Yuming Chord
松任谷由実
2019.03.15.O.A
♪Onair Digest♪
「TIME MACHINE TOUR」第二章、日本武道館6Daysを無事終えて、まずはほっとひと息。
前半戦のステージとはちょっと趣向を変えてお送りしたので、昨年11月の初日以上の緊張感に包まれていたんですが、今は一段落です。
季節が春に向かってうつろってゆくのを味わう余裕も、ちょっとはできたかな。
この時期は、やさしい日差しと静かな雨と、あいまいな空の繰り返し。
そこで、今日のコードは「曇り空」です。


■今週のChordは“曇り空”

m1 Here's Where the Story Ends
The Sundays

春の訪れはもちろん、うれしい。新しい季節が始まるわくわく感もあります。
でも、実はこの季節の空は、なんとなくはっきりしない、曇り空が続くんですよね。
私は花粉症でもあるので、すっきりいかない感じでもあります・・・。
そして、こういう季節感こそ、日本人好みでもありますよね。気候が国民性をつくってるってことかも。

白黒はっきりつけない、グレーゾーンを好むと呼ばれる日本人。
あいまいな表現で相手との摩擦を避けて協調しようとする気持ちや、衝突を避ける知恵がベースになっている、なんていいますけど、私も・・・どちらかといえば、そうかも?
印象派の絵画に人気があるのも、その証拠かもしれません。

すっきり、晴れ晴れはしないけれど心地いい。
今日はそんな“曇り空”な選曲でお送りしているんですがアズテック・カメラ、ロディ・フレイムを中心としたスコットランドのニューウェイブバンド。
マイク & ザ・メカニックス、イングランド出身のロック・バンド「ジェネシス」のギタリスト、マイク・ラザフォードが主宰。
エヴリシング・バット・ザ・ガール、イギリス出身のネオアコ・ユニット。

・・・やっぱり、私が思う「曇り空」ミュージックは英国生まれになってしまいます。


m2 Taken In
Mike + The Mechanics

春の大地から立ちのぼる水蒸気で、大気が曇ったり、かすんで見えたりにじんだり、そこに物語がひそんでいて、つい、一句よみたくなってしまうのか、春の季語はたくさんあります。

例えば・・・・・・

「春の空」・・・どことなく霞がかっていて、晴れの日も長く続かない春の空。潤いのあるかすんだ空の様子。

「おぼろ(朧)」・・・春の夜、何もかもぼんやりと煙るように見えること。しっとりと潤った大気中で起こる現象。

「かすみ(霞)」・・・大気が白く曇る現象には霧や靄(もや)もありますが、歳時記では春が「霞(かすみ)」、秋は「霧(きり)」。かすみ、には春のぬくもりが含まれています。ほのぼのと立ち上り、たなびくもの。

春の陰、と書いて「春陰(しゅんいん)」・・・春の曇った天気のこと。

「花曇(はなぐもり)」・・・桜が咲く頃の不順な天候のことですが、「鳥曇(とりぐもり)」という季語もあって、日本で冬を越した渡り鳥が、春に北へ帰る頃の曇った空のことをさします。

そして私は俳句をひねるのではなく、「曇り空」を歌にしてきました。
私が音楽に封じ込めたいことのひとつが「季節感」。うつろいゆく色やたりのぼる香りを、表現したい。

曇り空はまぶしくないから、いつまでも見つめていたくなりますね。
年度の変わり目で何かと忙しい毎日かもしれませんが、移りゆく季節を、どうぞゆっくり、楽しんでください!


m3 曇り空
荒井 由実

今日は、「曇り空」というコードでお話してきました。
見上げた空が曇っていると、なんだか気分が沈んでしまう・・・そんな方もいるかもしれませんが、適度にうるおっていて、お肌にはやさしいかも。
花粉だの黄砂だの、春のお肌は過酷な環境にさらされていますからね。
恵みの雨の前ぶれだと思いましょう!

2019年の春、私はただいま、時空を超えた旅へあなたをいざなうアリーナツアー、「TIME MACHINE TOUR」の真っ最中です。
このあと、今月は新潟、福井、福岡で開催します。
また、元号をまたいで5月に長野ビッグハットと日本武道館での追加公演も決定しています。
チケットの発売やそのほかの最新情報、近況は私のオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。



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