Yuming Chord
松任谷由実
2019.01.25.O.A
♪Onair Digest♪
大寒も過ぎて、今が一番寒いときですが、みなさんお変わりありませんか?
私は、すぐそこまで来ている「SURF & SNOW in Naeba」の準備がいよいよ佳境に入ってきています。
そして、段取りやダンスを覚えるのよりも今、大切なのは体調管理。
風邪をひかないように栄養をしっかりとって、イライラしないようにカルシウムもとって・・・、と、いうわけで今日のコードは「MILK」です。


■今週のChordは“MILK”

m1 My very Good Friend The Milkman
Paul McCartney

みなさん、ミルク飲んでますか?
と、言いつつ実は私、ミルクそのものを飲む、ということはあまりありません。
でも、大人になるとミルクを飲んでおなかがゴロゴロするようになった・・・・・・という方、多いんですよね。
これ、正しい進化だって知ってました?

なんでも、ミルクに含まれる「乳糖」を消化する「ラクターゼ」という酵素は子どもが生産するもので、その酵素があれば乳糖は消化・吸収されて栄養分になるんですが、ほとんどの大人はこの「ラクターゼ」が作れなくなってしまって、乳糖を消化できずにおなかにガスがたまったり、ゆるくなってゴロゴロしてしまうんだそうです。
ということで、大人になると牛乳が苦手、と言う人が増えるのは当然のこと。
でも、栄養たっぷりの牛乳は、子どもが成長するためは必要な飲み物なので、これは自然な流れ。やっぱりお乳は子どものもの、ってことなんですね。

それでもミルクは頼れる存在、実は私も、最近、眠れない夜はホットミルクを飲んでみたりしています。
牛乳には精神を安定させる“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが多く含まれている、ということなので、冬の安眠にはホットミルク、私が身をもっておすすめします!
副交感神経を優位にして、リラックスさせてくれるということなので、ライブがあった夜にチルアウトしていくときにもいいかも・・・。

旅先でのミルク体験、といえばまっさきに浮かぶのはモンゴル。モンゴルでは乳製品が主食といってもいいくらいです。
彼らがともに暮らしている家畜は、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ラクダなど。彼らはそれぞれのお乳を加工してお酒やバター、チーズ、ヨーグルトを作っています。

ちなみに、牛乳の成分を見てみると・・・牛乳はほとんどが水分でおよそ87%、脂質とタンパク質がそれぞれおよそ3%強、糖質が5%弱、カルシウムなどが1%弱、といわれています。
栄養素としては、このタンパク質やカルシウムのほか、豊富なビタミン群、カリウム、葉酸などが入っていて、「完全栄養食品」といってもいいかもしれないですね。

さきほど「ミルク」には精神安定効果がある、という話をしましたけど、基礎代謝を上げたり、貧血対策になったり、筋肉の修復や疲労を軽減したり、あとは、お酒を飲む前に飲むと胃の内側に膜をはって、アルコールの吸収を遅らせてくれる、という効果もあるんですよね。
「ミルク」なかなかやりますね!


m2 If
Pink Floyd

日本でのミルク事始めは、古墳時代にさかのぼるといいます。仏教伝来とともに、乳製品が大陸から伝わってきました。
当時は栄養価の高いものだったので、薬として扱われていたようです。
しかも、この当時は天皇家は一部の貴族の口にしか入りませんでした。
その後「酪(らく)」や「酥(そ)」などといった乳製品が作られます。酪がヨーグルト、酥がチーズですね。南北朝時代の戦乱で乳文化はいったん途絶えるものの、江戸中期頃に徳川吉宗がインドから牛を輸入して、そこから再び乳製品を作るようになって、今に至ります。
大衆化されたのは鎖国のあと、飛躍的に乳製品の生産と消費が伸びたのは、敗戦後。
学校給食にも導入されて、いまだにその習慣は続いていますよね。和食と牛乳は合わない、なんていう論争もちらほらあるようですが・・・。

ミルクといえば、牛。COWですが・・・COW柄がマイブームだったこと、ありますね。
おもにホルスタインをイメージした白黒のブチ柄。そして私は日本におけるCOWガールファッションの先駆けです!
ミルクで思い出す「ミルククラウン」現象。あれは本当に美しい造形ですよね。
平たい容器に入ったミルクの上にミルクを1滴垂らすと、きれいな王冠状になる現象ですけれど、中心部からの波の伝達が不安定な液体の増幅が原因で起こる、といわれています。
牛乳だけに限らず粘度のある液体で条件がそろえばできるそうですが、ライブで目撃したことがあるか、と言われたら・・・ないかも?

「ミルキー」という言葉もあって、たとえばミルキーウェイという星の帯、天の川があります。
ギリシャ神話では、女神ヘラの母乳が流れた、と解釈して「ミルキーウェイ」と呼びますが、つまりは天の川です。冬は、光の帯が冬の大三角が見える南東の空に見えるといわれています。
冬の大三角は、オリオン座の「ベテルギウス」、おおいぬ座の「シリウス」と、こいぬ座の「プロキオン」が作り出すトライアングル、冬は星がよく見えますよね。

本家の「ミルク」に話を戻すと、私、マザー牧場で牛の乳しぼり体験したことあります。
やっぱり「ミルク」は、探せば色々思い出されてくる身近な存在でした。


m3 あなたに会う旅
松任谷 由実

調べてみたらミルクはふり幅のは激しい生活をしている私にはもってこいの、飲み物だということがわかりました。
まだまだ寒いこの時期は、夜、眠る前にホットミルク、ですね。マグカップや、+アルファの味わいに凝るのも楽しそうです。
ミルクで体調を整えつつ、いよいよ来月からは冬の恒例、「SURF & SNOW in Naeba」のステージが始まります。
39回目を迎える今年は、2月4日から18日までの全8公演。
チケットはすでに完売しているのですが、期間限定のスペシャルサイト、「NET RESORT Y‐topia」では、360度カメラを導入して、臨場感たっぷりのステージを観ていただくことができます。
こちらのチケットはすでに発売中ですので、詳しくは私のオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。

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