Yuming Chord
松任谷由実
2021.04.16.O.A
♪Onair Digest♪
4月も半ばを過ぎて、暦の上では春も終盤にさしかかりつつあります。
今日のコードは「春・愁いのメランコリックSONGS」です。


■今週のChordは“春・愁いのメランコリックSONGS”

m1 Everybody Wants To Rule The World
Tears For Fears

お送りしている曲は、Tears For Fearsの「Everybody Wants To Rule The World」。
Tears For Fearsはカート・スミスとローランド・オーザバルの二人組。
当時また無名だったオリータ・アダムスを起用して、ローランドとのデュエットソングとなっています。
前作で「Shout」や「Everybody Wants To Rule The World」といった曲が大ヒットするも、自分たちの音楽的方向性に悩んでいた二人。オリータの歌声に出会って、新たな道を歩み始めた頃の1曲。フィル・コリンズも参加しています。
春爛漫のこの時期に聴きたくなるメランコリックな曲ということで、私が選びました。

そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
4月も半ばを過ぎて、暦の上では春も終盤にさしかかりつつあります。
私は、11日の日曜に「SURF & SNOW in Naeba Vol.41〜Woman in the Moon」を無事終えて、東京に戻ってきたばかり。
いつもの年と違って、目の前のゲレンデにもすでに雪はなくて、春の空気に包まれていた苗場でしたが、東京もすっかり季節が進んでいました。
とはいえ、雪山から下山してくるこの時期は、ライブを終えた“祭りのあと”的なさびしさを感じたり、なんとなく自分だけ取り残されているような気持ちになったり、気分はちょっと、「愁い」を帯びています。
そこで、今日のコードは「春・愁いのメランコリックSONGS」。
せつなくて、もの悲しいときに寄り添ってくれる音楽を集めて、お送りしていきます。

春が来た!ってことに気づく瞬間は、厳しい寒さを耐えてきた矢先だから、心がほっこり、うれしくなりますよね。
でも、その喜びがふと、メランコリーに代わる瞬間、ありません?

ではここで、今日のコード「春・愁いのメランコリックSONGS」から、私が選んだ1曲をお送りしましょう。
アメリカ出身のシンガーソングライター、Halseyの「Without me」です。
ジャスティン・ビーバーのアルバムに客演したり、ザ・チェインスモーカーズの名曲「クローサー」に参加するなどして注目を集めたHalseyですが、この「Without me」が自身の名義で初の全米1位を獲得して、グラミー賞を含む様々な賞にノミネートされました。
去年は、今をときめくBTSとの共演で話題になっていましたよね。

この曲は、イントロだけでもの憂い気分に・・・。
では、思いっきり、メランコリックな気分になってください!


m2 Without me
Halsey

お送りしたのは、Halsey「Without me」でした。

『Yuming Chord』、「春・愁いのメランコリックSONGS」。
続いては、私の大好きなユニット、Everything But The Girlで「Missing」。


m3 Missing
Everything But The Girl

ベン・ワットとトレイシー・ソーンの二人からなるEverything But The Girl。彼らの音楽は、もの憂い春にぴったりですよね。やっぱり、曇り空が広がるイングランド出身のなせるワザでしょうか。ネオアコサウンドがそもそも、春っぽいともいえますね。

お送りしたのは、1994年のアルバム『アンプリファイド・ハート』から。
Everything But The Girlで「Missing」でした。

今日のコードは「春・愁いのメランコリックSONGS」。
ちなみに、「春の愁い」、この「うれい」は季節の「秋」の下に「心」と書きますが、音読みすると「春愁(しゅんしゅう)」。春の季語です。
生き物が活動を始めて草木も目覚めるこの時期、世界は色づいていくのに、なんとなく心が沈む、物思いにふけってしまう。そんな感情を表す言葉だそうです。

私は毎年、苗場のコンサートが終わって、下山したら春で・・・。
ひと仕事を終えて、さびしさを感じてしまうのが春のお決まり。
あとは、この時期、名残りの花粉症でちょっと憂鬱になったりすることも関係ありそうな気がするし。

では、そんなメランコリックな気分に寄り添う私の曲、最後にお送りします。やっぱりこの時期、かけたくなっちゃうんですよね。


m4 経る時
松任谷 由実

お送りしたのは、1983年2月にリリースしたアルバム『REINCARNATION』から「経る時」でした。

今日は、「春・愁いのメランコリックSONGS」というコードで、もの悲しい気分の春に寄り添う曲を選んでお届けしてきました。
苗場のライブを終えて、ほっとひと息ついている今の私にも、じんわり染みてくる曲ばかり・・・音楽は最高の薬です!

メランコリックな気分を味わったその後は、新たな旅のスタートです。
最新アルバム『深海の街』ツアーが秋から始まる予定なので、その準備、これから始めていきたいと思います!
今、この時代だからこそ、のステージをみなさんに観ていただきたいと思っていますので、どうぞ、お楽しみに。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッターインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。


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