Yuming Chord
松任谷由実
2019.08.02.O.A
♪Onair Digest♪
じめじめとした雨模様が多かったここ、東京ですが、梅雨明けもしてとうとう、夏本番!
先月末から、夏らしいお天気が続いています。
でも、まだこの急激な暑さにカラダがなかなか慣れませんよね・・・。
食欲もわかなくて、何を作って食べたらよいのやら。
そんなときは、スプーン一杯の魔法に頼りましょう!
実は明日、8月3日は数字の語呂合わせから制定された「ハチ・ミツの日」なんだそうです。
そこで、今日のコードは「Honey」!


■今週のChordは“Honey”

m1 ハチミツ
スピッツ

はちみつの日は、1985(昭和60)年、日本養蜂はちみつ協会と全日本はちみつ協同組合が、「8(はち)3(みつ)」という語呂合わせから、この日を記念日にしたそうです。
はちみつ・・・・・・実は意外と誤解されているんですよね。
カロリーが高いのでは? お値段も高い? 使い方がわからなくて白く固まっちゃったんだけど、もう使えないでしょ?
などなど・・・・・・。

ちなみに、ハチミツはお砂糖に比べると低カロリー。同じ分量でも2〜3割少ないそうです。
それなのに甘みは強いので、お砂糖の半分くらいを使えばOKです。

お値段は確かにピンキリだとは思いますけど、お料理に使うならお砂糖の半分でいいし、みりんのかわりにも使えます。
最後に煮物に入れたりすればコクと深みを与えてくれるので、ヘタな調味料、必要ナシ。
お肉をやわらかくしてくれたり、お魚の臭みをとったりもしてくれて、色々と使えますから、そういう意味ではリーズナブルかもしれません。

定番モノは「アカシア」・・・上品でクセのない風味と優しい香り、さらさらとした口当たり。
「クリ」・・・特有の渋み、芳醇な香り、コク。

マヌカハニーは、ニュージーランド原産の低木ハーブ「マヌカ」。マオリ族は万能薬として使っていたとか。
世界中でもここだけしか自生しないマヌカは貴重なハチミツです。
スパイシーでキャラメルのような舌ざわり。バツグンの抗菌・殺菌作用、免疫力アップ効果も期待されていて、「メディカルハニー」とも呼ばれています。

ちなみに「アガぺシロップ」はハチミツではなく、「竜舌蘭(リュウゼツラン)科」の植物からとれるもの。
サボテンと同じ生殖地域で育ちますが、厳密にはサボテンではなく、ユリ科に似た多肉植物です。
欧米ではかなり前からスーパーフードとして浸透していて、クセも香りもなく、爽やかな強い甘みが特徴。
低カロリーで低GI!
奇跡の「第3の天然甘味料」として注目を浴びています。

そして、誰もが疑問に思う、はちみつのこと。
つい、そのまま放置しておくと、ビンの中で白くジャリジャリしている、ってことないですか?
これは、ハチミツが“結晶”になってしまっただけなので、劣化したわけではないそうです。
もし、そうなってしまってもそのまま食べてOK。
または35℃から45℃くらいのぬるま湯にビンごと入れて溶かせば元通りになるそうです!
ちなみに、賞味期限なんですが、天然のハチミツは20年くらいいける・・・らしいですが、摂りたてと同じ風味で美味しく食べられるのはおよそ3年。国産のハチミツに関しては、水分が多いので2年くらいで食べきるのがおすすめ、だそうです。

ハチミツの選び方ですが・・・私の場合は、というと。
まずはやっぱり、天然もの、加工をされていない「純粋はちみつ」を選びたいですね。風味はもちろん、栄養価も全く違うそうですよ〜。
香り、風味はお好みで、ということになると思うんですけど、簡単な選び方としては、色の薄いものは風味がまろやか。濃いものは風味が濃厚だそうです。
初心者はクセのないものから、ということであれば、「れんげ」「アカシア」、味わいの検討がつくフルーツ系がおすすめかもしれないですね。


m2 Honey Bee
Benny Sings

ハチミツと人間の関わりは旧石器時代にさかのぼるほど古く、世界各地でハチミツにまつわる伝説や記録が残されています。古代エジプト人や古代インド人、古代ギリシア人たちにとって、ハチミツは神聖な食べ物。
神々からの贈り物と考えられ、宗教的な儀式で使ったり捧げものにしていました。
アリストテレスは「ハチミツは大気中から落ちてくる、星々の上昇するとき、虹がかかるときに・・・」と記していましたし、ローマの博物学者プリニウスは、ハチミツを「空の汗、星の唾液、大気から取り除かれた湿り気・・・」と記しています。まさか、ミツバチが作り出しているとは、思いもよらなかったんですね。

ちなみに、最も有名な“ハチミツ採取”の記録といえば、スペインのアラーニャの洞窟壁画。
紀元前6000年から8000年ほど前に描かれたといわれていますが、木に登った女性が、断崖にあるハチの巣からハチミツを採取している様子を描いたもので、かなり危険な作業だったことがわかります。

ちなみに、この壁画を見て思い出したんですけど、“ハニーハンター”って知ってます?
ヒマラヤの山岳地域、おもにネパールに住むグルン族たち、大型で攻撃的な種類のヒマラヤオオミツバチの巣にたどりつくために、崖の岩をのぼってハチミツを手に入れている人たちですが、これまでに世界中のメディアで紹介されているので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

で、彼らが命がけで採取したハチミツ、調べたら通販でも買えるようになってます。
あるサイトでは、「ヒマラヤハーブハニー・ブラック」は150gで5,500円。
神々の住む山、ヒマラヤで手つかずの自然のなか、オオミツバチが集めた希少なハチミツをお楽しみ下さい・・・とあります。
「ヨーグルトやパンケーキにおすすめ」と、書いてありますが、そんなに普通に使っていいんでしょうか?

ちなみに、今は世界各地で養蜂技術が発達して、そんなに危険を冒さなくても、ハチミツを手に入れることができます。
で、養蜂家の人たちの出番のその前に、働きバチのお仕事があるわけなんですね。
その生態を調べてみると、ホントに彼らは“働き者”。生まれて3日目頃からお仕事をスタートし、女王バチの産卵のために、六角形の形をした小部屋をひとつずつお掃除して、幼虫のエサを準備して、女王バチのためにローヤルゼリーを分泌して、蜜を採取してきた先輩の働きバチから蜜を受け取って巣にためて、巣の入り口で警備を担当して、生後3週間くらいから蜜をとりに出かけます。
ところが、寿命はひと月くらいなので、働きバチが一匹が生涯集めるハチミツの量は、ティースプーン1杯ほどだそうです。
ハチミツがいかに貴重か、実感しますよね。

そんな働きバチのがんばりによって私たちの口に入るハチミツですが、なんと、ビタミン、ミネラルなどの栄養成分が、およそ300種も含まれているといいます。
ちなみに、ハチミツは花などの蜜をすでに分解してくれているので、おもな成分はブドウ糖と果糖。消化の必要がすでにないので、私たちの胃腸への負担も軽く、すばやく吸収されます。
なので、脳への素早い栄養源になったり、疲労回復やエネルギー補給をすることができるんですね。そのほか、抗菌・殺菌効果があったり、腸の働きをサポートしたりもします。
なので、朝、とるのが効果的、といわれているみたいですね。

ハチミツを使ったスイーツも、つい、買ってしまいます。お砂糖よりは、罪悪感が薄れるような気がしてね!
例えば・・・ハニーナッツ、ハニーパンケーキ、ポストタピオカといわれるレモネード。 
食べ物だけでなく、ハチミツ入りのアイテムも、色々ありますよね。
石鹸とか、基礎化粧品、ハンドクリーム、入浴剤などなど。

そして、「Honey」といえばハネムーン、蜜月、って言葉がありますよね。
由来は、古代ゲルマン民族の人たちが、新婚の1か月間、はちみつで作ったお酒、「ミード」を飲んで過ごした、という風習によるといわれています。


m3 甘い予感
松任谷 由実

アンチエイジング効果や美白対策にもいいらしいハチミツですが、1日の摂取量のめやすは、およそ100g、といわれています。一度に大量に摂取するよりは、3食にわけて、毎食大さじ1杯くらい、という摂り方が理想的だそうです。
目安にしてみてくださいね。
ほんと、暑い時期は食欲もなくなってしまいますけど、ハチミツをペロッとなめるだけで、元気になれるはずです!

ここでお知らせをひとつ!
8/24(土)25(日)に放送される、日本テレビ「24時間テレビ42・愛は地球を救う」に、私、出演することが決定いたしました。羽生結弦選手が開催するスペシャルアイスショーで、共演することになりました!
よかったら、ぜひ、ご覧ください。

そのほか、今後の予定や最新情報は、私のオフィシャルサイトや、FacebookTwitterInstagramを、チェックしてくださいね。




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