Yuming Chord
松任谷由実
2017.12.15.O.A
♪Onair Digest♪
帝国劇場の貴賓室からお届けする今日のコードは「朝陽の中で微笑んで〜寺脇康文さん&宮澤佐江さん W主演ゲストスペシャル〜」です。


■今週のChordは“朝陽の中で微笑んで〜W主演ゲストスペシャル〜”

m1 朝陽の中で微笑んで
松任谷 由実




●11月27日に無事、初日の幕をあけた舞台『ユーミン×帝劇 Vol.3 朝陽の中で微笑んで』。
“純愛物語 meets YUMING”というサブタイトルがついたこの舞台、今回、500年後の未来で繰り広げられる純愛物語を演じてくださっているのが、今日のゲストはW主演、寺脇康文さんと宮澤佐江さんです!

ユーミン:私の歌とお芝居と、そして客席の反応とのコラボレーション、実際にやってみてどうでしたでしょうか?

寺脇:今回の脚本が本当に素晴らしくて、この世界で生きていれば役作りはいらないみたいな。
素直にこの世界で、この役を演じていれば、自分で何かを考える必要がないというほどすごくいい脚本なんですよ。

ユーミン:今回の脚本は、出演者が決まってから、演出・脚本 松任谷さんが当て書きしたものなんですよ。
当て書きということでの違いはありますか?

寺脇:正隆さんに初めお会いした時に、“この人に嘘ついちゃいけないな”と思ったんですよ。
正直にお話をした時に、こういう自分を見抜かれたのかと思うくらい、鳴沢って弱いというか情けないというか、そういう男なんですけど。
まさに俺も情けない男なので。

宮澤:そうなんですか(笑)。

ユーミン:それを認めちゃう人の方が男らしかったりするけれど、私は役の中で男らしいと思うんですよ。

寺脇:強いとか、人を守るとかじゃなく、気持ちが強いですよね。
それが後悔につながることもあるんですけど、自分の思いに突き進むっていう点では男らしいなと思いますよね。

ユーミン:佐江ちゃんはどうですか?

宮澤:私は、紗良のような女の子になりたかったんですよね。
もともとの宮澤佐江がクソ真面目みたいな感じで、テキパキしていて、はっきり物事を言うタイプなので。
紗良の役って、あっけらかんとしていてミステリアスな女の子なので、そういう子になりたいなと思っていたので。
なぜ正隆さんが、真逆な私を見て書き下ろしてくれたのか分からないんですけど。
この、紗良をやり始めたことによって、日常生活の宮澤佐江が紗良化していって、“明日これやればいっか”ということが増えてきたので。

寺脇:普段と仕事の境界線がなくなってくる感じだよね。

ユーミン:お2人は私の歌を聴いてどうですか?

寺脇:由実さんの歌の世界の中で僕ら芝居をしてるわけですからね。

宮澤:同じ板の上にいる私たちは、スピーカーじゃない本当に歌ってる由実さんの歌声が聴こえるから、“この私たちのシーンをもっと豪華にするために、由実さんが歌ってくれてる!”って思うと、ぶわーー!って(笑)。

ユーミン:歌詞はどれがぴったり?

宮澤:素直に勇気をもらう一幕の楽曲は、ぼーっと考えてるだけなんだけど、サビの歌詞がどんどん背中を押してもらえるって思いながら演じさせていただいてます。

ユーミン:「Autumn Park」これがかかると、何の理由もなく涙が出てくるというか・・・当初、「Autumn Park」はダンサーさんが入る予定だったんですよ。
正隆さんが稽古場で、「寺脇さん、佐江ちゃんとこの1曲丸々使って何かやってくれる?」って。

宮澤:ありましたね(笑)。

寺脇:稽古場で何も考えずにやり始めたら、勝手にいろんなことが出てくるんですよ。

ユーミン:ステージの上で目の端に2人見えるんだけど、私は具体的に何やってるか未だに知らないんですよ。それだけで泣けるの。

寺脇:僕らも由実さんと交差する時に、すごく幸せな気持ちになるんですよ。

ユーミン:「Autumn Park」は、30年くらい前に作った曲ですけど、作ってる時に泣きながら作った曲なんですよ。


m2 Autumn Park
松任谷 由実




●思いがけない奇跡
ユーミン:今回の舞台、ここに注目してほしいというシーンを選ぶとしたらどこですか?

寺脇:ラストのクライマックスのシーン・・・全編を通しての、鳴沢と紗良の2人の結末に、由実さんがテーマソングを歌うところはハイライトになると思いますけど、他のシーンもそれぞれが素晴らしくて。

宮澤:うんうん!

寺脇:全部の積み重ねで、僕らも気持ちを作らせていただいてるというのもあるので。
今までの公演も見させていただきましたけど、今回は一番、由実さんの曲と僕らの芝居の融合が、これまでよりもできているんじゃないかと思います。

ユーミン:本当に、私もそう思います。

寺脇:歌と、僕らの芝居を同時に見てほしいですね。

宮澤:このラジオは20代の方が聴いているということで、これから観に来てくださる方も、私と歳が近いのかなと思うので。
そんな皆様が、紗良ちゃんに対して感情移入をして見るのならば、歳の離れてる鳴沢さんに対して、心が開いていく瞬間っていうのを、私なりに繊細にお芝居で演じさせていただいてまして。
それがクライマックスのシーンにつながるまでの、大切な一幕の会話というのは自分の中でも気合い入ってますし、毎回緊張してるシーンでもあるので、ぜひ観ていただけると嬉しいなと思います。

寺脇:もう、どこっていうのないよね。金太郎飴のように、どこでも同じように素晴らしいシーンになっているので。

ユーミン:映像やセットの動き、照明、すべてが立体的に融合していますよね。

宮澤:客席で観れるっていうのが羨ましいですもんね(笑)。


m3 ランチタイムが終わる頃
松任谷 由実




今日は宮澤佐江さん、寺脇康文さんをお迎えして、『朝陽の中で微笑んで』というコードでお届けしてきました。
今回の舞台でも、お2人をはじめ、役者のみなさんの魂がこもった熱演が、私の歌をいつもより高みに連れていってくれるような気がしています。

『ユーミン×帝劇 Vol.3 朝陽の中で微笑んで』
こちらは、12月20日に千秋楽を迎えます!
公演の詳細は私のオフィシャルホームページをチェックしてくださいね。
随時、TwitterFacebokにもレポートをあげていきますので、そちらもぜひ見てみてください。



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