Yuming Chord
松任谷由実
2018.07.27.O.A
♪Onair Digest♪
記録的な猛暑の夏ですが、みなさん、体調をくずされていませんか?
とにかく無理をせず、こまめな休息と水分補給してくださいね。
ちなみに、もうすぐやってくる8月は水の使用量が一年でもっとも増える月なんですが、その初日となる8月1日は、「水の日」。
水が限りある貴重な資源であることへの理解を深めるために制定された「水の日」。
そして「水の週間」が始まるその前にお送りする今日のコードは「めぐる水」です。


■今週のChordは“めぐる水”

m1 Aqua De Beber(おいしい水)
Astrud Gilberto

人間の体のおよそ60%は水分でできているといわれています。
単純に計算すると・・・たとえば体重50キロの人だったら水分は30キロ。
人間は1日におよそ2.5リットルの水を排出していて、それと同じ量の水を食事や飲み物からとり入れていると言います。
つまり体重50キロの人は、およそ12日間のサイクルで体の中の水を入れ替えている・・・と、いうことになるんですね。
でも、水分を1日2.5リットルとれなかった場合は、身体が水不足におちいります。
代謝がうまくゆかずに、体調を崩してしまうことになるんですね。
ちなみに、私たちは普通の食事からおよそ1リットルの水分を摂っているそうなので、残りの1.5リットル分を意識して飲むようにしなければならない、というわけです。

私の場合は、かなりこまめに水分をとっています。そしてこだわっているのは「常温」で飲む、ということ。白湯にすることもありますね。
好きなタイプのお水も人それぞれ。私の場合はシチュエーションに合わせていろいろ飲み変えています。

ふだんサーバーで常備しているのが「ハワイアンウォーター」。
不純物が少なくて浸透性・溶解性が高いお水で、万能。コーヒーや紅茶、出汁もよく出るし、お米もふっくら炊き上げます。富士の天然水も常備してますね。やっぱり日本人には飲みやすいと思います。
ちょっとスペシャルなところでは「ファイテンアクアミルムG」というお水。サプリメント感覚で飲んでいますね。

今でこそ、ミネラルウォーターを飲むのは普通のことになりましたけど、かつて、スリミング・ウォーターとして大ブームを巻き起こした硬水「コントレックス」。
1760年にポーランド国王の侍医が論文を発表、1774年にはルイ15世の侍医がコントレックスヴィルに最初のスパを建設して世界中のセレブの間でブームになったお水です。日本でも大流行しましたよね。
そしてこの間プライベートで出かけたフランスでは、ルイ14世が好んだという「シャテルドン」、よく飲みました。こちらは「太陽王の水」として名高いプレミアムミネラルウォーターで、ラベルからすでに特別感があるんですけど、天然微炭酸のきめこまやかな泡がシャンパンみたい。大塚ベバレジさんが輸入元なので、日本でも手に入ります。旅気分を味わうならおすすめかな。 そもそも、日本の水道水はそのまま飲める。これって実はすごいこと、本当にありがたいことですよね。


m2 Overjoyed
Stevie Wonder

後半は飲むための水ではなく、香る水の話から。
先日、プライベートで出かけた旅行でオーデコロン発祥の地へ立ち寄りました。場所は、ドイツ・ケルン市グロッケン通り4711番。ここに「アクア・ミラビリス」=奇跡の水、のちにオーデコロンと呼ばれる「水」の歴史がわかる、グロッケンガッセ・ギャラリーがあります。

常にオーデコロンが流れ出している蛇口のあるギャラリー・・・「4711」ブランド、ミューレンス社の創設者となるウィルヘルム・ミューレンスが、婚礼のお祝いに修道士から授かった、オーデコロンの作りかた。
それにしたがって作られた世界初のオーデコロン「4711」ですが、公式サイトの説明によれば、オレンジなど柑橘系のエッセンス・オイルに、ローズマリー、ラベンダーなどをピュアアルコールと水で調合し、熟成して完成するとか。
今は世界中に知られる「4711」。ちなみに、「4711」とは、ナポレオンの占領によって駐留した将軍が混乱を防ぐため、建物にふった番号のことだそうです。

「めぐる水」といえば、水にまつわることわざが数多くあります。
たとえば・・・・・・

●“魚心あれば水心”=相手が好意を示せば、こちらも好意をもって対応しよう、ということ
相手態度によって自分の行動をどうするか決めるという態度

●“君子の交わりは淡きこと水の如し”=君子の交際は水のように淡白だけれどその友情はいつまでも変

●“行雲流水”=ものごとに執着せず、自然のなりゆきに身を任せること。
とどまることなく自然に移り変わってよどみがないことのたとえ。

そのほか“水清ければ魚(うお)棲まず”“覆水盆に帰らず”“寝耳に水”“水に流す”などなど多数ありますが、四方を海に囲まれている日本人にとって「水」は身近なものだから?

水には治癒力がある、というのは世界共通の認識。
科学的に証明されているのは「解毒効果」「解熱効果」「鎮静効果」などなど。
そして、かつて一世を風靡したのが「水には感情がある」という説。
日本人研究者が提唱して世界中へ翻訳されて話題になったもので、賛否両論あるようですが「“愛”“平和”などポジティブな言葉を貼ったボトルに入れた水を凍らせて出来た氷の結晶は美しくなる、ネガティブワードだと乱れた結晶になる」・・・・・・という説です。

水、水辺の風景は私の歌の歌詞にもよく出てきます。
とどまらないもの、流れ続けるもの、自由で無色透明、そして水の音。
イマジネーションを刺激したり、緊張をときほぐしたり。そのパワーも自由自在です!


m3 水の影
松任谷 由実

中国に「飲水思源(いんすいしげん)」ということわざがあります。
飲む水に源を思う、と書くんですけど、「水を飲むときはその水源を忘れてはいけない」という意味で、「ものごとの基本を忘れないこと」「他人から受けた恩を忘れないこと」・・・・・・そんな意味があるそうです。
お水があるから、私たちが今、こうして生きている!これ、忘れちゃいけないですよね。

そういえば、アルバム『ユーミンからの、恋のうた。』のリリースを記念して、ノベルティを作ったんですけど・・・今回、そのひとつにミネラルウォーターがありました。これを飲むとYumingみたいになれる魔法の水らしい、と、女性スタッフの間で話題になっていました。

とにかく、今年の夏はお水を飲むことが必須!
目前に迫った「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」のリハーサル時にも欠かせません。もちろん、いらっしゃるみなさんも、水分補給を忘れずに楽しんでくださいね。
8月5日の本番に向けて、ただいまステージブラッシュアップ中です!
そして秋からは、これまでの軌跡をたどるアリーナツアー、「Ghana presents 松任谷由実 Time machine tour Traveling through 45years」もスタート!
伝説のステージがよみがえるツアー、お見逃しなく。

さらに!来週金曜、8月3日の「Yuming Chord」では、今回の夏フェス初参戦を記念して、「一緒に歌える、踊る!Yumingサウンドリクエスト」にお応えします!
私と一緒に歌いたい、踊りたいナンバーのリクエスト、お待ちしています。
夏だからラテンサウンドで盛り上がるか、それともしみじみ夏のバラードを味わうか・・・。本番前にひと足早く、「Yuming Chord」から夏フェス気分をお届けします。

そのほか、私の最新情報はオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。



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