三丁目、シャネルビルの裏にある「白いばら」は、84年目を迎える今も、健全・明朗・安心のシステムで今も営業中です。赤坂の「ミカド」は1988年に閉店、同じく赤坂コルドンブルーも94年閉店。実は最盛期には全国で5000軒以上あったそうですが、案外、地方に昭和の香りを残したキャバレーがありますよね。
今日のコード「キャバレー」は、いわゆるヨーロッパでのお話。1881年にパリのモンマルトルに誕生した、文芸キャバレーの発祥ともいわれる「シャ・ノワール(黒猫)」や、1889年に開店したかの有名な「ムーラン・ルージュ」、「リド」といったお店ですね。
日本国内にしろ海外にしろ、キャバレーで堂々とふるまいつつ、楽しめたらオトナですよね!


m2 Lady Marmalade
Christina Aguilera, Lil' Kim, Mya & Pink

実は今度、芸術的なヌード・ショーでおなじみのキャバレー、パリの「クレイジーホース」を舞台にした映画でも紹介されていた振付師に会いに行くんです。フランスのアルベールビル冬季オリンピックの開会式・閉会式の演出を31歳で手がけた鬼才・フィリップ・ドゥクフレ氏との対談!
そのフィリップ・デュクフレを迎えたキャバレー「クレイジーホース」は、世界中のセレブを虜にするパリ・ナイトショーの最高峰。そのショーを、“レッドソール”でおなじみのデザイナー、クリスチャン・ルブタンが手がけ、映像化した映画が2013年12月に公開されていました。タイトルは『ファイア by ルブタン』。ルブタンがダンサーたちの靴をすべてデザインし、4つのショーを作り上げました。
キャバレーを舞台にした映画はドキュメンタリー意外にも色々ありますよね。
『キャバレー』
1972年 アメリカ映画/監督 ボブ・フォッシー
1966年のオリジナル舞台版をもとに製作されたもので、スターに憧れる少女を演じた主演のライザ・ミネリが主演女優賞を受賞したほか、この年度の第45回アカデミー賞で8部門を制覇しました。
『シカゴ』
2002年 アメリカ映画/監督 ロブ・マーシャル
レニー・ゼルヴィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼダ=ジョーンズほか出演。
1920年代のシカゴを舞台に、波乱万丈の人生を送りつつ、スターダムへとしたたかにのぼりつめてゆく女優たちの姿を描いている。
第75回アカデミー賞と第60回ゴールデングローブ賞の作品賞を受賞。舞台化もされて人気を集めています。
『バーレスク』
2010年 アメリカ映画/監督 スティーブ・アンティン
シェール演じる「バーレスク・ラウンジ」の女主人とともに、店を窮地から救い出すアリをクリスティーナ・アギレラが演じました。
ちなみに「バーレスク」とは文芸作品をパロディ化したり、下ネタ系のコント、お色気ものなど、歌や踊りを含めたショーのことです。
『ムーラン・ルージュ』
2001年 アメリカ映画/バズ・ラーマン
踊り子と若い作家のラブストーリーを描くミュージカル映画。
ニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの吹き替えなしの歌、豪華絢爛なセットや衣装が話題になりました。

振付師、演出家たち、そして何よりダンサーの情熱が渦巻いている…、キャバレーという「ハコ」そのものが特別な魅力を放って、クリエイタ ーたちの創作意欲をかきたてるんでしょうね。

m3 真夏の夜の夢
松任谷 由実

顔色をうかがう、という言葉がありますけど、脳科学者の茂木さんいわく、「顔から感情を読み取る能力は、人間の知性を象徴する能力」なんだそうです。読み取られる立場にたってみれば、感情がすぐ顔に出るタイプ、ポーカーフェイスタイプ、どっちになるんでしょうか。
素の私とYuming、やっぱり違う顔をしていると思います。でも、どっちも大切な顔。
ひとまず、Yumingの顔でみなさんの前に居るときは、期待を裏切らないよう、日々努力していきます!



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