Yuming Chord
松任谷由実
2019.01.18.O.A
♪Onair Digest♪
本当に、1月は毎年あっという間に過ぎていきますよね。
そして気づけば私事ながら、明日、1月19日は私の誕生日です。
ということで、今日のコードは「Birthstone」です。


■今週のChordは“Birthstone”

m1 Birthday
Katy Perry

恐縮しつつお伝えしておくと・・・明日、1月19日は私、松任谷由実の誕生日です!
正直、数字が変わるだけ、という感じで自分の年齢はあまり意識することはないけれど。
ずっと「Yuming」でいたいから、年々、自分の身体や健康に対するメンテナンスは念入りに、生活もストイックになってきましたね。

そんな、誕生日前日にお送りするコードは「Birthstone」、誕生石。
誕生石の始まりは、キリスト教の聖書にあると言われています。『旧約聖書』には、大司祭が胸当てにつけていた12の宝石についての記述があって、もとはイスラエルの12の部族を表していたものを、12か月に当てはめていったといいます。
『新約聖書』では、聖なる神の都の城壁に12種類の宝石がはめこまれていたという記述がありますが、どちらも、今の誕生石の並びとは違ったラインナップ。
私たちがよく知っている誕生石の並びは、20世紀初頭にアメリカの宝石商の組合が制定したもの。
それをベースにして、各国の事情や流行に添ってアレンジが加えられて、今の並びになったそうです。
ですが、1月の誕生石を「ガーネット」にしている国は、イギリス、フランス、アメリカ、ロシア、そして日本・・・ということで、多いみたいですね。
ガーネットは「宝石の元祖」と言われるほど歴史が古く、お守りとして身につけられてきたから、と言われています。

血の色に似た赤だったことから、中世ヨーロッパの十字軍の兵士たちが血を流すことのないよう、身に着けて戦ったのがガーネット。
また、一族の血筋の結束や実りを象徴する宝石として、ロマノフ王朝やブルボン王朝、ハプスブルグ家など、名だたる名家や王朝の宝飾品に取り入れられてきたそうです。
その深紅の輝きで行く先を照らすよう、暗い夜を漂流するノアの箱舟の舳先に吊るされていた、なんていう伝説もあるそうです。
こんな立派なエピソードを聞くと、カッコイイじゃない?って思えますが、昔は自分の誕生石がガーネット、と聞いてちょっとがっかりしていたんですよね。

でも、こんな話を聞いて、考えが変わっていったんですね。
ヴィクトリア女王の夫であるアルバート大公が1861年に崩御して以来、彼女はすべてのモードから身をひいて、長〜い喪に服す期間に突入します。
その間、彼女が身に着けたのが「モーニング・ジュエリー(Mourning Jewelry)」。モーニング、は「喪」に服す・哀悼、という意味で、彼女は漆黒の宝石・ジェットを身に着けます。
そのため、19世紀半ば以降のイギリスでは、ファッションアイコンだったヴィクトリア女王の真似をして、ジェットをはじめ黒い石や、骨壺やお墓、ドクロなどのモチーフを使ったり、深みのある赤いガーネットなんかをつけるようになったといいます。


m2 Truth
Gwen Stefani

1月の誕生石はガーネットですが、この際、2月以降の一般的な誕生石をなぞってみましょうか。

●2月は「アメシスト(紫水晶)」。
語源はギリシャ語の「アメタストス」=“お酒に酔わない”。別名は「バッカス・ストーン」。
そこから、解毒作用や心の平和、誠実の象徴とされています。

●3月は「アクアマリン」または「ブラッドストーン」、日本のみ「コーラル(珊瑚)」。
どれも「沈着・聡明」を象徴する宝石です。「ブラッドストーン」はキリストの流血のしるしともいわれて「勇気」のシンボル。「珊瑚」は悪魔除けともいわれています。

●4月は有名な「ダイヤモンド」ですね。地球上の天然物で最も硬く、最も輝きを放つもの。
語源がギリシア語の“無敵・侵しがたい”を意味する「アダマス」だそうです。
そこから、「何者にも侵されない永遠の愛」ということで、結婚指輪に多く使われているんですね。

●5月は「エメラルド」。日本では同じグリーンの「翡翠」も選ばれています。
いずれも「再生」の意味があって、若返りの効果があるそうです。「翡翠」も不老不死の象徴です。

●6月は「真珠」と「ムーンストーン」。
真珠は石ではなく、貝が体内に取り込んだ異物を、自らの分泌物でくるむことから、困難を乗り越えて美しくなる、ポジティブな力をもつとされてきたとか。
健康や長寿、富の象徴とされてきました。
ムーンストーンは月の神秘的な力を宿すといわれ、旅のお守りによいとされているそうです。

●7月は「ルビー」。
不滅の炎のシンボルで、身を守り、嫉妬や疑念をはらす「宝石の王」です。

●8月は「ペリドット」。
古代エジプトでは太陽の象徴といわれ、世界を光で照らす力があり、夫婦和合の象徴ともされていて、浮気封じのお守りにもなっているとか。

●9月は「サファイア」。
冷静で落ち着いた精神状態を作り出す石といわれています。

●10月は「オパール」が基本で、「トルマリン」や「ローズクオーツ」という説もあります。
虹色に見える宝石で、基本色すべてを含んで揺れ動くことから、“賢者の石”と呼ばれ、幸運の石ともいわれます。
「トルマリン」はインスピレーションを高め、「ローズクオーツ」は恋愛運を高めます。

●11月は「トパーズ」と「シトリン」。
夜になると石が光って暗闇の恐怖を取り払い、悪魔を除けるパワーがあるとされ、安らかな眠りを招く石ともいわれています。「シトリン」は太陽のエネルギーを持つ石で、富の象徴・知恵や勇気を与えてくれるともいわれています。

●12月は「ターコイズ(トルコ石)」と「ラピス・ラズリ」「タンザナイト」といわれています。
トルコ石は古くからさまざまな地域で信仰を集め、身を守る石とされてきました。
「ラピス・ラズリ」は洞察力、判断力、知力を高める聖なる石、「タンザナイト」はネガティブな考えをポジティブに変える力があるといわれています。

・・・・・・気づいたら、12か月の誕生石、制覇しているかもしれないですね、私。
そして、私の誕生石、1月のガーネットについて改めて調べてみると・・・

ガーネットは「貞操」「真実」「友愛」「忠実」の象徴とされていて、語源は「種」を意味するラテン語「granatum;グラナトゥム」だそうです。
そして、ガーネットは持ち主に変わりない愛情を示す石なんだとか。

そして、ガーネットの魅力のひとつである色、なんですが、実は濃い赤だけでなく、緑、黄色、黒系などの色のものがあるんですって。
実はガーネットは成分が複雑で、光学的・物理学的性質も変化し続けていて、今後も新しい色が発見される可能性があるそうです。まだまだ、可能性を秘めている石なんですね。

知れば知るほど、愛着がわいてきた私の誕生石「ガーネット」。
これからも、大切に身に着けていきたいと思います!


m3 恋の苦さとため息と
松任谷 由実

宝石の価値は、「照り」と呼ばれる輝きの具合や「色合い」、「カット」や「重さ」といった基準のほかに、「センチメンタル・バリュー」を呼ばれるものがあるそうです。
これは、その宝石にこめられた想いや思い出のこと。
“感情的価値”と訳すそうですが、まさにこの“センチメンタル・バリュー”こそが、宝石のもつ最も特徴的な価値だと思うんですが、いかがでしょう?

プライスレスな価値をもつものが、本当の意味での宝物。誕生日を前に改めて、自分自身にとっての価値あるモノを、誰が何と言おうと大切に生きていきたい、と思っています!
たとえばそれはやっぱり、私にとっては音楽。
ずっと作り続けて、みなさんにお届けしていきたいと願っています。

そんな決意も新たに、来月はからはいよいよ、「SURF & SNOW in Naeba」のステージが始まります。
39回目を迎える今年は、2月4日に初日を迎えて、18日まで全8公演。苗場プリンスホテルのブリザーディウムにて開催します。

期間限定のスペシャルサイト、「NET RESORT Y‐topia」も力が入っています!
こちらのチケットはすでに発売中ですので、詳しくは私のオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。

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