Yuming Chord
松任谷由実
2016.09.23.O.A
♪Onair Digest♪
月22日から公開された新感覚のエンタテインメント時代劇映画『真田十勇士』。
主題歌「残火」を書き下ろしたご縁で今週は“くのいち・火垂”を演じた、大島優子さんをゲストにお招きしました。
今日のコードは「真田十勇士〜残火を胸に」です。

【スピーティーで迫力満点の堤幸彦監督最新作、『真田十勇士』。
世の中のイメージとはまったく違った真田幸村の腰抜けぶりをまのあたりにした、抜け忍・猿飛佐助。
“大きなことをやり遂げたい!”ともくろんでいた佐助は、幼なじみの抜け忍・霧隠才蔵とともに、幸村を天下一の名将に仕立てあげようと、十勇士を結成します。
そうして、亡き秀吉の側室・淀君と息子・秀頼ともに、徳川軍勢に戦いを挑んでいく・・・という物語。
佐助を中村勘九郎さんが、才蔵を松坂桃李さんが演じていますが、裏切り者の2人の命を狙うために現れるのが、大島優子さん演じる“くのいち・火垂”です。】


■今週のChordは“真田十勇士〜残火を胸に”

m1 Brave
Sara Bareilles



●時代劇はファンタジー
ユーミン:オファーを受けたときは、もっと女性らしい役だと思ったんでしょ?

大島:時代劇っていうと、やっぱり姫君をイメージしてたんですよね。
「くのいちの忍者だから」って言われた時に、“着物が着れないの!”って思って(笑)。
キーとなるシーンなので言えないんですけど、チラッと一瞬だけ着物を着てるシーンがあるんですよね。

ユーミン:映画自体に、あちこちに秘密が隠されていますよね。

大島:あまり考えすぎて観ていると置いてけぼりになってしまいますので、素直に、いま観てる映像をつなげていってほしいという感じですね。

ユーミン:私が撮影現場に伺ったときはオールスターが集まっていて、セットも一番凝った日でしたね。すごい豪華だなと思いました。

大島:私も、セットを組まれてるのを見たときに衝撃でした、時代劇を作る日本の映画って職人技だと思いましたね。

ユーミン:モニタールームというのかな?監督と一緒に演技をのぞくことができたんですけど、大島さんの吹き矢のシーンでした。

大島:吹き矢を20本くらい、“バババババ!”ってやるシーンですね(笑)。

ユーミン:監督が、「踊りとかやっていた人は、殺陣もめちゃくちゃ上手い」と言ってましたね。
ワイヤーアクションもあり、きっとみんなが一番驚くのは、木を垂直に登ったり降りたり・・・あれは腹筋とかすごく使うでしょ?

大島:そうなんです!筋肉の使い方がわからなくて、何回もチャレンジしてましたね(笑)。

ユーミン:時代劇って、ある意味ファンタジーじゃないですか?夢の世界に観客を誘うというのはAKB48も一緒ですよね。

大島:はい、一緒ですね。

ユーミン:それを生かして女優さんになった大島優子さんにとっては、得意ジャンルだし“ファンタジー”ということについて、思うことない?

大島:“ありえないことが、目の前で起きてる”ということが、ファンタジーだと思うんですよね。なので、ありえないことの衝撃を人に与えるっていうのは、好きなんだなと思いました(笑)。


m2 残火
松任谷 由実



●共演者は波動を作るための大事な存在
ユーミン:役者さんたちは、共演というのがあるからインスパイアし合えていいですよね。

大島:お芝居も自分だけでやっているものではないので“対・相手”がいて、どういう風に台詞を言ってくるのか、感情をぶつけてくるのか、コミュニケーションだったりもするので。
それによって自分の芝居の仕方が変わったりするから、周りにいる共演者は波動を作るのに大事な存在ですよね。

ユーミン:火垂が凛々しくも可愛らしいんですけど、すごい緊張感あふれているアクションシーンの合間に、ふと女の子らしい一面をのぞかせるじゃないですか。そのあたりは、堤監督からの指示なんですか?

大島:そうですね。火垂は、真田十勇士の1人に恋してて、普段は勝気で忍者として育てられているので強いんですよね。だけど、恋してる1人に対してはデレデレになってしまうという・・・「そのギャップをよろしくね」と言われて(笑)。

ユーミン:「私が絶対って言ったら、絶対なの!」っていう台詞が、すごい女の子っぽかったですね(笑)。

大島:現場では「なにそれ?か〜わい〜!」みたいな感じで、勘九郎さんがいじってくるんですよ(笑)。
みんなで、つつき合いながら、ほじくり合いながらお芝居を作っていくみたいな感じだったので。こっちもヒヤヒヤしましたね(笑)。


●主題歌「残火」
ユーミン:今回、主題歌の「残火」を書かせていただいたんですよね。

大島:本当にいい歌で、カラオケで歌わせていただきます!

ユーミン:嬉しいですね。この映画では、犬死にしていくわけじゃないですか?無謀な戦いで散っていく・・・でも、いつか会おう、っていう気持ちを歌にしてみました。

大島:なるほど!そういうことだったんですね。

ユーミン:限定はしちゃいけないんだけど、思った時には、その人に会ってることだと思えるし。強く思えば、実際に会っている以上に会えてるということもあるし。そういう強い思いが伝われば。

大島:物体的なものではないということですよね。

ユーミン:私の主題歌が流れているエンディングロールのあいだも、見逃せない仕掛けがあります。ぜひ、最後の最後までじっくりお楽しみください。

時代劇エンターテインメント『真田十勇士』は、全国松竹系映画館にて絶賛上映中です。
上映館ほか、くわしくは公式サイトでご確認ください。
映画『真田十勇士』公式サイト

そして、主題歌「残火」はただいま配信中ですので、ぜひチェックしてみてください。
「残火」も収録される38枚目となるオリジナルアルバム『宇宙図書館』は11月2日の発売となります。
さらに11月18日から、コンサートツアー「宇宙図書館2016-2017」がスタート!
ユーミン史上最長、最多の42都市80本、全力で駆け抜けますので、ご期待ください。
Yumi Matsutoya Official Site 松任谷由実 オフィシャルサイト

次回、ふたたび大島優子さんご登場です。
ぜひ、お聴き逃しなく!




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