Yuming Chord
松任谷由実
2019.11.29.O.A
♪Onair Digest♪
先週に引き続き、デビュー50周年を迎えた細野晴臣さんをゲストにお迎えしました。


■今週のChordは“細野さんと、Yumingと。〜古今東西音楽紀行〜”

m1 住所不定無職低収入
細野晴臣






m2 深海の街
松任谷 由実

ユーミン:細野さんが音楽を続けてこられたモチベーションって何でしたか?

細野:やっぱり紆余曲折あるよ、波もあるし。つまらなくなっちゃうときもあるし、辛い中に楽しいのもある、楽しい時も中に辛いものがあるし、お互いさまですよね。
モチベーションは“音楽がご飯より好き”ってこいうことかな。

ユーミン:細野さんを慕って集まってくる人がたくさんいるんだけど、彼らと付き合うと新たな発見はありますか?

細野:発見というよりも、“自分はこういう風に聴かれてるんだ”と、再認識はするよね。
例えば『HOCHONO HOUSE』というのを作ったんだけど、それはデビューアルバムの『HOSONO HOUSE』のリメイクなんだけど。それをやるきっかけは若者のミュージシャンだったね。

ユーミン:細野さん自体のフォロワーと、YMOのフォロワーとかあるじゃないですか?

細野:それはあるね。YMOのフォロワーは特別な世代っていうか、YMOに洗脳されているんだよね(笑)。

ユーミン:YMOを立ち上げた時に、のちに、そうなるとは思っていなかった?

細野:思ってなかったね。ただし、『BGM』っていうアルバムを作った時に、その前に「ライディーン」がかなり流行って運動会で使われるようになったりして。街を歩いていると小学生に後をつけられたりして、野球選手みたいだなって(笑)。
これは続けられないなと思って『BGM』を作っていたの、これは帯に『お母さんと一緒に聞いて下さい』って書いて。
“これを聞いたら子供は分からないだろうな”と思って、それで、きっぱり「ライディーン」と決別しようと思ったの、そんなことがあったな(笑)。

ユーミン:私は70年代前半、細野さんたちとアルバムを作っていたじゃないですか?
結婚してから、ちょっと袂を分かった感じになったのね。細野さんは、わりとエレクトロの方に行き、私は松任谷の趣味もあってアメリカンなAORとか、クインシー的な方に・・・。
日本語をのせるブラック・コンテンポラリーの前身みたいな方のサウンドにいって、そこはすごく細野さんと遠かったかも。

細野:僕は誰とでもそうだった。テクノはみんなあまり好きじゃなかったから(笑)。

ユーミン:私、今テクノ好きなんですよ。
テクノ自体も昔と変わってきてるのかもしれないけど、お経みたいで好き。

細野:よく母親から言われたよ、「あんたの曲はお経みたいだ」って(笑)。

ユーミン:ともあれ、若手ミュージシャン達の水先案内人というか、細野さんが道を照らしてくれる人だったりするんだと思うんだけど。細野さん自身が啓示を受けた音楽、音、そういうのってありますか?

細野:山ほどあるね。自分が聴いた音楽、子供の頃からだね。
最近やってるブギウギなんかもそうだけど、小さい頃に聴いて踊り出したりね。
それが忘れられないんだよ。


「細野さんと、Yumingと。〜古今東西音楽紀行〜」というコードで2週にわたって細野晴臣さんをお迎えしてきたわけですが「音楽が好きだから続けてこれた」っていうのを、ああいう人に言われると本当に説得力がありますね。

そんな細野さんがベースを担当してくださった私のデビューアルバム『ひこうき雲』をはじめ、私のこれまでの全作品が、主要配信サイトにて配信されています。
荒井由実時代の楽曲で聴ける細野さんのベース、そのほかの楽器などなど、ぜひ、聴いてみてください。

そして、私も細野さんに負けないように、まだまだ、ライブも続けていきたいと思っていますが、今月はじめには、最新LIVE映像作品、『TIME MACHINE TOUR Traveling through 45years』がリリースされています。
それを記念して、これまでに映像作品化されたコンサートツアーから厳選された映像を、私のオフィシャルYouTubeチャンネルにて公開しています。
ぜひ、こちらもチェックしていただきたいと思います!

そのほか今後の予定や最新情報は、私のオフィシャルホームページTwitterInstagramにも近況をアップしているので、チェックしてくださいね。




過去のO.Aはコチラ!
♪menu♪
番組TOPページ
番組へお便りはコチラ!
Message to Yuming
Yumin最新情報!
Information
TOKYOFM TOPページ

▲ページ上部へ
(c) TOKYO FM