Yuming Chord
松任谷由実
2020.01.10.O.A
♪Onair Digest♪
2020年の日常生活もすでに始まっていますが、年末年始ってゆっくりしたようで、今頃になってちょっと疲れがでてきたりしますよね・・・。
そんな時期にやってくる明日からの三連休は、お正月の行事で気が張っていた奥様たちも、ほっとひと息の女正月です。
そんな中、成人の日は無限の可能性を秘めた若者たちが未来を、夢みるんですよね。
でも、ふと、思います。
「こんな大人になりたい!」と、彼らが憧れるようなホンモノの大人って、世の中にどれくらい、いるんだろう?
と、いうわけで、成人の日を前にお送りする今日のコードは「Grown up」です。


■今週のChordは“Grown up”

m1 黄昏のビギン
ちあきなおみ

成人の日、今年は1月13日の月曜、国民の祝日になっているわけですが、「おとなになったことを自覚し,みずから生抜こうとする青年を祝い励ます」という日で、1948年(昭和23年)に制定された・・・ということなんですが、改めてこの文言を読むと、なかなかに大げさな日だったんですね〜。
この日は二十歳の人たちが一同に介するわけですが、正直、「おとな」って、実際のところ、年齢ではくくれませんよね。

私が定義する「おとな」。時代によって変わってくる気がするんですけれど。
今、改めて「おとな」の条件、っていうのをあげるとしたら・・・孤独と向き合える人、自分が子どもだった、ということを忘れない人。それをふまえて、いつでも子どもに戻れる人。
ちなみに、サン=テグジュペリの『星の王子さま』に出てくるこんな名言もあります。
「おとなは、誰も、かつてはこどもだった。しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、ほんのわずかだ」
夢の国をつくったウォルト・ディズニーは、こんなことを言ってます。
「どんな洗練された大人の中にも、外に出たくてしょうがない子どもがいる」
そのとおり! そんな子どもたちが出てきて集まって、おとなが楽しめるホンモノの遊びが始まるのかも。

そんなわけで、子ども成分が多めの人が多い気がする音楽業界ですが、かつての芸能界には、男も女も、おとながいっぱいいた気がするんですよね。


m2 The Way We Were
Barbra Streisand

成人の日を前に、改めて「おとな」について考察しています。
すでにここ数年のことではありますけど、世の中には「オトナのナントカ」があふれていますよね。
おなじみのお菓子がシックなパッケージになって、甘さも控えめになって発売されたり、「オトナ女子」という言葉が雑誌で使われたり、「オトナの社会科見学」なんてツアーがあったり。
ちょっと贅沢な感じや高級感を演出して、「この良さがわかって、手にできる大人の私」、そんな気分を刺激するんでしょうか。
でも、「オトナ」って書いてあることで、買いやすくなる人がいるのかもしれないですね。
「オトナ」だから許されるもの、おとなの特権、っていうのは確かにありますよね。

大人を定義する名言、こんなモノもあります。
「人には正しいことだけでなく、間違ったことをする権利もあることに気づいたとき、子供は大人になる」。
これは、ハンガリー系アメリカ人の精神科医、トーマス・サズという方の言葉。
でも、自分が大人になりきれていないな・・・って思って反省したりすることも、ありますよね。
一方で、大人になっちゃダメかも・・・と思うこともあります。
たとえば、まわりに気を遣って色々考えすぎて、自分に嘘をついてしまったり、とか。

大人、といえば、こんな歌詞をかいたこともあります。
♪「おしえて 大人になるっていうのは もう平気になる心 死にたい程傷ついても なつかしいこと」 (『9月の蝉しぐれ』より)
潔く生きる大人の女性を主人公にした詞、ほかにもいっぱいあります。

大人だからこそ楽しめる場所といえば、以前もコードにした「バー」。
いきつけの「バー」がある、っていうのは大人の条件、特権かな。
今年、二十歳になる新成人のみなさん、ぜひ、オトナを思う存分、楽しんでくださいね!


m3 さみしさのゆくえ
荒井 由実

今日は、いくつかの名言もご紹介してきましたが、これも有名な、ココ・シャネルの言葉。

「二十歳の顔は自然に与えられたもの 五十歳の顔はあなたが手に入れるもの」

・・・やっぱり、内面は顔、表情に出てしまいますからね〜。
眉間のシワ、不機嫌な顔にも、気をつけましょう!

瀬戸内寂聴さんは、大人たちに対して、こんなこともおっしゃっています。

「世の中は生きる価値があると感じてもらえるように、大人が努力しましょう」

私の音楽も、コンサートも、すべてはそのために、かも。そう思ってもらえるように、魂をこめてお届けします!
年が明けると、いよいよ準備がはじまるのが・・・「SURF & SNOW in Naeba Vol.40」です。
苗場プリンスホテルのブリザーディウムにて、2月2日から19日までの間、全10公演が予定されています。
そして、インターネットでお送りする苗場情報満載の期間限定スペシャルサイト、「NET RESORT【Y-topia】」が今月30日からオープンします。
今年は40周年のメモリアルイヤーということで、歴史を振り返りながら楽しめる企画もあります!
もちろん、ライブの「生配信」や「オンデマンド配信」もありますよ〜。

くわしくは私のオフィシャルホームページTwitterInstagramに随時アップされているので、そちらもあわせて、チェックしてくださいね。




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