Yuming Chord
松任谷由実
2015.08.07.O.A
♪Onair Digest♪
8月も1週間がすぎて、暦の上では明日が立秋だったりするわけですが・・・今年も猛暑が続いています。
社会人の方はお盆休みまであと少し!かえって今が一番忙しいときかもしれません。
そこで、気分だけでも一足先に味わうために・・・、今日のコードは「避暑地にて」です。


■今週のChordは“避暑地にて”

m1 Groovin'
The Young Rascals

「避暑地にて」、灼熱の都会で仕事にあけくれる私にとっても、甘美な響きです。
私は、まさに一足早く、フランスの避暑地コートダジュールへ出かけてきたわけですが、お仕事とはいえ、心身ともにゆったりと解放されてきました。
有給休暇消化率100%を誇るフランス人。今頃、パリあたりは地元っ子の姿を見かけないかもしれません。そして、私が訪れた頃とはうってかわって、南仏の海辺は人であふれているのかも。
憧れの海外の避暑地として名前があがるのは、コートダジュールのほか、スイスのサンモリッツ、カナダ・アメリカのカナディアン・ロッキー、ちょうど冬を迎えているオーストラリア、北欧などなど・・・。
現実的に、東京の暑さから手っ取り早く逃げ出すなら国内になるわけですが、私が出かける避暑地といえば、長野・信州ですね。
日本人に根強い人気の避暑地といえば、やっぱり長野の軽井沢になるんでしょうか。私も軽井沢は好きですね。
明治から大正にかけて日本に滞在していた外国人たちの間で、人気を集めたのが「日本三大外国人避暑地」。これ、ご存知でしたか?
“旧軽井沢”、宮城県宮城郡七ヶ浜の“高山国際村”、そして長野県の野尻湖周辺の“神山国際村”が外国人避暑地でした。
当時は「山の軽井沢、湖の野尻湖、 海の高山」と呼ばれていたそうです。


m2 Sunday Monday
大比良瑞希






m3 Midnight At The Oasis
Maria Muldaur

避暑地といって思い出す小説は、なんといってもサガンの『悲しみよ、こんにちは』。
フランソワーズ・サガンが1954年、18歳のときに書いたベストセラー小説で、アーサー・ローレンツが脚色して映画化もされました。
裕福な家庭で育った17歳の娘セシールが、父とともにやってきた避暑地・カンヌでの出来事を描いた物語です。
避暑地につきものなのが、ひと夏の恋をはじめ、大人になるきっかけとなる体験。由緒正しい避暑地では、“社交の世界”が繰り広げられたりもしますよね。
ヒロインのセシールを演じたジーン・セバーグのショートヘアスタイルが、映画公開時(1958年)に日本でも大流行しました。いわゆる“セシルカット”ですね。日本人に似合う髪形だったか、といわれると微妙でしたけど・・・。
映画の登場人物たちの“避暑地ルック”も参考になりました。避暑地といえば、つば広帽子にロングスカート?メイクも頑張りすぎると、浮いたりしますよね。

m4 Angel Spread Your Wings
Danny O'Keefe

日本の避暑地モノで、私にもゆかりがあるのは宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」です。主題歌に荒井由美時代の曲、「ひこうき雲」を選んでいただいたんですよね。
飛行機の設計を手がける二郎は海軍の戦闘機開発に失敗。落ち込んだ彼は休暇をとって避暑地のホテルへ出向きますが、そこで偶然、かつて、命を助けた菜穂子と再会し、2人はひかれあっていく・・・。
身体が弱かった菜穂子にとって、そこは療養のための場所でもあったわけですね。
避暑地は転地療養するところでもあったので、華やかな通りの裏には、ひっそりと静かな場所が守られています。そこがまた、独特の魅力なんでしょうか・・・。

m5 避暑地の出来事
荒井 由実

日本の避暑地は標高の高いところが多いですよね。
ある調査によれば、標高が100メートル高くなるごとに、気温は0.6度ずつ気温が下がるそうです。たとえば軽井沢の標高は1000メートル前後。東京とは軽く5度くらい、違うってことですよね。
東京を含めて暑い地域では、“町中避暑地”なるものが出現しています。避暑地として公共の建物を開放したりしているそうですが・・・焼け石に水・・・?
ひとまず今は、水分補給と睡眠で暑さをのりきりましょう!



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