Yuming Chord
松任谷由実
2018.11.16.O.A
♪Onair Digest♪
11月も半ばを過ぎると、忘年会やクリスマス会の予定がスケジュールに組み込まれている・・・、そんな方もきっとたくさんいるはずですよね。
ちなみに私の場合は、現在「Time machine tour」中、ということで、合間にも仕事が入っていたり、メンテナンスも大切なので、派手に忘年会!っていう感じでもなさそうです。
でも!気心の知れた友達とは、ホームパーティーを楽しんだりしようかな。
そんなときに便利なのが、これ。今日のコードは、「Delivery」です。


■今週のChordは“Delivery”

m1 Coming Home
Gabrielle Aplin

ホームパーティーにデリバリー、今や当然!って感じでしょうか。
実は私の場合、いわゆる食事のデリバリーは経験がないんですよね。ただ、記憶をさかのぼると出前の経験が荒井呉服店での子ども時代には、ありますね。
ちなみに「出前」の語源は諸説ありますが、江戸時代半ばごろ、お蕎麦が食べたくても外出できない遊女が使用人を介して、お蕎麦屋さんから持ってきてもらった、という話から、「お店で作ったものが出る」の「出る」に、一人前、二人前の、「前」を足して「出前」となった・・・そんな説もあるようです。

そもそも、デリバリーと出前の違いとは何なのか?を調べてみると・・・明確な線引きはないようですが、一般的に飲食店がその店舗で調理した料理で、お店でも食べているものと同じものを届けるのが「出前」。さきほどのお蕎麦やラーメン、お寿司など、ですよね。
対する「デリバリー」は、配達する、引き渡し、という意味の英語で、飲食できる店舗ではなく、そこで作ったものを届ける、つまりピザやお弁当みたいなものですね。
デリバリーで思い出したのは、LAでレコーディングしていたときのこと。「パンダエクスプレス」というお店から、中華料理をデリバリーしてもらっていました。

調べてみると、「パンダエクスプレスはデリバリー専門店というわけではなく、店舗展開もしているチェーン店。第一号店は、1983年創業。
カリフォルニア州グレンデールにできましたが、それから30年ほどで、全世界1900店舗を展開しているアメリカ生まれのチャイニーズチェーン店です。
有名なメニューは「オレンジチキン」「ペキンビーフ」など。2016年11月には日本第一号店が川崎ラゾーナにできました。

チャイニーズデリバリーといえば、日本でも「上海エクスプレス」とか「チャイナクイック」が誕生しました。
日本には中華料理屋さんの出前文化があったのでなじみやすかったかも。ただ、チャイナクイックのすごかったところは、ラーメンの麺とスープを別々に運んできて、最終調理工程をデリバリー先の玄関でやってしまうところだったとか。画期的でしたね!

参考までに、人手不足のため出前はやっていない、というお蕎麦屋さんや中華料理屋さんは年々増えているようで、もはや伝統的なおかもちを持っての出前姿というのは、風前の灯、ともいえるかもれません。
日本ですっかり定着したデリバリーといえば、ピザ。1985年にドミノ・ピザがやってきました。
実は、日本にピザはそれ以前にもあったんですが、大成功したのがドミノ・ピザです。話題になったのが、「お届けは30分以内、遅れたら700円引き」というお約束。
ステッカーを貼った三輪スクーターで、渋滞対策をしつつも、デリバリーを待つお客さんたちは、「遅れたら安くなる!」なんて思って、わくわくしていたり・・・なんてこともあったかも。

ピザのデリバリーは、最近では自宅でのスポーツ観戦の定番メニュー。サッカーの日本代表チームの試合がある日が稼ぎ時だとか。日本のスポーツ界のがんばりを、思わぬところで実感してしまいますね。
ただいま全国ツアー中の私にとって、「ケータリング」もなじみ深いシステムです。デリバリーとの違いは、お客さんの指定する場所に出向いて、食事を提供・配膳してくれること。コンサート中は、「ケータリング」に大変、お世話になります!

改めてふりかえってみると、「ケータリング」も「出前」も、そして「デリバリー」も、おいしいものを食べさせてあげたい!
そんな作り手の気持ちがこもっているものなんですね。ありがたい!


m2 Bring Your Sweet Stuff Home To Me
Pointer Sisterss

「デリバリー」されるものは、今でこそさまざまなジャンルのものが届けられているわけですが、当初は飲食物を、依頼されたお宅へ短時間で届けるサービスのことだったわけです。
フリージャーナリストの三田村蕗子さんの本、『お届けにあがりました!』によれば、「デリバリー」とは、飲食物を、依頼されたお宅へ短時間で届けるサービスのことですが、でも、人々のニーズにあわせて、今はさまざまなジャンルのデリバリーサービスがありますよね。

主婦の味方といえば「生協」。いわゆるご近所の共同購入から始まったんですが、最近では個人でも配達してくれます。1950年代半ば、大手メーカーの牛乳の値上げに対抗して、主婦たちが「消費者がまとまって購入すれば安くなる!」という運動をおこしたのがきっかけでできたといわれます。
食品の宅配はその後、いろいろな会社が参入していますけど、食材は自分の目で確かめたい派の私。かたくなにチャリをとばしてスーパーで調達しています。でも、さらに個人的なデリバリーの「お取り寄せ」は、常連です!

共働き世帯が増えた今、フードデリバリーは急増しているそうなんですが、もはやツールはスマホ、ですよね。「LINEデリマ」とか「出前館」は全国規模で、登録店舗数が15000軒ほどあるそうです。便利な世の中になりました〜。
そして、最近都内や横浜あたりで見かけるのが「UBER EATS」。2016年9月からスタートしているそうなんですが、これ、「配達パートナー」と呼ばれる一般の人が登録して、自転車や原付きバイクで配達する仕組みで、話題のお店が登録しているのが目玉。ベジタリアン、ヴィーガン料理も多数あって、意識高い系の人たちからも支持されているそうです。
これから寒くなるし、年末は忙しいし、私もスマホを駆使して新規開拓してみようかな。


m3 君(と僕)のBIRTHDAY
松任谷 由実

実は、この番組で打ち合わせの時にいただいているのは、美味しいコーヒーとスイーツ。
コーヒーは、TOKYO FMのご近所にある人気のカフェ「麹町カフェ」からのデリバリー。
いつもありがとうございます!

そしてスイーツはスタッフのひとりが毎回、頭を悩ませて調達してきてくれます。
打ち合わせのひとときが、貴重なくつろぎタイム…いえいえ、本番前の貴重なウォーミングアップです。
みなさん、いつもありがとう!

そして、私からのデリバリーといえば、現在、1972年のデビューから最新ベストアルバムまで、45年の間に発表されたオリジナル曲、424曲すべてをただいまサブスクリプション配信中です。
しかも全曲最新リマスタリング!主要な配信サイトにて、配信していますので、こちらもぜひ、聴いてみてくださいね。

さらに、私自身をお届け!ただいま全国アリーナツアー中です。
今週末、明日、明後日は宮城へと向かいます。
「松任谷由実 Time machine tour Traveling through 45years」。
デビューから45年間の軌跡をたどる、タイムマシーンのようなステージ!
みなさんにデリバリーできることを、幸せに思います。やっぱり、デリバリーは「愛」ですね。

こちらのツアーは追加公演なども決まっていますので、今後のライブの日程、チケット発売の詳細ほか最新情報は、私のオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。



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