Yuming Chord
松任谷由実
2020.06.19.O.A
いわゆる“新しい生活様式”のもとで､“ﾎﾟｽﾄｺﾛﾅ”の日常が始まりつつありますが､気を張っていなければならないことも多くて､週末は疲れがでてきますよね｡
仕事や急ぎの用事がない週末は､もうしばらくの間､家で過ごすのがﾍﾞﾀｰかな｡
今や､自分なりの｢STAY HOME｣ﾗｲﾌの楽しみ方も､身についてきたはず！たとえば私の場合は､我が家のCDﾗｲﾌﾞﾗﾘｰを片っ端から聴いてみたり､古い映画を見直したり｡
そんなわけで､今日のｺｰﾄﾞは｢MY THEATER｣です！
■今週のChordは“MY THEATER”
今すぐﾚｲﾁｪﾙ
松任谷 由実
お送りしているのは､ｱﾙﾊﾞﾑ『Road Show』から｢今すぐﾚｲﾁｪﾙ｣｡
｢STAY HOME｣家に居てできることをするしかない日々｡
私の場合､基本の創作活動はいつもひとり､仕事場で黙々とっていうｽﾀｲﾙなので､そこはいつもと変わらなかったんですが､思いがけず時間ができましたよね｡
料理に手間をかけてみたり､犬のﾛｲくんと戯れてみたり､色々なことを｢考える｣｢省みる｣時間にもなりました｡
そして､我が家にある音楽や映画のｿﾌﾄを棚おろししてみたりもしました｡
この番組でも､ﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄなCDﾗｲﾌﾞﾗﾘｰから､ｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄ順にｱｰﾃｨｽﾄを選んでお送りしていますが､今日のｺｰﾄﾞは｢MY THEATER｣｡そこで､この時期､見直してみた映画について､お話ししてみようと思います｡
緊急事態宣言がでていたあの時期に手にとった作品は､やっぱり､どこか､世界に異変が起こっている状況を描いたものを観たくなったりして｡
たとえば､1959年2月に公開された『渚にて』です｡
ｽﾀﾝﾘｰ･ｸﾚｲﾏｰが製作･脚色で､ｸﾞﾚｺﾞﾘｰ･ﾍﾟｯｸやﾌﾚｯﾄﾞ･ｱｽﾃｱ､ｴｳﾞｧ･ｶﾞｰﾄﾞﾅｰ､ｱﾝｿﾆｰ･ﾊﾟｰｷﾝｽなどが出演していました｡
1964年､第3次世界大戦の原水爆による戦闘のため､地球上の北半分が絶滅｡そんな中､映画は人類が唯一存在しているｵｰｽﾄﾗﾘｱの都市､ﾒﾙﾎﾞﾙﾝのｼｰﾝから始まります｡ﾃｰﾏは“人類最後の日”｡
死の灰が迫り､放射線量が急速に増加しているのに､なすすべもない｡
そんな日常が淡々と描かれている映画です｡
それと､ｳﾞｨﾑ･ｳﾞｪﾝﾀﾞｰｽ監督作品『夢の涯てまでも』｡
1991年制作のﾄﾞｲﾂ､ｱﾒﾘｶ､日本､ﾌﾗﾝｽ､ｵｰｽﾄﾗﾘｱ合作のSF映画です｡
1999年､制御不能になった核衛星の墜落が予測されて､世界中が不安に怯えていた頃､ｸﾚｱは車であてもなく出かける途中で､何者かに追われるﾄﾚｳﾞｧｰという謎の男を拾ってﾊﾟﾘで降ろします｡
でも､彼のことが気になって､元恋人と私立探偵と3人でﾄﾚｳﾞｧｰを追跡｡彼は東京に居たのですが､彼は盲目の母に見せる映像を集めるため世界中を旅していて､その新発明を狙う各国のｴｰｼﾞｪﾝﾄに追われていたという話｡
そのほか､どこにも出かけられない､ということで､旅の気分を味わえる映画を観たりした方も多かったんじゃないでしょうか?
『ﾗﾃﾝｱﾒﾘｶ 光と影の詩』（1995年公開）
16歳の少年が父を捜す旅へ｡ﾗﾃﾝｱﾒﾘｶの痛ましい歴史と現実を浮き彫りにしながら､詩的で美しい映像を実現した作品｡
監督･脚本･美術はﾌｪﾙﾅﾝﾄﾞ･E･ｿﾗﾅｽ｡
音楽はｱｽﾄﾙ･ﾋﾟｱｿﾗとｴｸﾞﾍﾞﾙﾄ･ｼﾞｽﾓﾝﾁ｡
ｳｪｽ･ｱﾝﾀﾞｰｿﾝ監督作品『ﾀﾞｰｼﾞﾘﾝ急行』（2007年ｱﾒﾘｶ映画）
父の死を機に､それまで絶縁状態だったﾎｲｯﾄﾏﾝ家の兄弟3人が集結｡彼らはｲﾝﾄﾞを横断する急行列車の旅で絆を取り戻そうとするが､次々と予想外の事態に見舞われていくというﾛｰﾄﾞﾑｰﾋﾞｰ｡
今や､ｵﾝﾗｲﾝで旧作映画を観ることもできるし､舞台作品やﾗｲﾌﾞも公開されていて｢MY THEATER｣もかなりの充実ぶり｡
これまで通りにはいかない日々にｽﾄﾚｽを感じたら､手軽な現実逃避をぜひ､どうぞ｡
ではここで1曲､今日のｺｰﾄﾞ｢MY THEATER｣にちなんだこの曲を｡
映画『夢の涯てまでも』の主題歌です｡
Until The End Of The World
U2
ここからは､｢Yuming's Private Library A to Z｣｡
私の自宅にあるCDﾗｲﾌﾞﾗﾘｰから､ｱﾙﾌｧﾍﾞｯﾄ順にﾋﾟｯｸｱｯﾌﾟしてお送りしています｡
7回目となる今日は｢G｣の棚から選んだ､Genesisです｡
Genesisといえば､1974年〜､ｱﾙﾊﾞﾑのｼﾞｬｹｯﾄをﾋﾌﾟﾉｼｽが担当｡
そんなGenesisの1曲､私が選んだのは､ｱﾙﾊﾞﾑ『Invisible Touch』に収録されていて､ｼﾝｸﾞﾙにもなった曲､｢Land
Of Confusion｣です｡
社会問題を扱った曲だけに､ﾊﾟﾍﾟｯﾄを使ったMVには､有名政治家をﾓﾃﾞﾙにした人形が登場！そのほかのｽﾀｰもﾊﾟﾍﾟｯﾄとして出演｡
話題を集めて､1987年､ｸﾞﾗﾐｰの｢Best Concept Music Video｣を受賞しました｡
♪ こんなにも素晴らしい世界に住んでいるのに､人間が生み出すものは混乱ばかり
そう､歌っています｡
Land Of Confusion
Genesis
｢Yuming's Private Library A to Z｣､今日は｢G｣のｺｰﾅｰから選んだ1曲､Genesisで｢Land Of Confusion｣でした｡
次回は､｢H｣の棚からお送りします！
続いては､｢今こそ聴きたい､ﾕｰﾐﾝSONG｣ﾘｸｴｽﾄ｡
まだまだ､手探りの状態で暮らしているような毎日で､気持ちが張りつめている方も､きっといるはず｡
そんなときに､“ふっと心をゆるめることができる1曲や､気分転換できるような1曲を”ということで､毎週､ﾘｸｴｽﾄにおこたえしています｡
今日は､大阪府のﾗｼﾞｵﾈｰﾑ＜Ryochan＞さん､30代･女性からのﾘｸｴｽﾄにおこたえしますね｡
まずは､ﾒｯｾｰｼﾞからご紹介しましょう｡
大阪府 ﾗｼﾞｵﾈｰﾑ＜Ryochan＞さん
父が､ﾕｰﾐﾝさんの｢中央ﾌﾘｰｳｪｲ｣をよくﾄﾞﾗｲﾌﾞのときにかけていました｡
この曲を聴くと懐かしい気持ちにもなるし､新鮮な気持ちにもなるし､いつまでも色褪せない､私にとって特別な曲です｡
新型ｺﾛﾅｳｲﾙｽが落ち着いたら､この曲を聴きながらﾄﾞﾗｲﾌﾞで遠出をしたいな｡
そんなことを思いながら､ﾕｰﾐﾝさんのﾗｼﾞｵを聴いています｡
ﾕｰﾐﾝさんのまるで話しているような､自然に心に響く歌詞が大好きです｡
ところで､こんな記事を見つけました！
ｿﾆｰ損害保険が､去年､全国ｶｰﾗｲﾌ実態調査を行ったところ､“初めてのﾄﾞﾗｲﾌﾞﾃﾞｰﾄでかけたい曲“の1位に､｢中央ﾌﾘｰｳｪｲ｣が選ばれています｡2位はｻｻﾞﾝｵｰﾙｽﾀｰｽﾞの｢TSUNAMI｣､3位がゆずの｢夏色｣だったそう
ですが､うれしい結果です！
自由にﾌﾘｰｳｪｲのﾄﾞﾗｲﾌﾞができる日を楽しみにしつつ､＜Ryochan＞さんからのﾘｸｴｽﾄにおこたえしましょう！
中央ﾌﾘｰｳｪｲ
荒井 由実
お送りしたのは､大阪府のﾗｼﾞｵﾈｰﾑ＜Ryochan＞さんからのﾘｸｴｽﾄ､1976年ﾘﾘｰｽのｱﾙﾊﾞﾑ『14番目の月』から､荒井由実で｢中央ﾌﾘｰｳｪｲ｣でした｡
今日は､｢MY THEATER｣というｺｰﾄﾞでお話してきました｡
今日は､私が｢STAY HOME｣期間中に自宅で観た映画の話をしましたが､今は､映画館もさまざまな対策を講じて､上映が始まっていますよね｡家でじっくり､自分のﾍﾟｰｽで観る映画もいいけれど､やっぱり､ｽｸﾘｰﾝで観るのとは違いますからね〜｡
私も､春からｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨｰｸにかけて公開予定だった作品､気になっていたﾓﾉもあったんですけど､最新情報をﾁｪｯｸしてみようと思います｡
そして､私のYouTubeｵﾌｨｼｬﾙﾁｬﾝﾈﾙでは､｢MY THEATER｣で楽しめる､私の過去のﾐｭｰｼﾞｯｸﾋﾞﾃﾞｵの映像を公開しています｡
どれも､自慢の力作なので､ぜひ､観てみてくださいね｡
また､番組ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞでは引き続き､｢今こそ聴きたい､ﾕｰﾐﾝSONG｣のﾘｸｴｽﾄを募集しています｡
『Yuming Chord』公式ｻｲﾄのﾘｸｴｽﾄﾌｫｰﾑに､ﾒｯｾｰｼﾞとともにお送りください｡
また､先週までお届けしていた｢ﾕｰﾐﾝからの､希望のうた｣のﾌﾟﾚｲﾘｽﾄは､すでにSpotifyにて配信中です！
そのほか､今後の予定や近況は､私のｵﾌｨｼｬﾙｻｲﾄや､TwitterやFacebook､Instagramを､ﾁｪｯｸしてみてくださいね｡
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