Yuming Chord
松任谷由実
2016.04.22.O.A
♪Onair Digest♪
三寒四温を何度も繰り返しながらようやくやってきた、今年の春。
はりきって歩みを進めていけるに越したことはないけれど、人は、行きつ戻りつ、割り切れない想いを抱えながら、生きていくものですよね。
そんなときは、お気に入りの音楽で、ちょっと一休み。
そこで、今日のコードは「寄り添う春に〜Mellow Songs Collection」。


■今週のChordは“寄り添う春に〜Mellow Songs Collection”

m1 ROSANNA
TOTO

アメリカのロックバンドTOTOの1982年に発売したアルバム『TOTO Ⅳ〜聖なる剣』に収録されている1曲。
翌年、グラミー賞最優秀レコード賞を獲得しました。
スティーブ・ルカサー、ジェフ・ポーカロなどなど、とにかくメンバーの技量がすごかったですね!

新年度の始まりは、知らず知らずのうちに緊張しているせいか、今頃になると疲れが出てきたりします。
季節の変わり目は、ただでさえ心身の調子を崩してしまいがち。
今日は、心に寄り添うようなやさしい音楽をお届けしていきたいと思っています。
ひととき、気分転換をしていただければうれしいです。

ここのところ、ヨーロッパや日本の音楽シーンでは、若手のミュージシャンがAOR・・・アダルト・オリエンテッド・ロック的サウンドを取り入れたり、“シティーポップ”といわれるジャンルが出てきたりと、テクニカルでコンテンポラリーな音楽に注目が集まっているんですよ。


m2 真珠のピアス
松任谷由実





m3 What A Fool Believes
The Doobie Brothers

ドゥービー・ブラザーズ8枚目のアルバム『ミニット・バイ・ミニット』に収録された1曲。
1975年、マイケル・マクドナルドが加入して以来、サザン・ロックから都会的AOR路線へと変化してきた彼らの集大成的な1枚で、この曲はグラミー賞最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞を受賞しました。
ちなみに、この歌に出てくる主人公の男性は、去ってしまったかつての恋人への想いがたちきれず、今も待ち続けている・・・。新たな一歩を踏み出せない人、ここにもいました。


m4 Parked Cars
Stephen Bishop

私がお気に入りの、まさにメロウなラブソング、スティーブン・ビショップのアルバム『Bowling in Paris』の「Parked Cars」。美しいメロディラインに、切ない歌詞。
このアルバムには、エリック・クラプトン、フィル・コリンズ、TOTOのスティーブ・ルカサー、ユーミンのお友達マイケル・ランデゥーなどなど、スペシャルなミュージシャンが参加しています!
ちなみに、メロウとは“熟した” “芳醇な” “円熟の” “なめらかな”というような意味があります。
まさに、70年代から80年代にかけて時代を席巻したサウンドはそんな感じです。


m5 Livin' It Up
Bill LaBountys

1982年にリリースしたアルバム『Bill LaBounty』からの1曲。本では別のアートワークで、しかも「サンシャイン・メモリー」というタイトルで、発売されたこのアルバムですが、オリジナルは彼自身のモノクロポートレート。
この曲はまさにテクニカル!ベースにウィリー・ウィークス、ドラムにスティーヴ・ガット、サックスにはデビッド・サンボーンが参加した、極上のサウンドに仕上がっています。
春に・・・といいつつ、日中の陽射しはすでに夏の気配。
万物の動きが活発になってゆく季節がやってきました。
いのちのめぐりは、意外とサクサク進んでいくものかもしれません。
でも、人の心はそう、簡単にはいかないもの。
そんなときは、あせらずに立ち止まって、自分なりのリズムを整えてから、また、歩き出せたらいいですね。
私も、メロウな春を味わいつつ、創作活動にまい進していきたいと思います。




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