松任谷由実|Yuming Chord|TOKYOFM|JFN

Yuming Chord
松任谷由実
2023.06.16.O.A

♪Onair Digest♪

しっとり聴きたい雨の曲､光差し込む晴れの日の曲など､私のお天気ｿﾝｸﾞをお送りします｡
今日のｺｰﾄﾞは｢Rain or Shine｣です｡

■今週のChordは“Rain or Shine”

やさしさに包まれたなら
荒井由実
♪雨上がりの庭でくちなしの香りの
やさしさに包まれたならきっと
目にうつるすべてのことはﾒｯｾｰｼﾞ

と､いう歌詞が出てきますが､まさにくちなしは､今の時期に咲く花｡
雨上がりは､甘い花の香りがより濃厚に､あたりを包みますよね｡

そんな1曲でｽﾀｰﾄした､｢Yuming Chord｣｡
東京も本格的な梅雨の季節を迎えていますが､次々に発生する台風が梅雨前線に影響して､大雨が各地に被害をもたらしていて､私も心を痛めています｡

ﾂｱｰで出かけたことのある町だったりすると特に､お世話になった方々のことを想って､無事を祈るばかり･･･｡
大変な状況の中で､番組を聴いてくださっている方もいるかもしれません｡
くれぐれも安全な場所で､お過ごしいただければと思います｡

そんな中､まさに私は､毎週末にかけてｺﾝｻｰﾄﾂｱｰ｢The Journey｣を開催中で､これまで､横浜､さいたま､大阪､北海道･札幌､長野市を巡ってきました｡

おかげさまで､どの会場も豪雨や台風の影響を受けることなく､どこも､とっても盛り上がっていただいています｡

ただ､6月に入ったとたん､気象情報のﾁｪｯｸが欠かせなくなってきましたね｡
それによって､移動時間も､旅支度も変わってきます｡

週末の公演を終えたら､ｳｨｰｸﾃﾞｲは東京へ､というこのﾍﾟｰｽにも､ようやく慣れてきたかな｡
今回､ﾂｱｰﾀｲﾄﾙにもある通り､大海原を旅する｢船長｣として､かなりﾄﾞ派手な演出でやらせていただいているので､まさに､週末とｳｨｰｸﾃﾞｲの格差が“ﾊﾚとｹ”､という感じ｡

｢Yuming Chord｣､今日のｺｰﾄﾞは｢Rain or Shine｣｡
しっとり聴きたい雨の曲､光差し込む晴れの日の曲など､私のお天気ｿﾝｸﾞをお送りしています｡
続いても､梅雨の時期をｲﾒｰｼﾞしながら作った曲です｡
2001年にﾘﾘｰｽした31枚目のｵﾘｼﾞﾅﾙｱﾙﾊﾞﾑ『acacia（ｱｹｲｼｬ）』に収録された､｢哀しみを下さい｣｡

哀しみを下さい
松任谷由実
お送りしたのは｢哀しみを下さい｣でした｡

『Yuming Chord』､今日のｺｰﾄﾞは｢Rain or Shine｣｡
続いては､なつかしい青空を想う1曲です｡2002年ﾘﾘｰｽのｱﾙﾊﾞﾑ『Wings of Winter, Shades of Summer』から｢ただわけもなく｣｡

ただわけもなく
松任谷由実
32枚目のｵﾘｼﾞﾅﾙｱﾙﾊﾞﾑ『Wings of Winter, Shades of Summer』に収録された1曲で､当時､夏のお茶のCMｿﾝｸﾞにも使われました｡

今日のｺｰﾄﾞは｢Rain or Shine｣･･･降っても､晴れても｡
今は梅雨の時期で､ただでさえ雨が多いのに､ここのところ台風まで発生していて､気象庁いわく､“100年に一度”というﾚﾍﾞﾙの大雨に見舞われてしまっていますよね｡
雨の曲をたくさんつくってきた私にとっても､まさかこんなことになろうとは･･･と､途方に暮れてしまいますね｡
そんなわけで､雨の季節はつい､ﾈｶﾞﾃｨﾌﾞな気分になりがちですが､本来､雨は地球上の生物にとって､恵みをもたらすものでもあります｡

そういえば､五月の雨､と書く｢五月雨（さみだれ）｣って､梅雨のことだって知ってました？

｢さ｣というのは田んぼ･稲の神さまのことを意味していて､｢みだれ｣は､水が垂れる､つまり､田の神さまの水が下に垂れる､ということを表します｡
神さまからの恵みの雨が､作物を育てる､ということなんですよね｡
ちなみに､旧暦の5月は､新しい今の暦だと､5月下旬から7月上旬､まさに今！
｢五月晴れ（さつきばれ）｣っていう言葉もありますけど､これも梅雨の晴れ間のことです｡

今のようにﾃｸﾉﾛｼﾞｰが発達していなかった昔は､こうして雨に名前をつけて､不便さ､大変さを乗り越えてきたんですよね｡例えば､青葉が茂る頃の雨は｢青葉雨｣｡
暑さでぐったりしている時に作物や草木を潤す雨は慈しみの雨､と書いて｢慈雨｣｡
同じく､草木の成長を促す雨は甘い雨､と書いて｢甘雨（かんう）｣ともいいます｡
なんだか､心豊かな気分になることばですよね｡
空模様は､心模様にも影響します｡

では､今日のｺｰﾄﾞ｢Rain or Shine｣にちなんだ､1曲を｡
1975年ﾘﾘｰｽのｱﾙﾊﾞﾑ『COBALT HOUR』から､｢雨のｽﾃｲｼｮﾝ｣｡

雨のｽﾃｲｼｮﾝ
荒井由実

JR西立川駅には､この曲の歌詞を刻んだ歌碑も！
お送りしたのは､ｱﾙﾊﾞﾑ『COBALT HOUR』から､｢雨のｽﾃｲｼｮﾝ｣でした｡

今日は､｢Rain or Shine｣というｺｰﾄﾞで､私の曲を特集してお届けしてきました｡
降っても晴れても､人生は続く！
私の音楽が､そんなあなたの人生に､そっと寄り添えますように｡

そんな想いをこめて､ﾃﾞﾋﾞｭｰ50周年を記念した全54公演のｱﾘｰﾅﾂｱｰ､大和証券ｸﾞﾙｰﾌﾟpresents 50th Anniversary 松任谷由実ｺﾝｻｰﾄﾂｱｰ｢The Journey｣､ただいま開催中です｡
明日､17日土曜日と翌･18日の日曜日は､東京の有明ｱﾘｰﾅにて行われます｡
ひととき､現実を忘れて私と大海原へ･･･五感を刺激する仕掛け満載!

みなさんとお会いできるのを､楽しみにしています！
今後の公演ｽｹｼﾞｭｰﾙやﾁｹｯﾄ販売など､詳しくは､松任谷由実公式ｻｲﾄをごらんください｡

そのほか､私の最新情報や近況は､私の公式ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞやﾂｲｯﾀｰ､Facebook､ｲﾝｽﾀｸﾞﾗﾑなどでお知らせしています｡
ぜひ､ﾁｪｯｸしてみてくださいね｡

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