Yuming Chord
松任谷由実
2016.05.13.O.A
♪Onair Digest♪
連休も終わって、すっかり日常モード。
誰かとリアルにつながって楽しい休日を過ごした人ほど、なんだか退屈・・・、そう、感じてしまうかもしれません。
そんな今こそ、いいチャンス!
お気に入りの一冊をひらいて、ひとり時間を楽しんでみては?
今日のコードは「Note」です。


■今週のChordは“Note”

m1 Write About Love
Belle & Sebastian

学生の頃は、「ノート」といえば勉強道具。
好きな科目はわくわくと、苦手な科目はしぶしぶ開いて、板書したり問題を解いたりしたものです。
大人になってもノートを使う機会はありますよね。小説家なら作品を書くために“創作ノート”を、料理研究家は“レシピノート”を、スポーツ選手は“トレーニングノート”を作ったりする。
大人だからこそ、仕事や趣味にあわせて有意義なノートライフを過ごしているものです。
私の場合は・・・、五線紙がノートのようなもの、なのかな。
ベストセラーになった本、『「夢ノート」のつくりかた あなたの願いが、きっとかなう』の著者、エッセイストでイラストレーターの中山庸子さんによると・・・、重要なのは、「自分の字で直接書きこむこと」。
自分の字で書きこむことによって心に、じかに響いてしっかり刻まれます。
視覚化することでイメージトレーニングになって、気づいたら夢がかなっていく。
「夢ノート」は小さな夢から大きな夢まで、できるだけ具体的に書くといいそうですよ。


m2< Notebook
Chrisette Michele

「Note」の語源はラテン語の「nota(ノタ)」で、「しるし」「しらせ」という意味。
自分自身と対話しながら記したノートは、未来の自分への手紙、つまり過去からの「知らせ」。
道に迷ったときの「しるし」になるツール・・・ということなんでしょうか。
と、いうわけで、デジタル化が進んでペーパーレス時代となってしまった昨今“ノートなんて絶滅危惧種?”と思いきや、かえって、その重要性が見直されているそうです。
何しろ、手書きで文章を書くという作業は、脳のあらゆる分野を総動員しなければできないこと。
これ以上なく効果の高い“脳トレ“になる、と話題になっています。
確かに、手を動かせば脳も動きはじめて、ふと、アイディアが浮かんだりしますよね。
手を動かすだけでなく、身体を動かすのもいい!
ちょっとお散歩に出かけて、思いついたフレーズを携帯で録音しておいて、あとから紙に書いてみる・・・ということもあります。
そして、夢をかなえる「夢ノート」を大ヒットさせた中山庸子さんは、いろいろなノートを自分で作って楽しむことをすすめています。
たとえば、自分のワードローブを把握したりコーディネートを考えてみる「おしゃれノート」。
心が動かされた言葉を書きとめておく「書き抜きノート」。
自分を励ましてくれたり、気分をあげてくれることを書き込む「VIVA自分ノート」などなど。
自分で書いたノートは、あとから読んでもけっこう面白い。
戦前の喜劇役者、古川緑波(ロッパ)は、自分が書いた日記を書くのも、それを読むのも大好きで、自分の昔の日記を寝そべって読み返して、こう記していたそうです。
「こんな面白いもの、他にある筈はない、俺が俺のことを読むのだ。他の本は受け付けない」

私も、これまで書いたノートはちゃんと保管してあります。私の場合、自分が作ってきた曲がノートのようなものですね。
未来の自分にあてて、つづってみる「ノート」。
新たな自分に気づいたり、思いがけない解放感を味わえるかも。
「Note」には、気づく、認める、という意味もあるそうですよ。


m3 ただわけもなく
松任谷 由実

忙しい毎日の合間のほんのひととき、ノートを広げて想いを書き連ねてみる。
なんでもかんでも書いているうちに、「無」の境地になれそうですよね。
安上がりで誰にも迷惑をかけないストレス解消、かつデトックス!
試してみる価値、ありそうですよね。
まずは、毎日開いて筆をすべらせてみたくなる、お気に入りの一冊を探すことからスタート。
久しぶりの文房具屋さん巡りも楽しそうです。
そして今の私にとって「Note」・・・といえば“音色”。
“音符”とか“キー”という意味も持つんですよね。
秋のアルバムリリースとツアーに向けて、日々、さまざまな音色を頭の中で奏でては、詞をのせています。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。




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