Yuming Chord
松任谷由実
2022.07.22.O.A
♪Onair Digest♪

今週も、コンサートツアー“深海の街”の千秋楽を迎えた街、神戸にある日本庭園「相楽園」からお送りします。
今日のコードは、「神戸にて〜Yuming Goes On!」です。


■今週のChordは“神戸にて〜Yuming Goes On!”

ユーミン:わあ、素敵!池のさざ波、鯉もいますね。風が渡ってビルの谷間に、なんかここだけぽっかり美しい日本庭園が広がっています。
ここに(相楽園)広報部の影山さんがいらしてるんです。今日はお忙しい中、ありがとうございます。

影山:ありがとうございます。よろしくお願い致します。

ユーミン:では影山さんに、この中を少し案内していただきます。よろしくお願いします。

影山:このテラスからの庭園はもちろん綺麗なんですけど、もう一つお勧めのポイントがあるので、ぜひご紹介させていただければと思います。

ユーミン:テラス沿いを歩いていくと大きなドアがあって・・・。

影山:こちらです。どうぞ!

ユーミン:わあ!ひょっとしてチャペル?

影山:そうです。結婚式も行っているので、結婚式場としても使えますし、パーティとかでも使えるんですよ。
ここは何と言ってもガラス張りになっておりまして、相楽園内に重要文化財が三つあるんですけど、唯一ここだけ全てを見ることができます。正面を見ていただいて右側が船屋形、そして左手ですね、こちらの手前が旧ハッサム住宅、そして旧小寺厩舎となっております。

ユーミン:一つずつ説明していただくと、船屋形は、あれは船なんですか?

影山:そうなんです。船の屋形部分だけをここに持ってきまして、あれが二階建てになってるものです。

ユーミン:池の中に張り出してますから、本当に船のようですね。

影山:そうなんですよ。屋形部分だけなので、実際は土の上に置いているという形になります。

ユーミン:そしてハッサム館。

影山:元々はイギリスの貿易商のハッサムという方が住まわれていたお家になりますね。

ユーミン:この窓から北野の山の方まで見えますけれど、洋館が様々立ち並んでいる所の一番麓ぐらいに・・・。

影山:そうですね。ここから上が、いわゆる異人館と言われる北野エリアでの洋風な家が並んでいる所なので、本当に“麓”といった形ですね。

ユーミン:それが日本庭園の中に一つあるっていうのがね、とても神戸らしいというか、MIXカルチャーですね。

影山:本当に仰る通りです。

ユーミン:そしてもう一つ、小寺厩舎。

影山:あの奥です。一階が馬が実際にいた場所です。

ユーミン:明治時代とかの厩舎って、あんな感じ・・・レンガでドイツ建築のような馬小屋ですよね。

影山:はい、そうですね。

ユーミン:本当にここの場所からは絶景ですね。

影山:本当に良い景色で緑も広がっているので、季節によって顔が変わってくれる場所になっております。


m2 タワー・サイド・メモリー
松任谷 由実

ユーミン:お送りしているのは、1981年リリースのアルバム『昨晩お会いしましょう』の中に収められています「タワー・サイド・メモリー」。神戸のご当地ソングとでも言いましょうか。
“ポートピア”という歌詞がでてくるんですけれど、1980年に行われた港をテーマにした博覧会は、影山さんはもちろんご存じないですよね?

影山:そうですね。あいにく私はまだ生まれておりませんでした。ただ、幼少期から両親が(ユーミンの)ファンでいさせていただいているので、曲は本当にたくさん聴いておりました。

ユーミン:そうですか。
あらためて、日本庭園「相楽園」にいるんですけれど、その庭園の中にある美しい迎賓館“THE SORAKUEN” の、「相(そう)」という名前の個室レストランの一室でお茶を飲んでいるんです。
今回は、相楽園の歴史や見どころを、この方にご紹介していただきます!

影山:THE SORAKUEN広報部の影山友介(かげやま ゆうすけ)と申します。本日はよろしくお願い致します。

ユーミン:とてもハンサムな広報さんでいらっしゃいますけれど。

影山:いえ(笑)。

ユーミン:今日はお忙しい中、本当にありがとうございます。

影山:こちらこそ、お越しいただいてありがとうございます。

ユーミン:早速ですけれど、「相楽園」のなりたちを教えてください。

影山:遡ること幕末になるんですが、幕末から明治時代にかけて、武士・実業家・政治家として活躍した小寺泰次郎の私邸になります。
その長男は、実は第11代の神戸市長の小寺謙吉さんになるんですけど、それを昭和16年から神戸市が所有している相楽園として一般公開が始まった、という形になります。

ユーミン:「相楽園」“あう・楽しい・園”名前の由来はどういったことでしょう?

影山:こちらは、中国の古書の一説にある「わしてよろこびあいたのしむ」から名付けられました。要は、“様々な人が集まって楽しい場所にしたい”という想いがあって、この相楽園が作られました。

ユーミン:梁山泊みたいな感じですね。日本庭園は池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)ということなんですけれど、これは池を中心にしているという意味ですか?

影山:はい、仰る通りです。敷地は約6,000坪で、とても広い日本庭園になっております。

ユーミン:私、実は去年の10月の終わり頃にプライベートでお散歩した時は、菊の展示でした。

影山:菊花展がありますね。

ユーミン:お花は毎年、「そのシーズンはそのお花」ということになっているんですか?

影山:そうですね。ここはツツジが特に有名で、4月末から5月はツツジがとても良くて、また秋は紅葉がとても綺麗なので、毎年そのシーズンでイベントごとがあったりとか、ファンの方に来ていただいております。

ユーミン:これから夏から秋への楽しみ方、お勧めはどんなものでしょうか?

影山:夏も、今ご覧になられてる通り、陽射しがとても綺麗に緑を映してくれているので、それが池に反射して、先ほど申し上げた重要文化財がとてもきれいに見えたりとか。
実は、THE SORAKUENの取り組みの一つに、“神戸ギャザリング”という取り組みがありまして、それは神戸で頑張っておられるお店の方とコラボして商品を作るんですね。それで、「この港町神戸の多様な文化であったり、たくさんの世代、国境を越えて楽しむ場所になっていきたい」ということで、そういうイベントも随時行っていますので、楽しみの一つかなと思います。

ユーミン:ということで、丁寧なご説明をいただきました。広報部の影山友介さんでした。ありがとうございます。

影山:ありがとうございました。

ユーミン:私も、このままもう少ししばらくここで緑を楽しんでいこうと思います。


m3 July
松任谷 由実

お送りしたのは、夏の花鳥風月をサイケデリックにまとめたナンバーで「July」でした。

今日はコンサートツアー“深海の街”の千秋楽を迎えた街、神戸からお送りしています。
神戸はね、美味しいものもたくさんあって、私がリピーターになっているのは“お粥屋さん”かな。何店舗かあるんです。今いる相楽園のすぐ近くにも歩いて行ける所にありますし、先ほど出ていた北野の異人館の通りのあたりにもあって、お粥にただ点心だけっていうのが旅先ではありがたいライトな食事ですね。
エスニックなもの、それから洋食も充実してますよ。でも何といっても“ビーフ”。ライトなんだけどスタミナが付く、味がものすごく良い、神戸のビーフです。

さて、始まったばかりの「松任谷由実50th ANNIVERSARY YEAR」企画についてのお話を。
ラジオリスナーのみなさんと共に作り上げた大型企画が既に始まっています。民放ラジオ99局にて開催されたリクエストWEEKで集まったリクエストナンバーと、その曲にまつわるエピソードから選曲して作る3枚組のアルバムが10月4日に発売決定。
タイトルは『ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム』です。
なかなかインパクトのあるタイトルでしょ。アルバムのビジュアルもド派手に決めてみました。実写ですよ。「突き抜けちゃえ!」っていう感じでね。
選曲作業はみなさんから届いたメッセージを読み込むことからスタートして、「本当に、それぞれの曲に深い想い出を、楽しい想い出を持ってくれてるんだな」と、ひしひしと感じてすごく嬉しかったです。
これから民放ラジオ99局を始め様々なメディア、そしてこの『Yuming Chord』でもアルバムについての詳細を随時お知らせしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

そして、そのアルバムにも収録される新曲を今日はお届けしたいと思います。
タイトルは「Call me back」。名義は「松任谷由実 with 荒井由実」です。
これは一体どういうことかというと、この曲の中で“松任谷由実と荒井由実が共演”しているんです。
この曲は元々1980年にリリースしたアルバム『SURF & SNOW』のセッションの時に録音されたもので、未完成のままマルチトラックに保管されていたものが発見されたんですね。で、今回は当時のオリジナルトラックを元にサウンドをまた構築して、さらに新たな歌詞を書き下ろして完成させました。

「荒井由実」について説明すると、数年前に、今の私の主に顔のデータがすごい金額をかけてとられてまして・・・。実は“深海の街”のツアーでも、その「デジタルヒューマン」と呼んでいるAIの私がダンスをしたりするんですけど、その現在の私のデータをさらに荒井由実時代の画像と照らし合わせて修正した“AI荒井由実”、それに東大の音声学の先生が大きく関わって、今の音声、それから昔の荒井由実時代の録音物、ラジオのお喋りとかも全部含めて再構成しまして、荒井由実を作り上げちゃったんです。
それで、その二人が「Call me back」という曲で共演している。これは鳥肌モノだと思いますよ。

それでは、早速聴いてください。私がアンバサダーをつとめる、民放ラジオ99局 スピーカーでラジオを聴こうキャンペーン「WE LOVE RADIO 松任谷由実50th ANNIVERSARY〜日本中、ユーミンに包まれたなら〜」。
こちらのキャンペーンソングとして、ラジオ独占先行オンエアです。


m3 Call me back
松任谷由実 with 荒井由実

いかがでしたでしょうか。だんだん、こういう風に不思議なことができるように、どんどんなっていくんですね。
実はこの曲、1982年に呉田軽穂名義で白石まるみさんに「恋人がいても」というタイトルで提供しました。だから、聴いていただいた「Call me back」では、“松任谷由実と荒井由実と呉田軽穂も作家として共演している”ことになるわけです。
サウンドはプロデューサーの松任谷(正隆)さんが、先程お話した発見されたマルチトラックを元に、それに手を加えて・・・。そして生まれた新たな歌詞は「荒井由実にとっては今の松任谷由実は知る由もなかったわけなんだけれど、こうして出会う日が来るなんてまるで知っていたかのような」という気持ちを込めました。

今日は「神戸にて〜Yuming Goes On!」というコードで、神戸市内の安らぎスポット、日本庭園「相楽園」からお届けしてきました。
ツアー中は、心身ともにリラックスするのって難しかったりするので、今日は本当に、心豊かな時間を過ごせました。遠くに行けなくても、この落差がいいんですよね。
日本庭園「相楽園」と、レストランやカフェのある「THE SORAKUEN」は、それぞれ公式ホームページがありますので、興味を持った方はぜひ、チェックしてみてください。

そして、松任谷由実50th ANNIVERSARY YEAR。
お知らせしたいこと盛り沢山なんですけれど、やっぱり、先ほどご紹介した3枚組のリクエストベストアルバム、『ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム』。こちらは、とにかく私自身も出来上がりが超楽しみな3枚組。
アルバムのアートワークが、とんでもなく「万歳!」なゴージャスな仕立てですし、リクエスト曲に添えられたメッセージも別冊のブックレットになっています。こちらも、読み応えがありますよ〜!
リリースは10月4日となりますので、ご期待ください。

さらに、アルバムリリースに向けたアニバーサリー企画を、ただいま進行中です。ちょっとしたお祭り気分を、一緒に楽しんでください!
もろもろの最新の情報は私のオフィシャルホームページほか、ツイッターインスタグラムなどをチェックしてくださいね。

そして12月8日から2月26日まで、「松任谷由実展(仮称)」六本木ヒルズ・東京シティビューにて開催されます。こちらも楽しみにしてください。







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