Yuming Chord
松任谷由実
2017.02.10.O.A
♪Onair Digest♪
「SURF & SNOW in Naeba Vol.37」も無事スタート!
今はゲレンデの様子が毎日気になりますが、立春を過ぎたら、春の訪れが待ち遠しいですよね。
寒さがまだまだ続く中、ひとつずつ、春の兆しを探してしまいます。
ほころぶ梅、ヒバリのさえずり、ぬるむ水・・・・・・、そして、鼻のあたりがちょっとムズムズ。
誰もがちょっとした気象予報士気分です。
そこで、今日のコードは「weather」。


■今週のChordは“weather”

m1 Lovely Day
Bill Withers

実は私、他局の話ではありますが・・・・・・先日、ラジオでお天気お姉さんデビューをしてしまいました!
番組後半で、ディレクターから天気予報の原稿を渡されて、もちろん、はじめての体験!しかも、天気予報は生放送ならでは、ですよね。
その原稿を読んでいるうちに不思議な体験を、人間ドローンのように、日本列島が俯瞰で見えてきたんです・・・。
もともと、気象とか地形とか、地理・天体には興味があるので、イメージがわいてきたのかもしれません。
気象にも影響があるとされる、地球をふくむ宇宙規模での現象にも興味がありますね〜。今、注目しているのは「ヴァン・アレン帯」の話。
ヴァン・アレン帯とは、地球の磁場にとらえられた陽子、電子などが集まった射線帯のこと。ここにはエネルギーの高い粒子が閉じ込められています。
このヴァン・アレン帯に電子の数が増えすぎると、気象衛星や放送衛星の障害が起こりやすくなるそうです。
過去には米国の通信衛星が障害を起こして数か月間復旧しなかった例もあるんだとか。
この領域の電子がいつどのくらい増えるのかを予測することは、人類が宇宙を安全に利用するための重要な課題だと言われているんだとか。
そのほか、“地球の脳波”と呼ばれているシューマン共振の話など・・・・・・こういう話って、「真実を知ってはいけない」的な扱いだったりして、余計に興味をそそられちゃいます。


m2 Weather
Amel Larreux

気象予報のもともとの起源は、長老とか巫女とか、知恵や特別な能力をもつ人が、空を眺めたり風向きをよんで天気を予測していたに違いありません。私も、予測とまではいかなかったけれど、気象現象を眺めるのが好きでしたね〜。
ところで、「天気痛」ってご存知ですか?
気象にまつわる体調不良のことで、多いのがめまいとか偏頭痛とか、古傷が痛む・・・などといった症状がでることを言います。
「天気痛」専門の外来を行っている佐藤純先生によれば、天気の変わりやすい春や低気圧の続く梅雨、台風の多い秋に症状が出やすいとか。思い当たる人、いませんか?
気圧の変化による交感神経の乱れがおもな原因らしいのですが、佐藤先生は邪馬台国の女王・卑弥呼が「天気痛持ち」だった、という仮説をたてています。天気が予測できる、とか、雨乞いができる、というのは、気圧の変化で頭痛を起こしていたり、古傷が痛んでいたりしたから、というわけです。
気象現象を読み解いて天気を予測することは、かつて、人類の切なる願いでした。
今でこそ、気象衛星を使ったりスーパーコンピューターで計算して天気を予測しているわけですが、昔は、経験則にもとづいた“観天望気”と呼ばれる方法、その名のとおり、天・空を観て、「気」を望む、つまり予測をしてきました。
そして、その知恵は現代においても、意外とあなどれないんですよね。
日本でもことわざとして伝えられてきました。
たとえば、この時期ならではの知恵をあげてみると・・・・・・

・「朝に霜が降りたら、日中は晴れ」
風がおだやかでよく晴れて冷え込むと、地面の熱が逃げて霜ができます。
つまり、前日の夜からお天気は安定していて晴れていた証拠で、そのまま日中も晴れが続くといわれています。

・「蜘蛛の巣が朝かかっていると天気がよくなる」
蜘蛛が巣をつくるのは、湿度の高い夕方から。でも、その頃が雨だったり、風が強かったりすると破けてしまうのでつくりません。
なので、朝、蜘蛛の巣が出来ている日は高気圧に覆われて晴れるとか。

・「たんぽぽの花が咲かない日は雨」
たんぽぽは晴れた朝にしか咲きません。湿気が多いとしぼんだまま。
でも、これは外来のたんぽぽでは通用せず、「ニホンタンポポ」だけの話。
ニホンタンポポは小さくて、ガクの部分が花にくっついています。

・「猫が顔を洗うと雨」
ネコのひげは大切なセンサー。風の動きや湿気、気圧の変化を感じとります。
湿気が多くなると、ひげが重たくなり、それが気になって顔を洗う、つまりはひげの湿気をはらおうとするわけですね。
ちなみに、こちらは気象予報士・蓬莱大介さんの本、『クレヨン天気ずかん』を参考にしました。
空を見上げたり、風の香りを吸い込んだり、雨の音を聴いたり。
忙しい毎日の中でそんな時間をほんの少しでも持ちたいですね!


m3 ピカデリーサーカス
松任谷 由実

空模様や風向きだけでなく、身近な生物や動物が初めて見られたり、鳴く声が聞こえてきた日を観測することで、季節の進み具合などを知る目安にもなります。
「生物季節観測」というそうですが、たとえば春の訪れを告げる生物といえばモンシロチョウ。
春に咲き始める花々の間に白い蝶々を見つけたら、春がやってきた合図です。
これから、にぎやかな季節になりますね〜。

そして!
私にとっての春は、このステージが終わったらやってくる・・・という感じかな。
ただいま開催中の「SURF & SNOW in Naeba Vol.37」!
毎回、心をこめてステージに立っています!
残念ながらチケットが取れなかった、という方にも、楽しんでいただけるサイトがあります!
苗場情報満載の期間限定スペシャルサイト、「NET MAGAZINE IN NAEBA【Y MODE】」。今年10周年を迎えて、ますます充実の内容!
くわしくは、私のオフィシャルサイトをチェックしてくださいね。

そのほか、TwitterFacebookでも、随時、苗場の様子をつぶやいたりアップしたりしていますので、こちらもぜひ、見てみてくださいね。
3月から再びスタートする「宇宙図書館」コンサートのチケットも随時発売中!
春、夏、そして秋まで、駆け抜けますよ〜。




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