Yuming Chord
松任谷由実
2018.04.13.O.A
♪Onair Digest♪
歌が人々を旅し続けて、何百年も歌い継がれていったら、いつか詠み人知らずになる。
それが、つくり手にとって究極の幸せ。
そんな日を夢みてつくった、45曲。
口ずさんでくれたあなたの「うた」が届いています。


■今週のChordは“ユーミンからの、恋のうた。〜リスナー's ライナーノーツ”

m1 海に来て
松任谷 由実

2006年5月にリリースした34枚目のオリジナルアルバム『A GIRLS IN SUMMER』に収録された1曲。
先日発売されたベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』では、Disc1「Pure Eyes」に収録されています。
引き潮にさらわれる裸足が、幸せな不安をあらわしている・・・、そんな“クオリア”“感覚質”のようなものが表現できたかな、と思える1曲です。
この曲に寄せられた“リスナー's ライナーノーツ”をご紹介します。

ラジオネーム<水枕>さん(神奈川県・30代/会社員男性)
♪「海に来て」
「気づいたら江ノ電を降りて、湘南の海を歩いていました。
数年前の梅雨どきの、日が翳りかけた時刻だったかと思います。
いつの間にか終わっていた恋に終止符を打とうと、一人思い出の地まで来ていました。
夏を待つ浜辺に人影はまばらで、湿気を多く含んだ曇り空はますます気分を重くさせました。
波の音や潮の香り、犬と散歩する人や遠くの水平線を背景に、自分をちょっとだけ成長させてくれた恋だったのかなぁと思ったことを、この曲を聴くとふと思い出します」

「海に来て」のリスナー's ライナーノーツからスタートした「Yuming Chord」。
4月11日にリリースされたばかりのベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』は、もう、聞いていただけましたか?
アルバムデビュー45周年というメモリアルイヤーの活動が本格的にスタートしたぞ〜、っと、ますます気合が入っている私です!
これまでのプロモーション活動をふりかえってみると・・・さまざまな現場で、みなさんからの愛!感じました。
こうして無事、アルバムをリリースできたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回「リスナー's ライナーノーツ」というのを、WEBを通じて募集しました。
ベストアルバムに収録された曲に、思い入れたっぷりの解説を書いていただいたり、曲にまつわるエピソードを教えていただいたり・・・・・・、これも、とってもうれしい企画でした。

今回のアルバムには、私も直筆でライナーノーツのような、それよりはもう少しパーソナルな、備忘録みたいなものを書きました。
心をこめて書いた、正真正銘、私の手書き文字が印刷されています。
そこで、リスナーのみなさんにも、そんなライナーノーツを書いてもらっては?ということで、アルバムに収録された45曲に、自由なコメントを寄せていただきました。


m2 TUXEDO RAIN
松任谷 由実

ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』Disc2「Urban Cowgirl」に収録された1曲。
「TUXEDO RAIN」に届いたライナーノーツをご紹介します。

ラジオネーム<りり>さん(埼玉県・30代/女性)
♪「TUXEDO RAIN」
「私にはもう付き合って15年目の彼がいます。
彼との結婚を考えた事は何度もありますが、いくつも支障があったり親の反対に遭ったりして、もう形にはとらわれずにずっと一緒にただいられればいい、いつか遠い未来それに法的に結ばれ合うと言う決着がついたら、それはそれで構わないと今は思っています。
それでも若くてきれいなうちにどうしても写真だけは残して置きたくて、私達は10年近く前に写真館で花嫁姿を撮影してもらいました。
和装と洋装、どちらも気に入って、特注でキーホルダーを作ってもらいました。
私は大切に飾っているのに、彼はいつ訊いてもどこにやったかなあと言います。
思い出の品なのに、ひどい!と思いましたが、かなり経ってからふと、彼のビジネスバッグの内ポケットのキーリングに、裏向きで取り付けてあるのを見つけて涙が出ました。
この曲は私達のために作られたのかなと思ってしまいます。2人とも大好きな1曲です。
私がこの曲にどんなコメントを書いたかは・・・、ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』に入ったブックレットをご覧下さい!


m3 ジャコビニ彗星の日
松任谷 由実

ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた』、Disc1「Pure Eyes」に収録された1曲。
オリジナルは、1979年12月にリリースした8枚目のアルバム『悲しいほどお天気』に収録されたものです。
・・・・・・あの日、あのとき、同じような体験をした方のライナーノーツが、続々と届いたようです。なんだか不思議な気分。
その中から、この方のライナーノーツを選ばせていただきました。

ラジオネーム<小粋>さん(群馬県/50代男性・自営業)
♪「ジャコビニ彗星の日」
「1972年、私が小学生だった頃、少年雑誌にはこの日の予告が掲載されていた。
その紙面は雨のように降り注ぐ星、星、星のイラスト。
こんなにも美しい夜空の日が来るなんて、と、数週間前から待ち続け、当日の夜には友人と「火の見櫓」という田舎にある鉄塔に登って夜空を見上げることを決行。
もちろん親には内緒、言えば怒られる。
小学生の私にとって細すぎて折れそうなハシゴで足がすくみ怖かったけど、どうしてもそのロマンチックな星空が見たくて上までたどり着く。
でも当日は曇り・・・。鳥の巣のようなその場所で1時間ほど待ったでしょうか。
ついに流星は姿を見せてはくれなかった。
この曲を聞くたびに当時の思い出が蘇る。遠く少年の頃の純粋な日々が」

<小粋>さん、素敵なエピソード、どうもありがとうございました!
今日のコードは「ユーミンからの、恋のうた。〜リスナー's ライナーノーツ」。
みなさんから募集したベストアルバム収録曲の解説や、思い出のエピソードなどをご紹介しています。
届いたライナーノーツ、タイプはまっぷたつ。
わりと短めのコメントで、まさに「楽曲解説」的なライナーノーツを書いてくださる方。
一方は、長文でご自身の思い出や曲に対する感想をしたためてくださる方。
本当に、幸せな気持ちで読ませていただきました。
我が子がこんなに成長して、そして、愛されていることを改めて感じました・・・。
いただいたライナーノーツは、45曲すべてにつき1名ずつのコメントを採用させていただき、特設サイトに掲載させていただきます。
なお、一部、改訂させていただいたものもあるので、ご了承くださいね。
そして、掲載させていただいた方45名のみなさんには、TOKYO FMとYumingのダブルネーム モバイルバッテリーをプレゼントします。


m3 砂の惑星
松任谷 由実

オリジナルは1994年11月リリースのアルバム『THE DANCING SUN』からの1曲。
『ユーミンからの、恋のうた』にはDisc3“Mystic Journey”に収録されています。

ラジオネーム<夏は過ぎて>さん(長野県/40代女性)
♪「砂の惑星」
「抗えない力に引き寄せられるように、さらさらと流れる甘美な砂地獄に落ちていく・・・
決して足を踏み入れてはいけないと知っていたのに・・・
そんな妄想に駆られた『THE DANCING SUN TOUR』ライブ。
ミステリアスで現像的なステージが脳裏に焼き付いています。
ユーミンに長い呪文を囁かれたら、この世の果てまでも着いて行ってしまうのだろう」

今日は「ユーミンからの、恋のうた。〜リスナー's ライナーノーツ」ということで、スペシャルサイトに寄せられたみなさんからの楽曲解説、曲にまつわるエピソードとともに、ベストアルバムに収録されている曲をオンエアしてきました。

どれも私の曲への愛がひしひしと感じられました。
そして、みなさんを支えている思い出の中に、私の曲がBGMとして流れていることを改めて知って、とてもうれしかったです!ほんとうにありがとうございました!

リリースされたばかりのベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』。
こちらには、私が手書きでしたためた各曲の解説、思い出などを掲載した、108ページにもわたるブックレットが入っています。コラムも書いたりしたかな。ぜひ、読み物としても楽しんでみてください。

そして、アルバムが出たらツアーです!
「松任谷由実ベストアルバムツアー 『45年分の、恋のうた。』」全国14会場29公演のアリーナツアーが、今年9月からスタートします。
そしてなんと!今回のアルバムには、アリーナツアーチケット最速先行予約シリアルコードが入っています。
お早めにどうぞ〜。

そして、明日4月14日(土)午後3時30分からは、恵俊彰さんの番組、『Challenge Stories』に、夜10時からは茂木健一郎さんの番組『ドリーム・ハート』に出演します。
こちらもぜひ、聞いてくださいね。
なお、ツアーの日程やベストアルバムに関するお知らせなど、最新の情報や私の近況は、オフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramをチェックしてみてください!



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