Yuming Chord
松任谷由実
2022.04.22.O.A
♪Onair Digest♪

4月22日は地球のために行動する日、「Earth Day」。
今日のコードは「ユーミンからの、Earth Day Song」です。


■今週のChordは“ユーミンからの、Earth Day Song”

m1 VOYAGER〜日付のない墓標〜
松任谷 由実

お送りしているのは、1984年2月にリリースした20枚目のシングル、「VOYAGER〜日付のない墓標〜」です。

この曲はSF作家の小松左京さんが脚本を書いて総監督をつとめた1984年の映画、『さよならジュピター』の主題歌として書き下ろした1曲です。
地球に接近するマイクロブラックホールを、木星の爆発で軌道を変更させようとするプロジェクトを軸に、さまざまな人間模様を描いた作品でした。

映画が公開された1984年に発売された、『さよならジュピター オリジナル・サウンドトラック』に収録され、1988年リリースのベストアルバム『Neue Musik』にも収録されています。

ちなみにこの曲は、昨年春に公開された庵野秀明さん企画・原作・脚本、そして総監督をつとめた話題作『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』で使われて、ちょっとバズっていたんですよね。
映画では「綾波レイ」を演じる林原めぐみさんがカバーしていました。

そんな1曲でスタートした、『Yuming Chord』。
今日は、4月22日 Earth Dayですが、起源といわれているのは、1969年にカリフォルニア州サンタバーバラで起きた、原油流出事故。
海底からの石油の掘削が原因だったということですが、それをきっかけに、アメリカの上院議員で環境活動家、ゲイロード・ネルソンが、1970年の4月22日に討議集会を開いたのが「Earth Day」の始まりだそうです。

ネルソンは、活動の統括役として、ハーバード大学の院生だったデニス・ヘイズを指名。
全米各地の市街地でラリーを開催して、若者を中心に2000万人もの人々を動員しました。
イベントが大反響を呼んで、それ以来、アメリカでは、気候変動や森林伐採など、環境問題について考える「Earth Day」が世界中で開催されるようになりました。

ちなみに、当時はベトナム戦争の真最中。
若者たちを中心に男たちが兵士として駆り出されていた頃だったため、そんな状況に疑問をもっていた学生たちの心を動かした、という見方もあります。
環境を破壊する行為でもある軍事侵攻が続く今こそ、「Earth Day」に私たちが何をできるのか、地球市民として、思いを新たにしたいと思います。

私が地球のことを考えて、やっていることはとってもささいなこと。
マイバッグ持参、フードロスを避ける献立づくり、緑を育ててめでる・・・千里の道も、一歩から、でしょうね。

地球のために行動する日、「Earth Day」。
そんなわけで、続いてお送りする私の「Earth Day Song」は、ちょっと視点をかえて、こんな曲を選んでみました。
地球は回って、必ず朝を連れてきてくれることに、改めて感謝をこめて。
最新アルバム『深海の街』から、「Good! Morning」。


m2 Good! Morning
松任谷 由実

『Yuming Chord』、お送りしたのは、「Good! Morning」でした。
今日のコードは「ユーミンからの、Earth Day Song」。
続いては、2005年、21世紀初の開催となった万博、「愛・地球博」のためにつくった1曲をお送りします。
今日は、2006年5月リリースのアルバム『A GIRL IN SUMMER』に収録されたバージョン。
「Smile again(Yuming Version)」。


m3 Smile again(Yuming Version)
松任谷 由実

お送りしている、「Smile again(Yuming Version)」は、2005年、“自然の叡智”をテーマとして121カ国4国際機関が参加した「愛・地球博」のために書き下ろした1曲です。
正確にいうと、9月23日(祝・金)に長久手会場 EXPOドームで開催された音楽プロジェクト、「Love The Earth」のフィナーレ、「YUMING Love The Earth Final」で歌うために作ったんですが、この「Smile again」は、アジア各国のアーティスト、ディック・リー(シンガポール)、シェイ・クー(中国)、amin(中国)、イム・ヒョンジュ(韓国)との共演で演奏されました。

そして、翌年の2006年2月、「虹の下のどしゃ降りで」のカップリング曲として、松任谷由実 with Friends Of Love The Earth名義にて収録されています。

今日は、「ユーミンからの、Earth Day Song」というコードでお送りしていますが、私は「地球」「宇宙」「天体」をテーマにしてつくった曲がいくつかあるんですよね。

「ジャコビニ彗星の日」「78」「青い船で」「不思議な体験」「砂の惑星」「ホタルと流れ星」「満月のフォーチュン」、そして2016年にリリースしたアルバムは『宇宙図書館』。

地球から宇宙を想ったり、宇宙目線で人の営みを描いたり。

そして!今日のコード「ユーミンからの、Earth Day Song」、最後にお送りする1曲は「SAVE OUR SHIP」です。
この曲は、1990年、TBS系の番組、「ロシアの風・宇宙の風・ユーミン」のために作ったもの。
初の日本人宇宙飛行士となったTBSの秋山豊寛特派員が搭乗したことで話題になった、旧ソ連の宇宙船ソユーズの打ち上げを取材した番組でした。
TBSの宇宙プロジェクト「日本人初!宇宙へ」のテーマソングにもなりました。

では!今日のコード、「ユーミンからの、Earth Day Song」にちなんだ、この曲を。
1990年11月リリースのアルバム『天国のドア』から「SAVE OUR SHIP」。


m4 SAVE OUR SHIP
松任谷 由実

限りある命の日々を、私たちは唯一無二の幸運な惑星で過ごしています。
そのありがたさを、胸に刻みつつ、お送りしたのは、22枚目のオリジナルアルバム『天国のドア』から、「SAVE OUR SHIP」でした。

今日は、「ユーミンからの、Earth Day Song」というコードでお届けしました。
宇宙から俯瞰する気持ちで地球のことを想うと、少しだけ、気持ちがゆったりとしますよね。
イライラしたり、モヤモヤしたり、不機嫌になってしまいそうなときには、各音楽配信サイトにて、今日のプレイリストをぜひ、聴いてみてください。

そして、デビュー50周年を記念した、リクエスト・ベストアルバムのリリース計画ですが、民放ラジオ99局をお聞きのみなさんからのメッセージとリクエスト募集の詳細、ただいまつめているところです!
近日中にお知らせできると思いますので、もう少しお待ちくださいね。
私も、とってもわくわくしています。
『Yuming Chord』の公式サイトあてに、メッセージやリクエストを送っていただいてもOKです。
久々に、お便りでのリクエストも募集しようと思っています。
〒102-8080 TOKYO FM「ユーミンコード」
と書いて、送ってくださいね。
おハガキでも一筆箋でも便箋何枚でも、OKですよ〜。

さらに!全国津々浦々、どこにでも駆けつける、『松任谷由実コンサートツアー 深海の街』第二幕。
感染拡大防止に努めながら、みなさんに安心してステージをお楽しみいただけるよう、さまざまな対策を講じています。
日々、状況を見ながら、ツアーの情報をアップデートしています。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッターインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。



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