Yuming Chord
松任谷由実
2023.08.04.O.A
♪Onair Digest♪

やっぱり、多くの人が夢みるのは「楽園」・・・と、いうわけで、今日のコードは「Yuming's楽園ソングコレクション」です。


■今週のChordは“Yuming's楽園ソングコレクション”

m1 Glory Birdland
松任谷 由実

お送りしているのは、1990年にリリースしたアルバム『天国のドア』から「Glory Birdland」。

そんな1曲でスタートした、「Yuming Chord」。
今年は、夏休みに旅行の予定が入っている方も多いと思いますが、旅行会社JTBが、この夏休みに旅行へ行かない人も含めた事前調査の対象者に、今後の海外旅行で「すぐに行きたい場所は?」という質問をしたところ、「ハワイ(12.5%)」が最も多くて、次いで「ヨーロッパ(11.0%)」、「オーストラリア・ニュージーランド(9.7%)」がトップ3だったそうです。

やっぱり、多くの人が夢みるのは「楽園」・・・と、いうわけで、今日は、私の「楽園ソング」を集めてお送りしていきます。
楽園、というとやっぱり南の島、海辺、砂浜、満点の星空、というイメージですが、そういう意味で私が思い浮かべるのは、ヨーロッパのリゾート地。
南フランスのコート・ダ・ジュールかな。
今から8年ほど前に、マティスゆかりの地、ニースやヴァンスへ出かけました。

マティスは、第一次世界大戦下の戦況が厳しくなってきた1917年の暮れに、ニースを訪れます。
でも、滞在中の1か月の間は、残念ながら雨ばかり。
ところが、ニースを発とうしたその日は、素晴らしいお天気!
マティスはそのときの感動を、「毎朝この光がみられるのだとわかったとき、私は自分の幸福が信じられませんでした」と語ったといわれます。
そして、ホテルやアパルトマン時代を経て、終のすみかとなるニース郊外のオテル・レジナに移り住みます。

途中、第二次世界大戦でニースがイタリアに占領された際は、海から離れたヴァンスに移って、「全生涯の仕事の到達点」と自ら語ったロザリオ礼拝堂の建築・内装・司祭が身に着ける服まで、すべての製作を手がけました。

マティスは、ヴァンスへの疎開時代をのぞいて、その後、晩年まで、コート・ダ・ジュールの光と色彩のもとで、創作活動を続けました。

楽園というと、リラックスする場所、何もしないことを楽しむ場所、そんなイメージがありますけど、心を解放して、余白ができたときはじめて、新しいことに挑戦したいと思えたりするのかも。

私は、マティスのアートに触れたあとは、コート・ダ・ジュールの夕陽を見ながらロゼワインを飲んだり、海岸でのんびり過ごしたりもしたんですよ。
でも、このときの旅は駆け足だったので、またいつか、出かけてみたいな。

では、続いての1曲を。ガーリーな夏のラブソング、「甘い予感」です。
もともとは、1977年に、アン・ルイスさんのために書き下ろした曲で、その後、1979年にリリースした7枚目のオリジナルアルバム『OLIVE』に、セルフカバーして収録しました。
「楽園ソングコレクション」、松任谷由実「甘い予感」。


m2 甘い予感
松任谷 由実

アルバムジャケットの私は、ヨーロッパのリゾート・ファッションという感じかも。
海外のファッション雑誌をイメージして、私自身がスタイリングしたんですけど、水玉模様のつば広帽子もオフショルダーのワンピースも、白い縁のサングラスも、自前で調達!楽しかったな。
お送りしたのは「甘い予感」でした。

続いては、1997年リリースのアルバム『スユアの波』から「セイレーン」。


m3 セイレーン
松任谷 由実

この曲を収録したアルバム『スユアの波』のスユア(ZUVUYA)とは、古代マヤ人の言葉で、「時空を超えることのできる波」のこと。
アルバムのジャケットにもサーフボードを使ったんですが、アルバムのコンセプトは・・・人は脳内で、いつでも、時空を超えられる?

ところで、楽園とは、至福と喜びと平和に満ちた場所。でも、それはもしかしたら、苦しみと隣り合わせなのかも。
そんな、切羽詰まった恋愛の記憶を描いた1曲。
アルバム『スユアの波』から「セイレーン」でした。

この、「セイレーン」はハワイを舞台にした曲ですが、ハワイも神秘に満ちた楽園ですよね。

1997年、雑誌『FRaU』の取材でハワイへ。
2012年、雑誌『美ST』の連載、「ユーミンの美しきたましい紀行」でも、ハワイへ。
ハワイは私にとって、聖俗あわせもっていて両方楽しめるところかな。

では、今日のコード、「Yuming's楽園ソングコレクション」にちなんだ1曲を。

この曲は、コロナ禍に自宅でして制作。
2020年のアルバム『深海の街』から、「REBORN 〜 太陽よ止まって」。


m4 REBORN 〜 太陽よ止まって
松任谷 由実

楽園になくてはならないのは、光と影とそれを生み出す太陽と。
お送りしたのは、「REBORN 〜 太陽よ止まって」でした。
今日は、「Yuming's楽園ソングコレクション」というコードで、私の曲を特集してお届けしてきました。
光と影を感じる、一筋縄ではいかない楽園ソングの数々、今年の夏のBGMに、ぜひどうぞ。
主要配信サイトで全楽曲を配信中なので、ぜひ、聴いてみてください!
すでに、デビュー51年目に突入していますが、デビュー50周年を記念した全国アリーナツアー、大和証券グループpresents 50th Anniversary 松任谷由実コンサートツアー「The Journey」を開催中です。
次回は8月19日、20日に日本ガイシホール2Days!
楽園へ続く航海に、みなさんをご案内しますので、どうぞお楽しみに!

今後の公演スケジュールほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページX(旧ツイッター)Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。



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