Yuming Chord
松任谷由実
2019.04.12.O.A
♪Onair Digest♪
今週は、メジャーデビュー10周年を迎えたOKAMOTO'Sのベーシスト ハマ・オカモトさんをゲストにお迎えしました。
コードは「MY LIFE IS ONLY MUSIC」。
このコードは、OKAMOTO'Sの最新アルバム『BOY』の中の1曲「Hole」から、歌詞のワンフレーズをきりとったもの。
ハマ・オカモトさんに、ベースを始めた頃に聴いていた音楽、最も影響を受けた音楽などを伺いました。


■今週のChordは“MY LIFE IS ONLY MUSIC”

m1 Dreaming Man
OKAMOTO'S




●幸運な音楽人生
ユーミン:ベーシストのハマ君は、聴く音楽もベースを聴いちゃいますか?

ハマ・オカモト:職業耳と言いますか、パート耳と言いますか、際立って聞こえる耳にはなっているとは思いますけど。それだけを意識して聴いてたような、それこそ20歳前半ぐらいまでの自分とはまたちょっと違うので。
“音楽全体を聴くようにはしないとな”と思って普段は聴いてますけど、どうしても抜けては聴きますね。

ユーミン:私、こう見えてベース聴いちゃうんですよ。曲を14歳から作り出したんだけど、当時、書き方がわからなかった、存在してなかったというか・・・・・・分数コードで、スタジオでいちいち説明しないと「こう押さえてください」とか、トニックじゃないんだって事を一生懸命、一個ずつ、ベースがルートの音だっていう風には思ってなくて。
ベースはベースでメロディだと思ってるから。

ハマ・オカモト:はい。

ユーミン:細野さんはその場で作曲するようなベースじゃないですか?
荒井由実時代に、そういうセッションが出来てラッキーな音楽人生だと思うんだけど。

ハマ・オカモト:すごいですよね。

ユーミン:もう亡くなったかまやつさんに「ベース誰が好き?」って言われて、「バッハの左手かな?」って(笑)。

ハマ・オカモト:ハハハハハ、素晴らしいですね(笑)。

ユーミン:すごい気に入ってくれて(笑)。
現在ツアー中ですけれども、旅先でもいろいろ音楽聴きますよね?

ハマ・オカモト:聴きますね。

ユーミン:最近気になる音楽は何ですか?

ハマ・オカモト:80年から83年くらいまでのソウルミュージックを聴きますね。シンセサイザーとかが出始めて、電子楽器に録音が重きを置きすぎる直前と言いますか、まだリズムセクションの録り音とかがかっこよくて。
さらに、シンセムーグとかがのっているような、特にソウルミュージックとかあの手のやつが最近好きで。そのあたりの80’s入りたてぐらいのやつが最近は好きですね。

ユーミン:私も80'sの前半というか、今おっしゃった通りのあたりのものがとっても好きです。
ただ、自分の中にはあまりブルーノートがないので、1回白人を通したブルーアイドソウル的なものが好きなんですよ。

ハマ・オカモト:はいはいはい。

ユーミン:私がね、フュージョンとかAORと言われていたような、70年代終わりから83年くらいまでの・・・・・・すごく聴いてリラックスするんですけど、ここで聞いてみようかなと思います。


m2 JOJO
Boz Scagga




ここで、ユーミンがセレクトした曲はBoz Scaggaの「JOJO」


ユーミン:全部がカウンターメロディーで出来てるみたいなのが好きなんですよ。

ハマ・オカモト:なるほど〜。

ユーミン:ベースもキーボードもだし。カウンターメロディ、カウンターメロディが重層的に組み合わさってるみたいなね。曲の作りが洗練されていていいなと思って。

ハマ・オカモト:音もかっこいいですよね。

ユーミン:スタイリッシュな感じですよね。やっぱり10代ちょっと過ぎぐらいの多感な時に“かっこいい”と思ったものが、一生大人っぽい、かっこいいと思うものなのかな〜、なんて。

ハマ・オカモト:残りますよね、あの年齢で影響を受けたものって。
人間って、そういう風に出来てるんですかね。


●影響を受けた音楽たち
ユーミン:活動10周年のツアー真っ最中のOKAMOTO'Sなんですけど、中学時代からのバンド仲間がベースになっているバンドということで、メンバーとは長い付き合いなんですよね?

ハマ・オカモト:もう14年、15年になりますね。

ユーミン:その頃一緒に聴いてたものとか覚えてますか?

ハマ・オカモト:中学で軽音楽部がありまして、そこで全員楽器を始めたのがきっかけなんですけれども。
暗黙の了解、先輩のルールで日本の音楽をやらないっていう変な部活で(笑)。
僕らスタートがビートルズであったり、クリームとかレッドツェッペリン、あの手の音楽が始まりなんですね。音楽を聴き始めたっていうのと、楽器をやり始めたっていうのが同時にその手の音楽だったので。

ユーミン:年齢から逆算すると、少し古めのものを聴いていたっていうことですよね。
私が10代のときのブリティッシュ・インヴェイジョンって、そのあたりだもんね。

ハマ・オカモト:先輩たちがそういう音楽をやっていたお陰というか・・・それが一番衝撃的で、ユーミンさんが仰ったように、ずっと大人な雰囲気とか、自分たちのかっこいいの基準みたいなのが、60'sのバンドに、未だに根付いたバンドかなと思います。

ユーミン:近頃のだとトム・ミッシュとかが、ジャミロとかの感じを入れてたりとか。
スイッチバックな感じがすごくしますね。

ハマ・オカモト:しますね。僕が言うのもなんですけど、年齢感とかって関係ないよなって、先輩たちと交流してるととても思うので。
僕、このあいだコンサートを拝見させて頂いて。ユーミンさんのコンサートを拝見するのは初めてだったんですよ。
僕は今回が初めてだったっていうのを、すごく誇りに思うというか、すごく嬉しかったです。

ユーミン:良かったかも。ダイジェストで今までやってきたショーの様々なシーンをやっているので。
ショーのベスト盤みたいな、見ていただけて良かったと思います。

ハマ・オカモト:パンフレットを拝見して、ご夫婦で今までのことについて話されてるのがとっても面白くて。

ユーミン:何が面白かった?(笑)

ハマ・オカモト:お互いがはっきり覚えてるところと、ニュアンスで覚えてるところがあって(笑)。
でも、やりたいことについて本気だったことは忘れてない感じというか、でも、流れの中で“とっても練習したのに急になしになったって言われた”って言ったら、もう返す言葉もないみたいな(笑)。

ユーミン:あのね、サーカスとのコラボの時にね、綱渡りの練習までしたのよ!?って(笑)
本当の高さじゃなかったら、そこそこできるようになって「なし!」って(笑)。

ハマ・オカモト:そういうところは「そうだっけ?」ぐらいになっているんですけど。
でも、それを“なんで、やりたかったか?”とか、その時どういうスタッフの人と、こういう流れがあったけどこのタイミングからは変わったよね、みたいな。「切磋琢磨かなぁ」というようなことを言ってらっしゃいましたけど。
その遍歴が、ツアー全体の演出も含めてですし、あのパンフレット読んでもそうでしたけど。その一部分だけでも感じとれて、すごくエキサイティングで楽しかったですし。音楽が基盤にあるんですけど、ものすごいエンターテイメントショーを見たなという気持ちで。

ユーミン:今回のはショーですね、スペクタクルも入ってる感じで。

ハマ・オカモト:もう、“どうなるんだろう?”と思って当日迎えましたけど、本当にすごいものを見させていただきました。

ユーミン:バンドのライブとは対極な、別物として楽しんでいただけたんじゃないかと思うんだけど。
ハマ・オカモト:素晴らしかったですね。


m3 Cobalt Hour
荒井 由実

ハマ・オカモトさんには、来週も引き続きご登場いただいて海外ライブ体験談を含めて、音楽への熱い想いを伺っていきます。

そして、OKAMOTO'S同様、私もただいまツアー中です。
「松任谷由実 Time machine tour」は、“伝説”のステージがよみがえる、タイムマシーンのようなツアー。
私自身の夢がかなった、特別なステージになっています。

このあと、4月16日の大阪城ホール、24日の幕張メッセイベントホールを終えて、元号をまたいで長野ビッグハット、そして日本武道館の千秋楽へと続きます。

そのほか、今後のスケジュールや最新情報、近況は私のオフィシャルサイト<http://yuming.co.jp/>や、Facebook<https://www.facebook.com/yuming.official>、Twitter<https://twitter.com/yuming_official?ref_src=twsrc%5Etfw>、Instagram<https://www.instagram.com/yuming_official/>を、チェックしてくださいね。




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