Yuming Chord
松任谷由実
2017.01.06.O.A
♪Onair Digest♪
年末・年始をのんびり過ごした私も、そろそろ、本格始動!
今年で37回目を迎える「SURF & SNOW in Naeba」のリハーサル、本番、そして再び『宇宙図書館』ツアーへと、秋までコンサート三昧です。
酉年にちなんで、さらなる高みを目指したい・・・というわけで、今日のコードは「飛翔〜Flying!」です。


■今週のChordは“飛翔〜Flying!”

m1 Birds
Coldplay

2017年は酉年!“取り込む”という言葉とかけて、商売に縁起のよい年だという説がありますが、景気のいい話が舞い込むといいですね〜。
そんな酉年の「とり」といえば一般的には「鶏」をさしますが、鶏は時を告げる鳥。日本の有名な神話、天の岩戸に閉じこもってしまった天照大神、つまり大切な太陽の神さまを外へ導いたのが、“常世長鳴鶏”と呼ばれる鶏だったといいます。
夜明けと新たな光の到来を告げる神聖な動物、それが鶏。酉年、なんだかおめでたいです!
“飛ぶ”のは、鳥だけじゃないですよね。
たとえばお正月らしい“飛ぶ”ものといえば凧。カイトですね。
私も幼い頃は凧揚げ、しました。あの頃は空が広かったですね、土管が転がっているような空き地ももそこかしこにありました。
日本では1974年頃、ヒューストンから日本に上陸した凧、「ゲイラカイト」が大ヒット!
「凧あげは電線のないところでやるように!」というテレビCMまで放映されるくらい、みんなが夢中になりました。
ぎょろぎょろ目玉が2つついているのが定番デザインですが、このゲイラカイトはNASAの科学者が設計したもので、風を受けて高く簡単に揚げることができるよう、作られているとかで、いまだにひそかな人気があるようです。
空を飛ぶアトラクションもいろいろ。
気球、ハンググライダー、パラグライダー、スカイダイビング、パラセイリング・・・・・・などなど。
ちなみに私もステージで何度も「飛翔」、飛んでます!
「シャングリラ」から「POP CLASSICO」ツアーまで・・・さまざまなフライングを体験。
「宇宙図書館」ツアーでは、超絶技巧のダンサーたちの飛翔シーンが圧巻です!
これから見にきてくださるみなさんは、夢のようなフライングシーン、どうぞお楽しみに!


m2 Come Fly With Me
Frank Sinatra

人間が長きにわたって夢を見続けたてきたのは、“空を飛ぶ”ということ。
レオナルド・ダ・ヴィンチが鳥の飛ぶ姿を研究して、日記やスケッチを残したのがおよそ400年前。
その後、ライト兄弟が友人動力飛行に成功、リンドバーグが大西洋を単独で横断飛行を成し遂げ、現在へいたります。
私も彼らと同じく、「飛ぶこと」に憧れを抱いているんですよね。よく見るのがまさにフライングする夢。
夢判断的には「自由への憧れ」とか「現実逃避」とかって言います。
「飛ぶこと」に魅了された人といえば、サン=テグジュペリ。
『夜間飛行』『南方郵便機』『人間の土地』、そして『星の王子様』、彼は飛行機乗りであると同時に、すぐれた文学者でもありました。空を飛ぶことで見えてくるもの、感じることがあって、それを言葉に置き換えて、人生の真理を教えてくれます。
ギリシャ神話で有名なイカロスもまた、飛ぶことにとりつかれてしまったひとり。
彼は職工だった父、ダイダロスに翼を作ってもらい、とらわれている場所から脱出するために空を飛びます。
が、しかし!イカロスは父の忠告を忘れて太陽へと近づきます。
父から背中に貼り付けてもらった翼の羽毛を留めていた「ロウ」が太陽の熱で溶けて、海へ墜落して命を落としてしまう、という話。イカロスは空を飛べることが嬉しくて、調子にのってしまったようです。
いろいろな解釈はありますが、この神話は絵画のモチーフにもなっています。
「空飛ぶ」映画も古今東西いろいろ。
たとえば宮崎峻さんは無類の飛行機好きで、空を飛ぶことへの憧れも強いのか、それが作品にも色濃く反映されているような気がします。
私が主題歌を提供させていただくことになった『風たちぬ』をはじめ、『紅の豚』や『魔女の宅急便』中でも『風たちぬ』には飛行機を設計する日本人技師が登場するんですが、彼らの「ものづくり」への情熱にいたく感動した覚えがあります。
今年は酉年、飛翔の年!私も臆することなく、新たなステージへ向かってはばたきます。


m3 月までひとっ飛び
松任谷 由実

今年一年、思いがけない困難や不自由にぶつかったとしても、飛ぶことをやめずに、はばたき続けたいと思います!
2017年がいよいよスタートしたばかりですが、現在、私史上最長・最多となる「宇宙図書館ツアー」真っ最中。
ここまで順調に進んでまいりましたが、今はロングランツアーをいったんお休みをして「SURF & SNOW in Naeba」の準備をスタートさせています。
渡り鳥のような旅暮らし、今年は秋まで続きます。
時々帰ってきては、ホームで英気を養って、ふたたび飛び立つ・・・特にコンサートは、私自身がエネルギーを放出するかわりに、来てくださっているみなさんからも、パワーをもらってるんですよね。
苗場も、3月から再開する「宇宙図書館」コンサートも、とっても楽しみです。

その他、くわしくは私のオフィシャルサイトをチェックしてみてください。
今年も、期間限定のスペシャルサイト、「NET MAGAZINE IN NAEBA【Y MODE】」開設中です。こちらものぞいてみてくださいね。
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