Yuming Chord
松任谷由実
2016.12.02.O.A
♪Onair Digest♪
『宇宙図書館』がリリースされて、ちょうどひと月が経ちました。
コンサートツアーもスタートして、昨日までに4公演が終了しています。旅から旅へ、あなたの街へ・・・。
これまで、ツアーで何度か訪れた場所は、 私のもうひとつの故郷みたいな気分になったりします。
そこで、今日のコードは「ホームタウン」。


■今週のChordは“ホームタウン”

m1 私の心の中の地図
松任谷 由実

現在、コンサートツアー『宇宙図書館 2016-2017』がスタートしたばかり。スケジュールが立て込んでくると旅が日常になっていきます。そして、そうなってみると改めて「ホームタウン」を意識することにもなるんですよね。
今の私にとって、「ホームタウン」と呼べる場所は東京の世田谷になります。
生まれ故郷を出て、自分の意思で選んだ場所で一から暮らしはじめる。
そこを「ホームタウン」と思えるようになるかどうかは、自分次第です。私も少しずつ、自分の「ホームタウン」を築いてきたんですよね。
ホームタウンの様子を認識する方法・・・お散歩、ジョギング、そして自転車。
この土地の氏神様となる岡本八幡神社へは、灯篭を奉納させていただくご縁も。よくお散歩に行きますが、ここで詞が生まれたりすることもあります。
ところで、本来の生まれ故郷、私の「ホームタウン」はご存知、八王子の荒井呉服店です。
今の私を形づくっているのは、やっぱりここで過ごした時代だったんだな・・・、そう思うことがあります。


m2 Home
David Byrne & Brian Eno

マーケティングアナリストの原田曜平さんが2014年に名づけた“マイルドヤンキー”は、「HOMETOWN」、つまりは地元志向が強い若い世代のことをさします。親世代と一緒に暮らしながら結婚して子供をつくって、働くのも遊ぶのも半径5キロ圏内。
地元での暮らしや身近な人間関係を何より大事にする彼らは、とにかく郊外のショッピングモールが大好きで、「イオニスト」(イオンモールで楽しく過ごす人)や、「ららぽーたー」(ららぽーとで楽しく過ごす人)だったりもするそうです。
そんな濃厚な人間関係が嫌で、ホームタウンを出たのがかつての若者たち。
「ホームタウン」では悪いこともできないし、めんどくさい!そう思ったものですよね。
私も地元では呉服店のお嬢さん、でも、“夜抜け”していましたし・・・。
でも、ある時ふと、「ホームタウン」が自分の核になっていることに気づきます。自分を育ててくれる「ホームタウン」は、生まれ故郷だけじゃないですよね。いわゆる「第2の故郷」となる場所が大人になるにつれ、できてくるもの。
たとえば私にとっては、石川県の金沢や、神戸、横浜・・・あたりがそう。
海外でいうと、やっぱりロンドンかな。イースト・エンドを歩いていると、ここに住んでいたことがあるんじゃないかと思ってしまうほど。
「ホームタウン」は、自分が自分であるための場所、自分に帰る場所。
道に迷ったときは、ひとまず「ホームタウン」を目指してみましょうか。


m3 HOME TOWNへようこそ
松任谷 由実

12月に入って、いよいよクリスマスシーズンスタート。クリスマスの過ごし方はここ最近、「ホームタウン」で家族や地元・近所のお友達と・・・、そんな人が増えているような気がします。
海外でクリスマスを迎えると、本当に誰もが「アットホーム」で過ごしています。私もかつてそれを実感したことがあります。私もここ数年は、「ホームタウン」感たっぷりのクリスマス、年末を過ごしていますね。
そして今年のクリスマス・シーズンは、みなさんの「ホームタウン」をたずねていきます。
「三菱UFJ二コスPresents 松任谷由実コンサートツアー 宇宙図書館 2016-2017」。
このあとは新潟県、群馬県桐生市、大阪をまわって、12月25日のクリスマス当日は山口県周南市でコンサートがあります。
クリスマスシーズンには、特に心に響くステージになっていると思います。どうぞお楽しみに!
その後、広島で今年のツアーはいったん終了、年明けは今年で37回目を迎える冬の定番、「SURF&SNOW in Naeba」の準備に入ります。
そういえば、苗場も私にとっては「ホームタウン」ですね。
今後のライブスケジュールは、私のオフィシャルサイトTwitterFacebookをチェックしてくださいね。




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