Yuming Chord
松任谷由実
2023.03.24.O.A
♪Onair Digest♪

曇りの日が多いこの時期､低気圧のせいで体調が今ひとつだったり､花粉症に悩まされていたりするけれど､だからこそ聴きたい音楽がある｡
今日のｺｰﾄﾞは｢曇り空｣です｡
■今週のChordは“曇り空”

m1 Desafinado
Stan Getz & João Gilberto
お送りしているのは､1959年に発売されたﾎﾞｻﾉｳﾞｧ曲､｢Desafinado｣｡
作詞はﾆｭｳﾄﾝ･ﾒﾝﾄﾞﾝｻ､作曲をｱﾝﾄﾆｵ･ｶﾙﾛｽ･ｼﾞｮﾋﾞﾝが手がけました｡
ｼﾞｮﾋﾞﾝとｼﾞｮｱﾝ･ｼﾞﾙﾍﾞﾙﾄ､そしてｽﾀﾝ･ｹﾞｯﾂが参加して録音された名盤､『ｹﾞｯﾂ/ｼﾞﾙﾍﾞﾙﾄ』に収録されています｡

今回は､｢曇り空｣というｺｰﾄﾞでお届けする音楽特集｡
ほのかな寂しさ､哀愁ただよう音色が､曇った春の空にぴったり･･･そう思って選んでみました｡

そんな1曲でｽﾀｰﾄした､｢Yuming Chord｣｡
桜の花が咲くころは､天候が不安定で､曇り空が多いですよね｡
空はぼんやりとしていますが､この曇天（どんてん）が桜の花を養うといわれていて､“養う花の天気”と書いて“養花天（ようかてん）”とも呼ばれているそうですよ｡
曇りの日が多いこの時期､低気圧のせいで体調が今ひとつだったり､花粉症に悩まされていたりするけれど､だからこそ聴きたい音楽がある｡
そこで！今日のｺｰﾄﾞは｢曇り空｣です｡

1973年､11月20日にﾘﾘｰｽした私のﾃﾞﾋﾞｭｰｱﾙﾊﾞﾑ『ひこうき雲』｡
その中に､｢曇り空｣という曲が収録されています｡
曇り空のせいで､外に出たくなくなったﾋﾛｲﾝ｡
本気で好きになりそうな人と会う約束を､急に破ってみたくなる､という歌詞で､｢曇り空｣に気持ちがひきずられたり､恋の不安が募ったり･･･変わりやすくて繊細な心模様が､曇り空に映しだされています｡

ｱﾚﾝｼﾞはｷｬﾗﾒﾙ･ﾏﾏ｡曇り空のﾆｭｱﾝｽを見事に表現｡

｢曇り空｣を味わう音楽特集､続いてはColdplayの曲をお送りします｡
Coldplay（ｺｰﾙﾄﾞﾌﾟﾚｲ）は､ご存じ､英国･ﾛﾝﾄﾞﾝのﾊﾞﾝﾄﾞ｡
霧のﾛﾝﾄﾞﾝが生んだ彼らの楽曲は､ﾎﾞｰｶﾙのｸﾘｽ･ﾏｰﾃｨﾝの鼻にかかった声もあいまって､とにかく｢曇り空｣にぴったり！
そんな彼らの曲から選んだのが､｢In My Place｣です｡

この曲､生演奏を聴いたことがありまして･･･2005年7月､世界8都市で同時に行われたﾁｬﾘﾃｨｰ･ｺﾝｻｰﾄ｢LIVE8｣の､ﾛﾝﾄﾞﾝ ﾊｲﾄﾞ･ﾊﾟｰｸ会場！
ﾎﾟｰﾙ･ﾏｯｶｰﾄﾆｰ､U2､ｴﾙﾄﾝ･ｼﾞｮﾝ､ｱﾆｰ･ﾚﾉｯｸｽ､ｽﾃｨﾝｸﾞ､ﾋﾟﾝｸ･ﾌﾛｲﾄﾞ､ﾏﾗｲｱ･ｷｬﾘｰなどなど､豪華な出演者！
そこに､ｺｰﾙﾄﾞﾌﾟﾚｲも出演していたんです｡

では､私が選んだ､曇り空の日に聴きたい1曲を｡
2002年ﾘﾘｰｽの2ndｱﾙﾊﾞﾑ､『静寂の世界』から､Coldplayで｢In My Place｣｡
m2 In My Place
Coldplay

『Yuming Chord』｡今日は｢曇り空｣というｺｰﾄﾞでお送りしています｡
花曇りの空の下で聴きたい曲､続いてはｲﾝｽﾀやTikTokで注目を集めたｼﾝｶﾞｰｿﾝｸﾞﾗｲﾀｰ､Lizzy McAlpine（ﾘｼﾞｰ･ﾏｶﾙﾊﾟｲﾝ）で｢ceilings｣｡
m3 ceilings
Lizzy McAlpine
Lizzy McAlpine（ﾘｼﾞｰ･ﾏｶﾙﾊﾟｲﾝ）は1999年生まれの現在23歳｡
ｱﾒﾘｶ､ﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱのｼﾝｶﾞｰｿﾝｸﾞﾗｲﾀｰで､2019年にｼﾝｸﾞﾙﾃﾞﾋﾞｭｰ､2020年に1stｱﾙﾊﾞﾑをﾘﾘｰｽ｡
この曲は昨年ﾘﾘｰｽしたｱﾙﾊﾞﾑ『five seconds flat』に収録されています｡
｢曇り空｣に聴きたい1曲､お送りしたのはﾘｼﾞｰ･ﾏｶﾙﾊﾟｲﾝで｢ceilings｣でした｡

桜の季節､今年は､久しぶり（3年ぶり）にお花見へ出かける､という方も多いと思いますが､私は毎年､自宅の近所にある､“ﾏｲ桜”を眺めに出かけるのが､ここのところの季節行事｡
あとは､仕事への移動で､車の中から桜を眺めることが多いですね｡

桜の木の下に座って飲んだり食べたりするお花見っていうのはほとんどしないんですけれど､何より､この時期の｢花冷え｣って､びっくりするほど寒いですよね｡
ちょっとおしゃれしてｽﾌﾟﾘﾝｸﾞｺｰﾄで出かけたりすると､ｶﾗﾀﾞを冷やしてしまって､あやうく風邪をひいたりしそうになります｡
｢花曇り｣の｢花冷え｣には､要注意！
満開の季節になると､日が暮れても､桜の花びら効果で桜が光を放っているようにも見えますよね｡
その様子を｢花明かり｣というそうですが､ぜひぜひ､夜桜見物はあたたかくして､お出かけください｡

では､｢曇り空｣というｺｰﾄﾞにちなんだ､私の曲を｡
m4 花紀行（2022MIX）
荒井 由実

お送りしたのは､『ﾕｰﾐﾝ万歳！〜松任谷由実50周年記念ﾍﾞｽﾄｱﾙﾊﾞﾑ〜』から､金沢の桜風景を歌った1曲､｢花紀行｣2022MIXでした｡

今日は､｢曇り空｣というｺｰﾄﾞでお話してきました｡
もうすぐ4月､環境が変わって､なんとなく不安な気持ちを､空が感じ取っているような映しとっているような･･･そんな曇り空が続きますよね｡
でも､花曇りの日も､春雨の日も､目に映る風景が美しく感じられるような楽曲を､これからもお届けしていきたいと思います｡

ﾃﾞﾋﾞｭｰ50周年を記念した全国ｱﾘｰﾅﾂｱｰ､大和証券ｸﾞﾙｰﾌﾟpresents 50th Anniversary 松任谷由実ｺﾝｻｰﾄﾂｱｰ｢The Journey｣｡
5月13日（土）14（日）神奈川･ぴあｱﾘｰﾅ MMからｽﾀｰﾄして､12月まで､52公演を予定しています｡
会場に居ながら､時空を超えた旅に出て､目の前に懐かしい風景が広がるような､そんなｽﾃｰｼﾞをご覧いただけるはずです！

ﾂｱｰの詳細や私の最新情報や近況は､私の公式ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞやﾂｲｯﾀｰ､ｲﾝｽﾀｸﾞﾗﾑ などでお知らせしています｡
ぜひ､ﾁｪｯｸしてみてくださいね｡
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