Yuming Chord
松任谷由実
2015.05.22.O.A
♪Onair Digest♪
少し前になりますが、世界中でその名前が話題になった、英国王室のNew Born Baby。ウィリアム王子とキャサリン妃の長女、シャーロット・エリザベス・ダイアナちゃんです。
恒例のブックメーカーでは、誕生前から色々な名前が候補にあがっていましたが、シャーロットもエリザベスもダイアナも、すべて10位圏内に入っていたそうですよ。
それにしても、この名前…、すでにベビーの人生が波乱に満ちたものになりそうな予感です。
そこで、今日のコードは「Name」。


■今週のChordは“Name”

m1 Bette Davis Eyes
Kim Carnes

今、アメリカでも「シャーロット」という女の子の名前が人気上昇中なんだそうです。
「Social Security Administration」が毎年発表しているアメリカで人気のある女の子の名前、「シャーロット」が初めてトップ10入りを果たしているんだそうです。これは昨年のデータなので、今回の英国王室ベビーの人気は反映されていませんが、今月2日にシャーロット王女が誕生してから、シャーロットが続々増え続け、来年はトップ3入り間違いなし、と言われているそうです。
ちなみにトップの人気は“エマ”。そしてオリヴィア、ソフィア、イザベラ…と続くそうです。
日本での人気名前ランキングといえば、明治安田生命が毎年発表していますよね。女の子の名前だけをチェックしてみると、昭和初期頃は“激動の時代を穏やかに…”という願いがこもっていたのか、「和子」「幸子」といった名前が上位にランクインしています。
昭和30年代の人気ネームは「恵子」や「久美子」「由美子」。「美」という字が人気でした。
そして、40年代あたりから、「子」をつける名前が減ってきて、「美」で止める名前、「真由美」「明美」「直美」が増えます。
昭和60年代に入るとベスト10から「子」の名前がすっかり消えてしまいます。
そして平成、キラキラネームの時代へ…、2014年、最新の人気ネーム、女子の1位は「太陽」の「陽」と「菜の花」の「菜」で「陽菜」(ひ な、ひなた、はるな)と読ませる名前だそうです。
同じく「凛(りん)」ちゃんも1位。男子の1位は「蓮」と書いて「れん」だそうですよ。
私の名前はご存知「由実」。「理由」の「由」に「実る」ですけど、この「実る」が「美しい」と間違えられてばかり!そのたびにいちいち、相手に訂正することになるんですよね。でも、今思えば、それが一種のコミュニケーションになるし、自分のアイデンティティの確立にもなった気がします。
いわゆるキラキラネームは、本当にびっくりするような当て字があったりもしますが、ご両親は一生懸命、願いをこめて、よかれ!と思ってつけているわけですよね。「名は体をあらわす」なんていうことわざもありますが、一理ある!という気もしますね。
イメージですけど、真面目そうな名前とか、悪女っぽいとか…(笑)。


m2 Whenever I Say Your Name
Sting feat. Mary J.Blige

私はこれまでにも、さまざまなネーミングやタイトルを考えてきました。たとえば私の事務所の名前、「雲母社」も私のアイディアです。
そういえば、私はもう一つ名前をもってました。
他のアーティストへ楽曲を提供するときのペンネーム「呉田軽穂」。この名前の由来は、言わずもがな…、かな。
作品につけた名前について思い出してみると、本当に我が子に名前をつけるような気持ちで、一生懸命考えてきたんだなと、感慨深いものがあります。ぜひ、私のかわいい子どもたちを、末永く愛してくださいね!

m3 今すぐレイチェル
松任谷 由実

古代の世界で本名を知られることは、相手に支配されること、自分のすべてをさらけ出すことでもあったそうです。
私も、よく、お仕事で初対面の人に本名の「由実さん」と呼ばれると、ちょっと不思議な感じがします。「Yuming」って呼んでください!ってお願いしちゃいますね。「Yumingさん」じゃなくていいんですよ、Mickey Mouseと同じです!
「骨は朽ちても名は朽ちぬ」という、ことわざがあるそうです。私がこの世を去っても、私のつくった曲は歌い継がれていったら本望!「骨は朽ちても歌は朽ちぬ」ですね。
これからも、まだまだ、そんな歌を作っていきたいと思います。



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