Yuming Chord
松任谷由実
2016.03.04.O.A
♪Onair Digest♪
昨日は桃の節句ということで、女子会を楽しみました!という方、多かったかもしれません。
最近買ったかわいいモノ、おすすめのスイーツ、お互いにツッコミどころ満載の恋愛バナシ。果ては妄想まで始まって大もりあがり・・・、みなさんにもきっと、経験、ありますよね!
しかも、私たちをとりまく季節は、いまや春!
そこで、今日のコードは「ときめき」です。


■今週のChordは“ときめき”

m1 Every Breath You Take
The Police

ときめく、という言葉の語源を調べてみると、時を刻む「ときとき」は、命、つまり心臓の“ドキドキ”という擬態語へ。
その「とき」に、“○○の状態になる”、“らしく見える”という意味をもつ「〜めく」をつけて、“心が揺り動かされ、喜びや期待でドキドキする”という様子を表すという説があるそうです。
しかも、「ときめき」って本能にすごく近いもの、という感じがしますよね。
理屈抜きで直感的で、感覚的なもので、わけもなくひかれてしまうし幸せな気分になれます。
「ときめき」という言葉で思い出すのが、いまや世界34カ国で翻訳されているミリオンセラー、『人生がときめく片づけの魔法』ですね。
著者の近藤麻理恵さんは「TIME」誌が選ぶ、“世界で最も影響力のある100人”にも選ばれて、世界的ブームになっています。
読んで実践した!という方も多いと思いますが、ご存知、「ときめくか、ときめかないか」というシンプルな判断基準で部屋を片付けると、人生がひらけてゆく、というメソッドですね。


m2 Heartbeat
Tahiti 80

脳科学者の中野信子さんによれば、「ときめき」は人間が種を存続をしていくための大切なシステムのひとつなんだそうです。
というのも、脳の発達によって理性が強くなった人類にとって、子孫を残すためには一時的に脳の働きを麻痺させないといけない。
なぜなら、理性が働いて妊娠・出産という肉体的なリスクや、子育てという経済的な負担を忘れさせるために「子孫を作ろう」と判断をしなくなるというのです。
そのために、恋のときめきがあって、理性を失わせてしまう・・・というわけなんですね。脳の働きって、スゴイです。
そういったことから考えても、年齢を重ねるごとに「ときめき」が減ってしまうのは当然のこと。実際、「ときめきのもと」であるドーパミンといった脳内物質は、加齢とともに分泌が減少するとか。
最もときめくのは思春期から20歳前後、20代後半からときめきを感じにくくなるそうです。
「ときめき」は毒にもなるけれど、ときめくことで肌つやがよくなるし、代謝をあげるので痩せ薬にもなるし、瞳に輝きをもたらす。・・・となると、やっぱりときめきたい!
そんなわけで、どうすれば「ときめく」のかといえば、ずばり、“新しい刺激”なんだそうです。
脳科学者の中野信子さんは、ときめきのスイッチを入れる方法として、“妄想”をすすめています。それも実生活、実体験ではなく「二次元」で実践する。映画とか、文学とか、漫画とか音楽で、ときめきの追体験をすると、ときめき力があがるとか。
映画「イングリッシュ・ペイシェント」は大人の上質な恋愛物語。
最近観たのは「キャロル」。今年のアカデミー賞でも、作品賞、撮影賞、脚本賞、ケイト・ブランシェットが主演女優賞、ルーニー・マーラが助演女優賞、トッド・へインズが監督賞など、話題をさらいました。
乙女なココロがきゅん!としてしまう王道の女子映画ですね。


m3 気づかず過ぎた初恋
松任谷 由実

年齢を重ねると「ときめく力」は落ちてゆくという事実。たとえば恋愛に関して言えば、なかなか衝動に任せてというわけにもいかなくなります。
異性に対して、ときめくポイントも変化していきますよね。
「ときめき」っていうのは、エナジードリンクみたいなものですよね。
“これを身につけるとがんばれる!”とか、“目の前にすると気分があがる!”とか。
私がもっともときめくのは、“ステージに立つYuming”について思いをめぐらすときかもしれません。
そのための創作活動や節制生活、これから、がんばっていきたいと思います。


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