Yuming Chord
松任谷由実
2015.06.26.O.A
♪Onair Digest♪
梅雨が明けたところもそうでないところも、夏至を過ぎれば、本格的な夏到来!
“一度きり”っていうのは、他の季節も同じだけれど、この形容詞が一番ぴったりくるのは、やっぱり夏。そう思いませんか?
夏の空模様も、めまぐるしく変わって、とどまることを知りません。
今日のコードは「夏空」です。


■今週のChordは“夏空”

m1 Rainbow
Colbie Caillat

ここ数年の「夏空」は、本当に気まぐれですよね。
たとえば突然の雨にそなえて、毎日天気予報とにらめっこ、なんていう方も多いはず。でも、天気予報って、実はちょっと難しかったりするんですよね。
たとえば…「6時から12時までの降水確率、東京は70%」。
この状態を正確に言うと、「東京地方の面積は問わないどこかで、6時から12時までの6時間に、“1ミリ以上の雨が降る”と100回同じ予報が出されたときのうち、70回は降っています」って、ことなんですって。ややこしい!
降水確率は、雨の強さも量も関係なし。雨のふりやすさだけを示しているんだそうです。
もうひとつ、天気予報では「ところにより雨」っていう用語が出てきますよね。これは、「雨が降るだろうと思われる地域が50%未満」ということを表しているそうです。これって、かなりあいまいな言い方ですけど、夏場のにわか雨や夕立は正確に予報するのが難しい、ってことなんですね。特に雷雨は、お天気カメラなんかで見ると、本当に一部、局地的に降ってますからね。
そして、雨があがって晴れわたったら、容赦のない夏の日差しです。
日焼け止めの基礎知識ですが…「SPF」とは肌の炎症をおこし、シミやそばかすの原因になる紫外線B波をカットする力。数値が高いほど、塗れば長い時間の日焼けを防げます、ということを意味します。
「PA」はDNAを破壊してシワやたるみの原因となる紫外線A波を防ぐ指数です。プラスの数で効果が示されていますので、用途にあわせて選びましょうね。


m2 Don't Answer Me
The Alan Persons Project

夏の朝焼け、夕焼け、というのもまたすばらしい風景です。ちなみに、俳句の世界では「朝焼け」「夕焼け」ともに夏、とくに晩夏の季語だそうですよ。今は日の出が相当早いですから、夜更かししているうちに期せずして朝焼けに遭遇したりもします。
日が沈む頃には、夏の星空が広がります。都心ではなかなか満天の星、というわけにはいかないですけど、涼しい夜風に吹かれつつ、夜の空をあおぎみると、なんだか心がちょっと広がる気がしますよね。
夏は見つけやすい一等星がいくつかあって、たとえば有名なのが夏の大三角。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブが三角形をつくっています。ちなみに、七夕伝説の織姫がベガ、彦星がアルタイルですね。
そしてもうひとつ、この時期の一等星といえばさそり座の心臓部で光るアンタレス。この4つくらいは、都会でも探せるかも。
星の物語といえば神話。ギリシア神話ではヘラクレスが赤ちゃんの頃に、女神ヘラのお乳を強く吸って飛び散った乳が空にかかって天の川になった、そこから「ミルキーウェイ」という呼び名が生まれたんですよね。
夏は月も趣が違って、夏至の頃は真南にきても低い空に月が浮かびます。しかも、梅雨の時期は大気中の水分が多いので赤っぽく見えるそうですよ。
イギリスでは赤い満月を「ストロベリームーン」と呼ぶんですって。
娯楽など、ろくになかった昔は、刻々と変わる夜空そのものがエンターテインメントだったんですね。でも、私も夏空を見上げてはイマジネーションを刺激されて、作品をつくってきた気がします。

m3 愛と遠い日の未来へ
松任谷 由実

今回、コードそのものを決めたときに浮かんだ「夏空」という言葉。なんだか響きがいいよね、って話になったんですよね。
「雨と日焼けと夏空と」みたいに、形になる感じ?っていうんでしょうか。今は、そんな風に、曲づくりにも励んでいます。
気づけば6月も最後の金曜日。2015年も折り返しです。早いですね〜。七夕の短冊に、改めて今年の目標や願いをしたためて決意を新たにしてもいいかも。



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