Yuming Chord
松任谷由実
2018.08.24.O.A
♪Onair Digest♪
今回は、ユーミンが“一度お会いしたいアーティスト”ということで、GLIM SPANKYの松尾レミさんと、亀本寛貴さんをゲストにお迎えしました!


■今週のChordは“HEART OF ROCK”

m1 愚か者たち
GLIM SPANKY





m2 ハートが冷める前に
GLIM SPANKY



●音楽の初期衝動
ユーミン:今年の5月に、偶然長野のローカルニュースで見たの!

レミ:え!(笑)

ユーミン:長野出身のGLIM SPANKYが、初武道館で県知事さんとかも出てきちゃって。
近所の人とか、何十人かの人で武道館に応援しに行くっていうことで何曲も流れたり。私もメディアを通して潜在的には聴いたことがあったと思うんですけど、レミさんの声とか印象的だし“これ、いいわ!”って。

レミ:嬉しいですね!

ユーミン:GLIM SPANKYはデビュー何年ですか? 最初は5人くらいだったんでしょ?

レミ:高校時代は4人だったんですけど。大学に上京しようって時に地元に就職する組と、東京に行こうっていう組と分かれて、今の2人になったっていう形なんです。

ユーミン:高校の時に知り合ったんでしょ?

レミ:そうですね、先輩と後輩で、生徒会長と副会長だったんですよ(笑)。

ユーミン:じゃあ学園祭でライブもやったり?

亀本:学園祭でやってたよね(笑)。

レミ:副会長になりたいと思った理由が、学校を変えたい、ロックをいっぱいかけたりとか、とにかくフラワーチルドレンやろうぜっていう活動をしたくて(笑)。

ユーミン:フラワーチルドレンは70年代のムーブメントだけど、そういうのがいいと思ったのは自分の感性なのか、親のレコードラックなのかっていうのは?

レミ:一番最初に自分が“歌いたい、この声を使いたい”と思ったきっかけがビートルズだったんです。
ジョン・レノンの歪んだ声と自分の声に共通点を見出して、それが中学生だったんですけど。
家で聴いていたところ、父親が「そんなのうちにいっぱいあるよ」みたいなことで、そういえばうちにレコードとか本がいっぱいあったなと思って、そこから広がっていった感じですね。

ユーミン:亀本くんは?

亀本:松尾さんの家みたいに親がロックを聴いて、とかじゃなかったので。
最初はバンド始めたのでロックとか聴きたいと思うじゃないですか? CD屋さんに行って古いのも借りてきて、レッドツェッペリンとか聴くんですけど、その時はいいと思えなくて。

ユーミン:うんうん。

レミ:いろんな街の社長だったり、学校の先生がいらっしゃって。
「僕たち大人に、君たち高校生がどんな大人になりたいか、どんな夢を持っているか、応援したいから教えてよ」っていう質問コーナーがありまして。
その時に、私は「美術学校に行って・・・」と言った瞬間に、笑いがどっと起こって。“なんだよ”って思ったけど、「美術学校に行きながら音楽の活動もしていきたいです」と言ったら、周りの大人がどっと笑いが起きたんですよ。

ユーミン:“じゃあ聞くなよ”って感じだよね。

レミ:それが悔しかったし、“なんで?”って思ったし、“私はこういう大人にはならないぞ”と思ったし。
でも、大人になっていってしまうという焦燥感に襲われて作ったのがこの曲だったんですよ。

ユーミン:話を聞きながら共通点いっぱいあるなって思ったのが、私も高2のときに生徒副会長だったの。

レミ:え〜、すごい!

ユーミン:で、絵の学校に行きたいっていうのはずっと思っていて。若き日の自分を見ているようだなと、微笑ましく話を聞いていました(笑)。

レミ:好きだったヴェルヴェット・アンダーグラウンドとかアートスクールだし、そういうのに憧れて美大っていうものも憧れました。
もちろんユーミンにも憧れて、摩美のパンフレットをいただきました(笑)。

ユーミン:やったー!


m3 Rehab
Amy Winehouse



●ユーミンの中でロックを感じる曲
ユーミン:「ROCK」といえば、この夏キャリア45年目にして夏のロックフェスデビューしたんですけど。

レミ:おめでとうございます!(笑)

ユーミン:お2人のほうがロックフェス先輩ということなんだけど、フェスは出まくってるわけでしょ?

亀本:デビュー2年目、2015年くらいからフジロックに初めて出てそこからずっと出てますね。

ユーミン:初出場の時の気分って覚えてる?

レミ:めっちゃ覚えてますね。年齢も、性別も、地域も関係ないお客さんがいるわけで。
その中で自分たちはどういうライブをしたら、この人たちの心にグサっと刺さるライブができるのか、っていうのを考えながらやっていました。

ユーミン:うんうん。

レミ:だから、あまりMCとかもせずに嵐のように突き刺して終わるみたいな感じだった気がするんですよね。

ユーミン:私なんか、MC言うつもりもなく出ていったんだけど、半分、説教みたいになってけっこう長くなっちゃって(笑)。
「あなた達がここにいるのは、私が80年代終わりに両親の恋愛をお手伝いしたからいるんだよ」みたいなことを言ったり(笑)。

レミ:私もMC聞きたかったですよ〜(笑)。

ユーミン:GLIM SPANKYの松尾レミさんに、私の曲を選んでいただいたということですが?

レミ:好きな曲がたくさんあるので、年代によっても違いますし・・・「ユーミンの中でロックを感じる曲」というテーマで選んだんですが、フォーキーな曲でも、静かなポップスソングでもロックはロックだし、悩んだんですが、これにします!
歌詞に出てくる登場人物、女の子も男の子も、ロックが好きでロックを聴いてる2人が主人公になっているんじゃないかと思う「DOWN TOWN BOY」です。

ユーミン:Billy Joelの「Uptown Girl」っていう曲があるじゃない?
「DOWN TOWN BOY」は、「Uptown Girl」に憧れて失恋しちゃうような、古典的なそういう一方通行の歌はあるけれど、“上から目線で去っていかなきゃいけない辛さもあるんだぜ”っていう歌だったんですよね。

レミ:「DOWN TOWN BOY」は、しょっちゅう親が家でレコードを流してたんですよ。
父親が何度これを聴いて泣いていたことか(笑)。

ユーミン:いい家庭環境だね〜(笑)。

レミ:母親にユーミンを教えてもらったんですけど、保育園の頃に母親と一緒に歌って聴いていたっていうのがありまして。

ユーミン:音楽は長くやってるもんだね〜、里子が大きくなって戻ってきた気持ちがするよ(笑)。

レミ:灌漑深い曲だったので選ばせていただきました。


GLIM SPANKYは、まだまだフェスに出演します!

9月2日には福岡の「Sunset Live 2018」
9月9日には新潟の「JIN ROCK FESTIVAL 2018」
9月15日には「テレビ朝日ドリームフェスティバル」
9月16日には大阪の「KOYABU SONIC 2018」に出演!

来週はさらに深く、GLIM SPANKYが繰り広げるジャパニーズロックの世界に迫ります!

そして、いよいよ、近づいてきました・・・。来月22日から全国ツアーがスタートします。
「Ghana presents 松任谷由実 Time machine tour Traveling through 45years」!
“伝説”のステージがよみがえって、アリーナがタイムマシーンになってしまうというツアー、ただいまリハーサル中です!
全国14会場30公演、新たな伝説が生まれる瞬間を目撃しにきてください!

そのほか、今後のスケジュールや最新情報はオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。



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