Yuming Chord
松任谷由実
2023.01.27.O.A
♪Onair Digest♪

ほっとひと息つく暇もない。そんなあなたにこそ、楽しんでほしい、という想いをこめてお送りする今日のコードは、「ときめきのAfternoon Tea」です。


■今週のChordは“ときめきのAfternoon Tea”

m1 True Love
Louis Cole

お送りしているのは、昨年リリースされたルイス・コールのアルバム 『Quality Over Opinion』から、「True Love」。

そんな1曲でスタートした、「Yuming Chord」。
それにしても、1月ってあっという間に終わっていきますよね。
私も含めて働く主婦の方たちは特に、年末から年始にかけて本当に忙しい!
1月に入っても何だかんだとやることがあって、ほっとひと息つく暇もない・・・。

そんなあなたにこそ、楽しんでほしい、という想いをこめてお送りする今日のコードは、「ときめきのAfternoon Tea」です。

Afternoon Teaといえば、英国式が有名ですが、その歴史をひもとくと、この習慣を始めたのは、7代目ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリアだといわれています。
1840年代当時、英国貴族たちは遅めの朝食のあとは昼食をとらず、夕食は(社交も兼ねた晩餐として音楽会や観劇の後)午後8時以降の回・・・。
そんなわけで、食事の間隔がずいぶんあいていました。
当時の女性たちはコルセットできつくウエストをしめあげていたので、夕方ごろになると、コルセットの締め付けと空腹で、気分が悪くなり、横になっていたといいます。
夫たちは森でのシューティングやハンティングに出かけていたので、アンナ侯爵夫人は夕方ごろになると、紅茶と軽食をベッドルームで口にするようになります。
最初はひとりで楽しんでいましたが、ベッドルームに親しい夫人たちを招いてみたところ、大好評!
やがて、アンナ夫人は女性だけを招いて応接間でお茶会を開いてもてなすようになりますが、それが、Afternoon Teaの発祥だといわれています。

つまり、Afternoon Teaは、女性たちのひそかな楽しみから始まっていたということで、今現在、ホテルのティールームが“ヌン活”中の女性であふれるのも、うなずけますね。

ご存じのとおり、私も今、毎日自宅でAfternoon Teaのようなことをやっています。
かの有名な松任谷夫妻のティータイム。
さすがにあの三段になった食器(スリーティアスタンド)は使わないけど、夫婦でお茶の時間を過ごしています。

アフタヌーンティーは、ただお茶を飲んでお菓子を食べるだけでなく、その空間や、食器や香りなどを楽しむものだ、と聴いたことがあります。

ちなみに、庶民も楽しむようになった英国式Afternoon Teaは、家族のだんらんの場で、例えば、子どもたちが遊ぶような裏庭のテーブルで、一家そろって楽しむもの。
そこは、誰もが自分らしくふるまえる、心からくつろげる時間が広がっていたそうです。

気の置けない友達と過ごすお茶の時間は、息抜きのひととき。

ではここで、今日のコード「ときめきのAfternoon Tea」にちなんだ1曲を。


m2 Kiss Of Life
Sade

『Yuming Chord』、お送りしたのは、アフタヌーンティーの本場、イギリスのバンド、Sade。1992年のヒット曲から、「Kiss Of Life」でした。

『Yuming Chord』。今日は「ときめきのAfternoon Tea」というコードでお送りしています。
みなさんにおすすめのAfternoon Teaといえば、やはりこちらがはずせません!
六本木ヒルズの東京シティビューで2月26日まで開催中の『YUMING MUSEUM』。
会場と同じ階にあるレストラン「THE SUN & THE MOON」では、私の楽曲とコラボしたアフタヌーンティーやカクテルを楽しむことができます!
別途、予約していただく必要があるんですが、今月21日からは装いも新たに、バレンタインデーを意識した「〜Love version〜」メニューとなっています。

今回は、私のラブソングをテーマにしたアフタヌーンティー。
「ルージュの伝言」をモチーフにした“ルージュのチョコ”や、「14番目の月」をモチーフにした“レモンマカロン”、そして「コバルトアワー」のパフェでは、オレンジ、マスカルポーネ、ブルーキュラソゼリーを使って、夜明けのコバルト色の空を再現しています。

セイボリーと呼ばれるスイーツ以外のものも充実していますよ。
「カニとカリフラワーのキッシュ」や、「海老と野菜のオムレツ」、「パストラミポークのベーグルサンド」などなど、そそられますよね!
お茶だけじゃなく、お酒も楽しめそう・・・と、いうあなたには、料金は別になってしまうんですが、アルコールもご用意がございます。

「Message of Burgundy」は、赤ワインベース。
「ルージュの伝言」をイメージして、ちょっと大人っぽいカクテルなんですけど、これ、美味しいです。さっきのセイボリーにもぴったりだと思います。

そして、「Contrail〜コントレイル〜」は、「ひこうき雲」からインスピレーションを得た、白い雲と青空をイメージしカクテルで、ミルキーで飲みやすい味わいです。
ぜひ、途中、アルコールなどもたしなみつつ、楽しんでくださいね。
「青春のリグレット」、「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」をイメージした、ノンアルコールカクテル2種もありますので、こちらもどうぞ。

このコラボアフタヌーン・ティーは、なんと6段!
窓から確かスカイツリーも見えるので、スイーツタワーとの共演も楽しめます。
東京の広い空をながめながらのティータイム、おすすめですよ。

ところで、英国伝統のAfternoon Teaは紅茶とスイーツにサンドイッチ、というのが定番ですが、もっと気軽に楽しまれているのが、「クリームティー」。
スコーンと紅茶のセットのことで、濃厚なクロテッドクリームがセットに付いていて、それをスコーンに塗って食べるため、「クリームティー」と呼ばれるようになったといいます。
お値段も手ごろで、マナーや時間も気にせず食べられるということで、一般家庭に普及しているとか。

さらに、最近では、英国お茶文化にも健康志向の波が・・・。
紅茶に牛乳ではなく、豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクを入れたり、ノンカフェインのお茶、例えばルイボスティーにオーツミルクなどを入れたりする人も増えているそうです。これ、マネしてみてもいいかも。

そのほか、当然ながら、世界各国にティータイム文化が存在しています。
世界のお茶専門店「LUPICIA(ルピシア)」のサイトによると・・・。

フランスの場合は「カフェ」文化がありますが、そこで通常飲むのはコーヒー。
お茶はリラックスしたいときに飲むもので、カフェとは別に、「サロン・ド・テ」と呼ばれるティールームがあります。18世紀のフランスでは、カフェは政治家や芸術家など男性たちの社交場で女性は出入りできなかったため、カフェとは異なるおしゃべりの場として生まれたのが「サロン・ド・テ」。
そんなわけで、外観も華やかで、ケーキなども豊富だそうです。

ここ数年日本でも話題になっているのは、スゥエーデンの「FIKA(フィーカ)」。
1日に数回、仲間と一緒にお茶やコーヒーを飲む習慣ですが、特に、同僚や上司と一緒に、職場で飲むお茶の時間を指すのが有名です。

ちなみに、「FIKA」は、「急いで」とか「好奇心が強い」という意味の言葉だったのに、およそ100年前にストックホルムのロングホルメンという刑務所で、「お茶しよーぜ」とスラングのように使われ始めたのがきっかけなんですって!
そんな「FIKA」は、15分〜30分ほど、お茶やお茶菓子を手に、コミュニケーションをとること、チームワークを育むことがメインの時間だそうです。

私がお茶の魅力を再発見したのは、台湾の工夫茶。何煎も楽しめるし、見た目も美しい。手順どおりに淹れているだけで、気持ちが落ち着きます。

あなたもぜひ、真冬の今こそ、おいしいお茶でほっとひと息、してくださいね。
では!「ときめきのAfternoon Tea」というコードにちなんだ、私の曲を。


m3 COBALT HOUR
荒井 由実

今日は、「ときめきのAfternoon Tea」というコードでお話してきました。
でも、私はゆっくりお茶を飲む時間もないくらい、忙しい日々・・・ありがたいことですけどね!

目下、日々リハーサルに励んでいる「SURF & SNOW in Naeba Vol.43」。
2月6日(月)から20日(月)まで、全8公演が開催されます。
今年は「yuming 50th year anniversary all about surf & snow special naeba 2023」!
そして、こちらは今年もネットで参加できます。
くわしくは、Net Resort in Naeba「Y-topia」のサイトをチェックしてくださいね。
オンデマンド配信ほか、スペシャルなコンテンツをご自宅でお楽しみいただけます。

そして!今年の5月からは、全国アリーナツアーがスタートします。
タイトルは、『50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー The Journey』!
こちらも同時進行で準備が進んでいますので、お楽しみに。

そして、番組でご紹介した、六本木ヒルズの東京シティビューで開催中の展覧会、『YUMING MUSEUM』も、コラボアフタヌーン・ティーとともに、ぜひどうぞ!
チケットの購入方法やアフタヌーンティーのご予約方法など、くわしくは公式サイトツイッターをチェックしてください。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッターインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。



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