松任谷由実|Yuming Chord|TOKYOFM|JFN

Yuming Chord
松任谷由実
2019.12.27.O.A

♪Onair Digest♪

2019年､令和元年も残りあと5日となりました｡
この番組も今日が今年最後のｵﾝｴｱです｡
そこで今日は､今年の私をふりかえる､毎年恒例のｺｰﾄﾞ｢Yuming's List 2019｣です｡

■今週のChordは“Yuming's List 2019”

Circles
Post Malone
思い返せば､2018年のしめくくりは平成最後となったNHK紅白歌合戦に出演して､NHKﾎｰﾙで番組を終えたあと､打ち上げ会場で新年を迎えたんですよね｡
もう遠い昔のことのようですが･･･､多くの方から後々までお声がけいただいていて､｢神回｣とまで言っていただいたりして､出演した甲斐がありましたね～｡

2019年はお正月気分もそこそこに､創作活動に励んでいたんですよね｡なので､仕事はじめも早かった！
そうこうしているうちに､すぐにやってくる2月の苗場入り｡
今年39回目を迎えた｢SURF & SNOW in Naeba｣のｽﾃｰｼﾞ､ﾃｰﾏは｢夢｣でした｡
大人がみる夢､ということで衣裳がｵﾄﾅっぽい感じでした･･････赤､黒､白をﾍﾞｰｽにして､ｽｰﾂとかﾄﾚﾝﾁｺｰﾄなんかを着たりして｡
でも､そんなｽﾃｰｼﾞの裏でひそかにBUZZった話題が､苗場から発信した｢Tｼｬﾂﾀｰﾊﾞﾝ巻き｣動画｡

そして､苗場では珍しい音楽的な試みとしてｽﾄﾘﾝｸﾞｽと共演したんですよね｡
ｳﾞｧｲｵﾘﾝ2名とﾋﾞｵﾗ､ﾁｪﾛ･･･この｢Yuming Chord｣でものちにｾﾙﾌｶﾊﾞｰ特集をしたんですけど､苗場でも｢『いちご白書』をもう一度｣や｢雨音はｼｮﾊﾟﾝの調べ｣を歌いました｡これ､かなり好評でした｡

そして､3月に入って､｢松任谷由実 TIME MACHINE TOUR Traveling through 45Ｙears｣､第二部が日本武道館からｽﾀｰﾄしました｡
実は､去年の12月30日に一旦お休みして再開したこのﾂｱｰ､後半から､結構新たな演出がほどこされまして､もはや､気分は初日と同じ｡途中､ﾌﾞﾚｲｸをはさんでからの再開って､ただでさえﾓﾁﾍﾞｰｼｮﾝを上げていくのが大変なのに､今回は､さらにﾊｰﾄﾞﾙが上がった感じでしたね｡

今回のﾂｱｰは､これまでのｺﾝｻｰﾄのﾍﾞｽﾄ版ともいえる内容だったんですけど､とにかく緻密に計算されたｽﾃｰｼﾞで､正直､毎回､祈るような気持ちでしたね｡
平成から令和をまたいで､5月15日･16日の武道館2Daysをもって終了したわけですが､このﾂｱｰが終わったところから､しばらくは抜け殻状態だったかな･･･これまで積み重ねてきたことのすべてを大放出！って感じだったので｡
でも､ようやく､次！って気分になってきたところですね｡

このﾂｱｰの模様は､すでにﾌﾞﾙｰﾚｲ･DVDで発売されています｡ﾂｱｰのﾒｲｷﾝｸﾞも特典映像としてついていますので､ぜひ､年末年始のおともに､ﾎｰﾑｼｱﾀｰでお楽しみください！

Someone You Loved
Lewis Capaldi
先日､毎年清水寺を舞台に発表される今年の漢字が｢令和｣の｢令｣､というﾆｭｰｽがありましたけど､やっぱり元号が変わったことで､今年は一旦､ﾘｾｯﾄされた感じでしたよね｡
平成最後の日､私はｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾃｰﾏとなる｢新海の街｣を書き下ろした番組､『ﾜｰﾙﾄﾞﾋﾞｼﾞﾈｽｻﾃﾗｲﾄ』に出演したんですね｡
そこで､私の年表を作っていただいて､平成という時代を振り返ったりしました｡
そして気付けば､もうすぐ令和元年が終わろうとしているわけですが､まだまだ､普通の暮らしができずにいる方々もいらっしゃいますよね｡
“自分に何が出来るかな･･･”と考えて､お手伝いさせていただいたこともありました｡

北海道･胆振東部地震の被災地の方々へ復興の願いを込めて､羽生結弦さんがｽﾍﾟｼｬﾙｱｲｽｼｮｰを開催されたんですが､私はそこで､｢春よ､来い｣を歌わせていただきました｡
ﾋﾟｱﾉ演奏は清塚信也さん､そして演奏は地元･厚真町の町民吹奏楽団の方々｡厚真町の方々にお会いしてお話も伺いました｡
そしてつい最近も､台風19号の影響で千曲川が増水してしまい､鉄橋が崩落して一部の区間が不通となってしまった長野県のある場所へ行ってきました｡

長野県上田市の上田電鉄別所線の復旧に向けた大学生たちの支援活動｡そこへひょっこり！
別所線には､昔乗ったことがあって､崩落してしまった赤い橋を渡ったことがあるんですよね｡

今年､思いがけない災害に見舞われて､晴れ晴れとした気分で新年を迎えられない･･･という方､たくさんいらっしゃることと思います｡
そのことを忘れずに､私も出来ることを出来る範囲で､やっていければ･･･と思っています｡

そのひとつと言ってもいいかもしれないﾗｲﾌﾞにも､この間参加しました｡
｢LIVE PRIDE～愛をつなぎ､社会を変える～｡｣LGBTQが自分らしく夢を描ける社会のために､ﾒｯｾｰｼﾞと音楽を届けるという趣旨のもと､収益は､LGBTQの若者のｻﾎﾟｰﾄを目指す団体の活動をｻﾎﾟｰﾄするために使われる…､というものでした｡

ﾚｽﾞﾋﾞｱﾝ､ｹﾞｲ､ﾊﾞｲｾｸｼｬﾙ､ﾄﾗﾝｽｼﾞｪﾝﾀﾞｰ､そしてQはｸｴｽﾁｮﾆﾝｸﾞ､性的指向を定めない人､あるいはいずれでもない性で生きる人たち｡
自分らしさを表現できない､自分らしく生きられない･･･そんな世の中に警鐘を鳴らすのは､ｱｰﾃｨｽﾄの役割のひとつかな､って思うんですよね！

そう､私にできることは､やっぱり､音楽を届けること｡
そう信じて､2019年はとにかく､創作活動の日々を過ごしてきました｡
我ながら､よく頑張ってきたと思います｡案外､ﾀｲﾑﾏｼｰﾝﾂｱｰが終わっても､忙しかったのに！
一応､締め切り日を目指して作っていくわけですが･･･今年はその締め切り日よりも前に､どの曲も完成させてきたんですよね｡

今年､さまざまな機会で出会った後輩世代のﾐｭｰｼﾞｼｬﾝたちと語り合ったり｡

それでも創作活動は苦しみが伴うもの｡友達とのごはんやﾗｲﾌﾞ､映画などの文化活動､無心の料理･･･｡
今年は､雑誌『VOGUE』でｳｰﾏﾝ･ｵﾌﾞ･ｱﾜﾀｲﾑにも選んでいただいて､めてﾌｧｯｼｮﾝは私にとっては大事なﾓﾁﾍﾞｰｼｮﾝのひとつだったな､と再確認しました｡

深海の街
松任谷由実
とにかく今年は､創作活動の1年でしたが､出来上がった新しい曲たちを､来年､みなさんに聞いていただくのが､今からとっても楽しみです｡
ただいまｵﾝｴｱ中のWBSｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞﾃｰﾏ｢深海の街｣や､ﾊｳｽｼﾁｭｰのCMｿﾝｸﾞ､そして､ﾗｲﾌﾞですでに披露した曲などなど､ｿﾝｸﾞﾗｲﾀｰとしての手腕を思う存分発揮した､ﾊﾞﾗｴﾃｨ豊かな楽曲たち｡
この番組でも､追い追い解禁していきたいと思います！

そして､みなさんにおすすめの年末年始の過ごし方は､私のﾌﾞﾙｰﾚｲ & DVD鑑賞ではないでしょうか｡
『TIME MACHINE TOUR Traveling through 45years』｡
そして､荒井由実時代含む､松任谷由実楽曲のすべてを各主要配信ｻｲﾄにて配信中です｡
ﾎｰﾑﾊﾟｰﾃｨｰや大掃除､お正月の準備のおともに､ぜひどうぞ｡

そのほか､私の最新情報はｵﾌｨｼｬﾙﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞやTwitter､Instagramに随時ｱｯﾌﾟされているので､そちらもあわせて､ﾁｪｯｸしてくださいね｡

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