Yuming Chord
松任谷由実
2022.08.12.O.A
♪Onair Digest♪

この時期にはお墓参りに行ったり、今は亡き人たちのことを、なつかしく想ったりします。
今日のコードは「Bittersweet longing」です。


■今週のChordは“Bittersweet longing”

m1 Chariots of Fire
Vangelis

1981年に公開された映画『炎のランナー』のオリジナルサウンドトラックより、お送りしたのは、ヴァンゲリスで「Chariots of Fire」。

今年、5月に亡くなったヴァンゲリスは、ギリシャ出身の音楽家。
独学で音楽を学び、高校在学中にプロとして活動をスタートした彼は、高校卒業後、美術学校で映画と美術を学んだ経験もあったそうです。
彼を一躍有名にしたのが、1980年代の映画音楽たち。
『炎のランナー』(1981)、『ブレードランナー』(1982)、日本の『南極物語』(1983)、2002年のFIFAワールドカップ(日韓共同開催)では公式アンセムも手掛けました。

そんな1曲でスタートした、『Yuming Chord』。
今週は、木曜日が「山の日」で祝日だったので、その前後あたりからお盆休み、という方もいらっしゃるようですが、全国的には明日、13日の土曜日からがお盆入りですよね。
こういう仕事をしていると、お盆だからきっちりお休み、というわけにもいかないこともあるんですけど、私も、この時期にはできるだけ都合をつけてお墓参りに行ったり、今は亡き人たちのことを、なつかしく想ったりします。
そこで、今日のコードは、「Bittersweet longing」。

「Bittersweet longing」というのは、スラングのようなもの。
せつなくて、なつかしい、そんな気持ちを表すときに使うそうです。
親しい人、大好きな人、お世話になった人、自分にとって大切な誰かが亡くなったときは、当然、悲しいし、寂しいですけど、その一方で、それが現実だと受け止めきれなくて、まだ、どこかに居るような気がしたり、また会えるような気がしてしまうんですよね。

私は、誰かが亡くなってしまうと、しばらく時間を置いて、ではありますけど、その人が生きていたときよりも、もっと身近に感じることもあったりします。

しかも私の場合、今年がデビュー50周年という長いキャリアがある分、かつて憧れていた人と実際にお会いして一緒に音楽を作ったり、ステージに立ったりする機会にも恵まれてきたので、その時の作品とか、ライブ映像なんかが残っていたりして、それを耳にしたりすると、せつなさと共に、なつかしさでいっぱいになるんですよね。

そんなわけで、このあとは、今年、亡くなってしまったミュージシャン、中でも、私がお世話になった方々の曲をお送りします。
今年、2022年2月19日、ちょうど、SURF & SNOWの苗場コンサートの期間中、亡くなったという知らせを聞いたのが、プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーでした。
私がプロコル・ハルムの音楽にものすごく影響を受けた、ということはご存じの方も多いと思いますが、13歳の頃から憧れ続けていた彼らと、デビュー40周年を記念して、ご褒美のような共演を実現していただきました。

2012年11月20日にリリースした40周年記念ベストアルバム 『日本の恋と、ユーミンと。』に収録された、「青い影/Procol Harum feat.Yuming」でコラボレート。
そして、『Yuming 40th Anniversary 松任谷由実 & プロコル・ハルムツアー -Back to the Beginning-』を開催!
今もなお、ゲイリーは私の胸の中で、ずっと、生き続けています。
では、今日のコード「Bittersweet longing」にちなんで、1曲。


m2 Homburg
Procol Harum

『Yuming Chord』、お送りしたのは、今年亡くなったゲイリー・ブルッカーへ、心から、感謝の気持ちをこめて、プロコル・ハルム、「Homburg」でした。

『Yuming Chord』、今日のコードは「Bittersweet longing」。
続いてお送りするのは、私も荒井由実時代に参加した、小坂忠さんのアルバム、『ありがとう』から、「みちくさ」。


m3 みちくさ
小坂 忠

1971年にリリースされた小坂忠さんのアルバム『ありがとう』から、「みちくさ」をお聴きいただいていますが、そんな小坂忠さんも、今年、4月29日、73歳でお亡くなりになりました。
闘病中、ということは存じ上げていたんですが。

小坂忠さんとの出会いは、正隆さんが少し先?だと思われていますが、実は、顔見知りになっていたのは1969年、ミュージカル「ヘアー」がきっかけで、Yumingのほうが先。

そして、小坂さんとは近年、何度かお会いしていて、2015年9月27日・28日の“アルファミュージックライブ”に出演。
2018年11月26日、武部聡志さんプロデュースの「SONGS & FRIENDS」第2弾で、小坂忠さんのアルバム『ほうろう』を再現することになって、荒井由実名義で参加。

いつかまた、天国でお会いできたら、と思います。

では、ここでもう1曲。
今は会うことのできない、かつての荒井由実と、私、松任谷由実が共演した、私にとってはある意味「Bittersweet longing」な気持ちになる曲をお送りします。

民放ラジオ99局の番組で募ったリクエストナンバーを集めた3枚組のアルバム、『ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜』にも収録される、「Call me back」。
AIでよみがえった荒井由実と今の私の声、その不思議なハーモニーを、ぜひ、味わってみてください。


m4 Call me back
松任谷由実 with 荒井由実

お送りしたのは、民放ラジオ99局 スピーカーでラジオを聴こうキャンペーン「WE LOVE RADIO 松任谷由実 50th ANNIVERSARY〜日本中、ユーミンに包まれたなら〜」のキャンペーンソングにもなっている新曲、松任谷由実 with 荒井由実「Call me back」でした。

今日は、「Bittersweet longing」というコードで、今年、亡くなったミュージシャンの方の音楽を、追悼の意味をこめてお届けしてきました。
親しくしていた人の声を聴くと、寂しい気持ちとともに、心がじんわり、あたたかくなりますね。
そして、改めて、ゲイリーにも、忠さんにも、感謝の気持ちを伝えたくなりました。

私は、お2人への想いを胸に、音楽と真摯に向き合いながら、走り続けます!
そんな決意を胸にリリースされる3枚組、『ユーミン万歳!〜松任谷由実50周年記念ベストアルバム〜』は、10月4日のリリースです。
インパクトのあるアルバムのアートワークや選曲は、特設サイトでチェックしてみてください。

そして、松任谷由実、50周年50公演50万人動員、自身のキャリア最大の全国アリーナツアーが決定!
ベストアルバム「ユーミン万歳!」購入者対象の“どこよりも早い”チケット先行予約が決定しました。
詳しくは公式特設サイトをチェックしてください。

さらに!松任谷由実 50thANNIVERSARY YEARのイベントのひとつ、「松任谷由実展(仮称)」が12月8日から来年の2月26日まで、六本木ヒルズ 東京シティビューで開催されます。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッターインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。



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