Yuming Chord
松任谷由実
2016.09.30.O.A
♪Onair Digest♪
先週から公開された、新感覚のエンタテインメント時代劇映画『真田十勇士』。
ユーミンが、主題歌「残火」を書き下ろしたご縁で先週に引き続き、“くのいち・火垂”を演じた、大島優子さんをゲストにお招きしました。
今日のコードは、先週に引き続き「真田十勇士〜残火を胸に」です。

【スピーティーで迫力満点の堤幸彦監督最新作、『真田十勇士』。
世の中のイメージとはまったく違った真田幸村の腰抜けぶりをまのあたりにした、抜け忍・猿飛佐助。
“大きなことをやり遂げたい!”ともくろんでいた佐助は、幼なじみの抜け忍・霧隠才蔵とともに、幸村を天下一の名将に仕立てあげようと、十勇士を結成します。
そうして、亡き秀吉の側室・淀君と息子・秀頼ともに、徳川軍勢に戦いを挑んでいく・・・という物語。
佐助を中村勘九郎さんが、才蔵を松坂桃李さんが演じていますが、裏切り者の2人の命を狙うために現れるのが、大島優子さん演じる“くのいち・火垂”です。】


■今週のChordは“真田十勇士〜残火を胸に”

●時代劇はある種のSFX
ユーミン:この映画では、アニメとかCGを、有効に組み合わせていますよね。

大島:テンポがいいですよね。

ユーミン:黒澤明監督が生きてらしたら、悔しがったろうと思いますね(笑)。いまの技術でカバーできるところが、いっぱいあるじゃないですか。
アナログでやるからこその迫力っていうのはあるんだけど、CGが綺麗で、豪華にできるところにバジェットを費やすことができるっていう、アップ・トゥ・デイトな迫力があると思いました。

大島:堤さんも黒澤監督のお名前を出していたので、多少なりとも意識はされていると思います。
だからこそ、いま現在の技術でどれだけできるかっていうところに力を込めて作られたんだと思います。

ユーミン:時代劇って、ある種SFXだもんね。ビジュアルとともに、それぞれの役柄の心理が描かれていて。
大島優子さんは戦国時代の人間関係を、どんな風に解釈したり、どうやって演じようとか感じたことはありますか?

大島:時代が違うので生きている環境が違うじゃないですか。忍者として、どうやって生きているんだろうなっていうことは考えましたけど。
人間、持っている感情はさほど変わらないなっていうのは思って・・・。

ユーミン:いいこと言うね〜、本当にそうだよね。

大島:言葉が違うけど、そこにのせる感情は一緒だなと思ったので。
私は火垂の気持ちも理解できましたし、武士の思いっていうのも遠いものだと思っていたけど、“愛する者のために行くんだ”と考えると、すごく近く感じたんですね。
時代は違っても、人間持っているものは変わらないんだなと思ったので、さほど役作りっていうのはしてないですね。


m2 Heroes
David Bowie



●愛の姿
ユーミン:主題歌を書くときに五郎丸ブーム真っ盛りで。十勇士っていうのがある種スポーツの集団みたいな、その感情を歌に落とし込めたらなっていうのはありました。

大島:なるほど〜。

ユーミン:あとは受験生とかね、同じ感情っていうのは現代でもあちこちで起こりうるかなと思って、そういうのを紡いでみたりもしたんですけどね。男性とのスタンスは、どういうのが理想?好きな男の人と、どういう関係でありたいですか?

大島:理想はパートナーですね。自分も高めてもらえるし、自分も相手を高めることができるっていうのが理想ではありますね。

ユーミン:火垂と思い人の、その延長上の姿かもしれないね。スタートは幼なじみだけど、そのうち尊敬し合えるとか・・・。

大島:あれはちょっとキザすぎるんですけどね(笑)。
台詞で「お前に殺されるまでは、死ねない」みたいなことを言ったときに、キザすぎて笑っちゃったんですよ(笑)。
それを本当に思って言えるのは、武士の魂ならではなんだろうなと思って、“そういうことが言える人っていないのかな〜”って思いました。

ユーミン:最初からいるんじゃなくて、そういう人にお互いなっていくものなのよね。

大島:そうか、すごい!

ユーミン:パートナーっていうのも、結婚とか、書面上のパートナーではあっても時間をかけてパートナーになっていくものだし。なったと思っても、スルリと抜けていくことだってあるし。日々、変化に対応していかなくちゃいけない。
その対応していくっていうことが、愛の姿なのかなと思ったりもしますよ。

大島:勉強になります!


m3 残火
松任谷 由実




●ポップでディープな世界
ユーミン:映画の終盤には驚きの大どんでん返しがあって、人生何が起こるかわからないですね。エンタテインメントの世界にも当てはまります。
真田十勇士たちも、真田幸村自身も、戦国っていう極限の世界を「楽しい」と言いながら生きて抜いていく姿が清々しいですね。実感がすごく溢れている世界ですよね。

大島:歴史上の人物、名前としてはそう感じてしまうけど、みんな感情の揺れが人間っぽいんですよね。
だから、こっちも身近に感じられるし、感情移入もしやすいんですよね。

ユーミン:“この人たち、本当にこうだったんじゃないか”って、思えますよね。

大島:その点に関しては、小さい子から分かりやすい時代劇エンタテインメントと言えますね。

ユーミン:ポップでディープだったと思います。
大島さんは、“一度きりの人生をこう生きてみたい!”っていう、座右の銘はありますか?

大島:「人生豊かに」がモットーですね。

ユーミン:豊かっていうことは、傷つきやすいことも多いもんね。悲しいことや、ネガティブなものがあってこそ輝くことも多いですよね。
それに負けない強さを持って、豊かにお互い頑張ろうね(笑)。

大島:はい、そうですね(笑)。

時代劇エンターテインメント『真田十勇士』は、全国松竹系映画館にて絶賛上映中です。
上映館ほか、くわしくは公式サイトでご確認ください。
映画『真田十勇士』公式サイト

エンディングでも流れる主題歌「残火」は、ただいま配信中!
映画の余韻に浸りつつ、こちらもお楽しみください。 そして、映画『真田十勇士』にパワーをもらいつつ、ユーミンも最新アルバム『宇宙図書館』のプロモーション期間に突入しています。
11月2日リリースの初回限定盤のDVDには、最新のMUSIC VIDEOを収録。
豪華初回限定盤の附属ブルーレイは、ハイレゾ音源を収録しつつ、アナログLP盤もつけました!
いろいろな聴き方でお楽しみくださいね。

11月18日からはコンサートツアー「宇宙図書館2016-2017」もスタート。
42都市80本に“Yuming十勇士”とともに挑みます!
美しくて心温まるSFスペクタクル映画のようなステージ、お見せします!
ご期待ください。




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