Yuming Chord
松任谷由実
2020.11.20.O.A
♪Onair Digest♪
ドラマ『恋する母たち』の原作者で漫画家の柴門ふみさんと、脚本家の大石静さんと共にお送りします。
今日のコードは「助けて!恋する私たち〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル〜お悩み相談メール」です。


■今週のChordは“助けて!恋する私たち〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル〜お悩み相談メール”

m1 知らないどうし
松任谷 由実


●恋の正体
佳境を迎えつつあるTBSテレビ金曜ドラマ『恋する母たち』。
お楽しみいただけていますでしょうか?主題歌「知らないどうし」もう、歌えますよね?
では、早速、ウォーミングアップ!ライトなお悩みから、ご紹介します。


神奈川県 ラジオネーム<もちこママ>さん
本当に誰にも言えない気持ちを、ここで、告白させてください!
実は私、“高2になる息子の親友に恋をしてしまった”ようなのです。
彼は息子と幼稚園の頃からの幼なじみ。家族ぐるみでお付き合いもあるので、彼のことも我が子同然に可愛がってきたんですが、気づけばジャニーズ系イケメンに成長。
うちの息子は完全に引き立て役だわ、というくらいカッコよく、頭もいいし優しいし、話をしていても楽しい子で、もちろん、女子にもかなりモテていますが、硬派で部活一筋。
「そこがまたいい!」と、地元のママ友たちにもファンがいるくらいです。
私も、我が家に彼が遊びに来る日はウキウキしてしまうくらいでした。
ところが、「最近、あの子に彼女が出来たのよ」と、偶然会った彼のママから聞いたとたん、激しく動揺し、胸がきゅーっと、しめつけられてしまった私。
いやいや、“これは気のせいだ”と思おうとしても、毎日、彼のことを考えてしまう自分がいます。
今度、彼がうちに遊びに来て顔を見たら、切なくて泣いてしまうかもしれません。
会いたいけど会いたくない、そんな気持ちを、どうしたらよいのでしょうか。
本当に、助けて!という気分です。


柴門:50代で泣きますか(笑)。

大石:“泣いちゃえば”っていう感じ。“泣きたいなら泣いちゃえば”って感じ。

柴門:息子どういう反応になるかな(笑)。

ユーミン:ゆめゆめ思わないでしょうね、もし泣いててもね〜。

柴門:「母ちゃん、何で泣いてんの?」みたいな。

大石:息子は全然想像つかないですよね。

ユーミン:それが恋の正体ですよね!

柴門:そうです、そうです。

ユーミン:どういう立場であろうと年齢であろうと・・・。

柴門:理屈じゃないんですよね〜。でも、そうやって、もちこママさんは退屈な日常がウキウキして輝いたと思うんですよね。それはいい体験だったじゃないですか。ほんとに!

ユーミン:そうですよね。“いい”と捉えて。出来るだけ苦しい想いをした方がいいと思います。

柴門:苦しい想いはいいですけども、泣くとやっぱりちょっと・・・。

大石:ビックリするわね!(笑)。

柴門:みんなビックリしちゃうので、一人夜中に布団の中で、ユーミンの曲を聴きながらさめざめ泣いて。

ユーミン:そうそう!私の曲聴いて!

柴門:そして素敵な彼は、普通の息子の友達として応対してあげてください。

大石:よっぽどカッコイイのかな?この子。

ユーミン:だから恋ですよ。

大石:そっか!それで、より素敵に見えちゃうのね。私たちが見ても、さほどじゃないかもしれないわね。


m2 ありのままを抱きしめて
松任谷 由実


ユーミン:ここで、佳境に向かっていくドラマ『恋する母たち』について改めてご紹介しておくと、女性セブンで連載中の漫画『恋する母たち』とは、秘密と悩みを抱える美しい母たちの、三者三様の運命をリアルに描いた、禁断のラブストーリーです。
今夜5話を迎えますが、大石さん、手ごたえはいかがですか?

大石:評判は、そこそこいいんじゃないでしょうか(笑)。

ユーミン:面白いです〜、ほんとに。俳優さんたち、ますます、えこひいきしてますか?

大石:やっぱり阿部(サダヲ)さんがいいですよね。圧倒的に素敵!

ユーミン:そして原作者の柴門さんから、改めて視聴者の皆さんにお伝えしておきたいことがあるそうで・・・。

柴門:はい。女性セブンで連載を始めた当初は、「不倫を推奨するような漫画を描くのがけしからん」みたいなお便りもあって、そういう反響もあったんですけれども。観て、読んでいただければ分かるんですけれど、むしろ“不倫とかしたらこんなに大変ですよ”っていうシミュレーション漫画ですので。まぁ、自粛警察みたいなところと同じだと思うんですよ。

大石:そうですよ。同じですよ。

柴門:「なんでマスクしないんだ」みたいな。

大石:柴門さんも言われ、私も言われてますよね。そういうことをね。でも、それはまぁ「勝手に言っとけば!」っていう感じですけどね。
●昔ながらの夫婦関係は崩れていっていい
ユーミン:では、大人の恋愛相談、メールご紹介したいと思います。

埼玉県 ラジオネーム<はるちゃん>さん
助けて!というよりも、とにかく、今の状況を聞いてほしくてメールします。
先日、夫から「離婚して欲しい」と言われました。
理由は、「他に好きな人ができたから」。
しかも、その相手は、同じ職場の後輩の“男性”だというのです。
夫の告白によれば、彼はこれまでにも男性を好きになったことがあるらしく、今回は初めて相手の男性もすんなりと自分の気持ちを受け入れてくれて、とても嬉しかったといいます。
でも、思えばちょっと腑に落ちるところもあって、私たち夫婦は恋人時代も結婚してからもセックスレス。
私はもともと、そういうことに興味が薄くて、それを問題に思うこともなく、2人で楽しく仲良く暮らしてきたつもりでした。
でも、彼はそんな関係に物足りなさを感じていたのでしょうか・・・。
こんなことがあって改めて考えてみたんですが、私は彼のことを愛しているし、ずっと一緒に居たいと思っています。
夫の好きな人が女性だったら、もっとわかりやすく傷ついて、“離婚しちゃえ!”と思ったかもしれません。
でも、正直、今は怒りの感情もなく、私自身、混乱している状態です。
今後、どうすればよいのか、参考までに、ご意見を聞かせてください。


柴門:だってもう「離婚してほしい」って言われちゃったんですよね。

ユーミン:これは、“誠意”として言ったんでしょうね。

柴門:・・・と思いますね。この旦那さんにとっては、“奥さんのことは同性の親友と思ってた”んだと思うんですよ。すごく気が合うし、何するのも楽しいし。でも、やっぱり恋は違うんですよね。旦那さんは、“自分の恋に正直に生きたい”と思って、勇気をもって離婚を言い出したんでしょうね。

ユーミン:“体に正直に生きたい”っていうのもあるかもしれませんね。

大石:たぶん、ずーっと昔だったら、こういう自分自身の体質って言うのに目覚めても黙っていたと思うんだけど、これを妻にも告白し、自覚もし、さらに告白して違う道を行こうというようなことが言える時代になったのは素敵なことでもあるし。でも、奥さんも生涯親友として付き合いながら、“「愛する人と一緒になりなさいよ」って言ってあげたらいいのにな”

ユーミン:でも、両立するかもしれませんね。そこをキッチリ割り切れば。

大石:3人で暮らすか!

ユーミン:そういうケースもあるんじゃないですか?

柴門:相手の男性がどうなるかですよね。

大石:大石:相手の男性がどう思うかですね。でも、愛してるし、一緒にいたいと思ってるんだから、“友人として生涯仲良くできる状況を持てるといいな”と思いますね。

柴門:そうですね。お互い助け合って。

ユーミン:同感です。

柴門:“そんなに気が合う人を失うことはない”と思うんですよね。

大石:失わないで、こちらも両立できる形がありそうですけどね。

柴門:でも、誰かひとり「嫌だ!」って言うのが居たら難しいんですよね。

ユーミン:これで、ちゃんとした関係項を3者で持てたら、また違う恋が出来るかもしれないじゃないですか。

柴門:なんかドラマの題材になりそうですね。

大石:違う恋も出来て、それも旦那さんたちが相談に乗ったりするようなお友達になれれば一番いいですよね。

柴門:“昔ながらの夫婦の関係って言うのは、どんどん崩れていっていい”と思うんですよね。


ユーミン:「大・恋愛相談スペシャル」。いかがでしたでしょうか。
そろそろお別れの時間になりますが、ジャンルは違うものの、物を作る、表現する人間として、“今、この時代を生きる女性たちに、どんなメッセージを届けていきたい”と思われますか?

大石:私、いつも思うんですけど、“既成の価値観を疑ってみる眼差しをどんな作品にもこめたい”と思ってます。

ユーミン:素晴らしい。

柴門:私は、“自分の本当の気持ちを見つめる時間を持つこと”と、とくに女性は“自分の身体に素直に耳を傾けるのって重要なんじゃないかな”と思います。

ユーミン:同感です。私もね、自粛期間中は色々思うところがあって。
でも、創作に対する意欲を失わないようにしようと。“どうしても、2020年のうちにアルバムを届けたい”と思ったんですね。チャンスだと思った、表現するものとして。ジャーナルな視線でアルバムを作ってもいいんじゃないかと。
で、今回はドラマの主題歌を作ったことで、お2人とも会えて、ほんとに良かったです。作る時には、すごく素直に柴門さんの作品も。で、大石さんって伺ってたから、すごいご信頼申し上げてますから“頑張ろう”って思えました。すごい勇気をいただけました。このお話だけでも。本当にどうもありがとうございます。
ドラマもめちゃくちゃ面白くて、最後まで一緒に盛り上げていきたいと思ってます。よろしくお願いします。

大石:こんなに番組でもたくさん盛り上げていただいて、ありがとうございました。

柴門:ほんと、コロナで人と会わなかったから、こんなにね〜、素敵な人と会えて良かったです。ラジオで。嬉しかったです。

ユーミン:「助けて!恋する私たち〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル〜」。
いかがだったでしょうか。4週間連続企画ということで、ハイカロリーな内容でお届けしてきましたよ。
今、恋愛中の方も、恋愛はご無沙汰、という方も、これから恋愛が始まるかもしれない方も、それぞれの胸にしまっておける、アドバイスや名言、きっとあったと思います!
具体的な名言とかじゃなくても、2人の歴史ある、うんちくある一声だけでもね、すごい背中を押されたり、思いとどまらせてくれたりしたと思います。
このまま、ずーっと番組離れて議題関係なく話していたい感じでした。

また、毎週金曜夜10時から放映中のTBSドラマ『恋する母たち』主題歌、「知らないどうし」は、主要音楽サイトにて配信中です。
そして、この曲も収録されている39枚目のオリジナルアルバム『深海の街』も、あと1週間少し、12月1日にリリースされます。
アルバムリリース直前の気分は、いつもわくわくしますね〜。
今回はコロナ禍に録音していて、一生忘れないだろうな〜っていうアルバムです。感慨もひとしおです。
世界が一変してしまった今こそ、聴いて欲しいアルバムになっています。
アルバムのプロモーション活動も活発化してまして、テレビもたくさん出ますよ。楽しみにしてください。

そのほか、詳しい情報や近況は、私のオフィシャルサイトや、TwitterFacebookInstagramを、チェックしてみてくださいね。



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