Yuming Chord
松任谷由実
2023.11.24.O.A
♪Onair Digest♪

2週にわたって、このアルバムに参加してくれた2組のゲストをお迎えします。今日のコードは「RHYMESTER&岡村靖幸 cheers 松任谷由実 〜“ユーミン”先輩と乾杯!!」です。


■今週のChordは“RHYMESTER&岡村靖幸 cheers 松任谷由実 〜“ユーミン”先輩と乾杯!!”


ユーミン:じゃあ、ここで私たちも、コラボベストアルバムで一緒にお仕事できた喜びをかみしめつつ、Cheersしましょう!
乾杯の音頭は、この方にお願いします!

岡村:じゃあ、みなさま、ご挨拶をさせていただきます。いきますよ。

DJ JIN:名前が・・・。

岡村:岡村です。

ユーミン・RHYMESTER:(笑)。

Mummy-D:どこの岡村さんですか(笑)。

岡村:ユーミン先輩に、乾杯!!

ユーミン・RHYMESTER:乾杯!!

ユーミン:改めまして、こんにちは。松任谷由実です。今日のコードは「RHYMESTER&岡村靖幸 cheers 松任谷由実 〜“ユーミン”先輩と乾杯!!」。
実はね、急遽、新楽曲の追加収録が決定して、その準備にお時間を少々いただくために、発売日を12月20日に変更させていただくことになったアルバム、『ユーミン乾杯!! 〜松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム〜』。
「待つ楽しみが長くなった!」「クリスマスプレゼントにもぴったり♪」と、みなさんにお喜びいただくために、今日から2週にわたって、このアルバムに参加してくれた2組のゲストをお迎えしました!

では、改めてご紹介しましょう。ゲストは、RHYMESTERの3人(宇多丸、Mummy-D、DJ JIN)と、“岡村ちゃん”こと、岡村靖幸さんです!

RHYMESTER・岡村:よろしくお願いします。

宇多丸:この組み合わせはヤバいですね、ちょっと。

ユーミン:ヤバい。

宇多丸:それぞれは会ってはいても、(この4人が)一堂に会するのは初めてじゃないですか。

ユーミン:今回このコラボベストアルバムをつくるにあたっては、私が信頼しているとか、大好きだったり気になったりしているアーティストの方々に、直接オファーしていったんですよ。
揃ってみたら、それぞれ横のつながりもあったようでね。RHYMESTERと岡村ちゃんも、2019年11月リリース「マクガフィン」で共演しています。
ちなみに、現在、RHYMESTERは、King of Stage Vol.15「Open The Window」のツアー中で、お忙しい中でのご出演!ありがとう。

Mummy-D:とんでもないです。

ユーミン:そして、それを言うなら岡村ちゃんも現在、2023→2024 WINTER TOUR「元気です」。

宇多丸:やっぱりね、「元気です」って伝えなきゃいけないですよね。

岡村:そうなんです。入院したからね。

ユーミン:あ、喉を。

岡村:もう大丈夫です。

ユーミン:よかった。いくら先輩からのオファーとはいえ、ご多忙の中お運びいただいて、本当にありがとうございます!!!

RHYMESTER・岡村:とんでもないです。

ユーミン:RHYMESTERのツアーについては、なんと、岡村ちゃんも出演する回があるとか。絶対観に行かなきゃ。

宇多丸:来年の2月16日(金)に武道館で久々に開催させていただきます。今回のアルバムにはゲストがいっぱい参加しているんですけど、岡村さんも。

岡村:うん。

ユーミン:12月20日にリリースされるコラボベストアルバム、『ユーミン乾杯!!』で、私の楽曲とコラボに参加してくれた2組と一緒に、コラボ楽曲の制作エピソードなどを伺っていこうと思うんですけれども、ここでまずは、岡村靖幸 cheers 松任谷由実「影になって」を“薄く”聴いてみましょうか(笑)。

RHYMESTER:薄く(笑)。

ユーミン:ちょっと予告しちゃうと、次週ね、岡村ちゃんのトラックをねっこり聴こうと思って。今回はおしゃべりをしながら薄く聴くんですけれども。
(聴くのは)初めてですよね、岡村ちゃんの「影になって」は?

DJ JIN:僕らは聴くのは初めてです。

Mummy-D:僕は、作っている途中に岡村ちゃんに送ってもらって聴かせてもらったりしました。

岡村:すげえディスってくるんですよ。

一同:(笑)。

Mummy-D:ディスってないよ!ひと言もディスってないよ。

ユーミン:(笑)。どうディスったの?

岡村:「岡村さんだけですよ、出してないの」って言って。「僕らはとっくに出したんですよ」って。

宇多丸:提出時期が遅いって。

岡村:「あなたのせいで止まってますよ」って。

ユーミン:(笑)。

岡村:一生懸命作っているのに、「あんたのせいで止まってますよ」みたいな。

Mummy-D:だって俺ら、確か3年前くらいに提出してるんですけど、みたいな(笑)。

宇多丸:多分、一番早かった。

ユーミン:それはね、私が一番最初にオファーしたから。ある種、サンプルのように、他の頼む人に・・・。

宇多丸:「このくらい再解釈しちゃって」みたいな。

ユーミン:そう。だから、遅れている人はもっといますから。
オリジナルは1979年にリリースされたアルバム『悲しいほどお天気』に収録されている1曲です。
それでは、岡村靖幸 cheers 松任谷由実で「影になって」。



m1 影になって
岡村靖幸 cheers 松任谷由実



RHYMESTER:カッコイイ!

DJ JIN:グラウンド・ビートですか!

Mummy-D:90年代だね。

ユーミン:これね、コーラスとか誰か呼んで来たかと思ったら、拙者の声を、こう・・・。

岡村:そう!

宇多丸:拙者?(笑)

ユーミン:本当に、吐きそうな作業をやってくださいました。

Mummy-D:これがね、岡村ちゃんとユーミンさんの声がクロスフェードするみたいな。ちょっとまたね、変なことやるなって(笑)。

ユーミン:岡村ちゃん、(声の)キー的にはすごく高いですよね。

岡村:高かったですね。

ユーミン:なんだか少女のような声で歌ってるの。

岡村:必死でした。

ユーミン:終わり方がカッコイイから。そこは来週で。
RHYMESTERのみんなも色々とくわしい制作エピソードを聞きたいと思うんですが、岡村ちゃんには来週、じっくりお話を聞かせてもらうことになっているので、お楽しみに。

<BGM. SATURDAY NIGHT ZOMBIES / 松任谷由実>

ユーミン:1987年12月にリリースされたアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』から、「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」です。
アルバム『ユーミン乾杯!!』は、私が信頼するアーティストのみなさんに楽曲のデータをまるごと預けて、好きなように料理してもらった楽曲を集めたコラボアルバムなんだけれど、この「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」は、まず、一番最初に(RHYMESTERに)正式にオファーしました。
というのは、2013年に、私のデビュー40周年を記念したライブのステージで、一緒に披露することが決まっていたの。

RHYMESTER:武道館でしたね。

ユーミン:その時に、この曲を選んでくれたというのが本当に嬉しくて。なるほど、とも思ったし。この曲は、原体験からなじみが?

Mummy-D:これは宇多丸が選びました。

宇多丸:テレビ番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系列)のエンディングテーマですよね。その前がユーミンさんの「土曜日は大キライ」で、『ひょうきん族』のエンディングテーマって、今でいうシティポップの綺羅星のごとき名曲たちが飾っていて、お笑い番組だけど、すごくスタイリッシュに終わる。
80年代の初期から後半にかけての、すごく景気の良い世の中の雰囲気とあわせて、多分、夜遊びにこれから行くBGMでもあったと思うんですよ。これを聴いて「さあ、行くぞ」と。
ちょうどこれがリリースされた頃というのは、初期のクラブとかが西麻布とかにできるようになって。だから、ユーミンさんが本当に遊んでいる・・・。

ユーミン:ばれちゃった(笑)。

宇多丸:本当にあの辺で遊んでいる感じが浮かんで。なおかつ、ホラー、ハロウィン風味が入っていて、それも、ユーミンさんもホラー映画がお好きだし、80年代半ば頃のサブカルチャー的な空気で、ホラー映画もすごく盛り上がっていたし、それをすごく浮かれた空気と重ねる感じがめちゃくちゃイケていて。
あと、BPMがめちゃくちゃ遅いじゃないですか。

ユーミン:遅いね。

宇多丸:それも当時の新しいヒップホップが出てきた時のグルーヴ感と一致していて、なんてイケているんだ!という感じで、僕はずっと大好きで。「もうこれは、(コラボ曲は)「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」じゃないの」って提案させていただいたという。

ユーミン:すっごく嬉しかった。で、今回の『ユーミン乾杯!!』では、更にバージョンアップしてくださって。

Mummy-D:80年代にユーミンさん達がどんな機材でどんなスタジオワークをしていたのかというところが、まず最初に、そういうやらしい興味があるわけですよ。

宇多丸:研究したくなるよね。

ユーミン:やっぱり、そこもやらしくやってもらうのが、今回の目的(笑)。

Mummy-D:でしょ!だから、多分、アナログのテープから・・・。

ユーミン:もう、おっぴろげです。

Mummy-D:そう!加工前の全トラックを聴けるわけよ。俺、作っている時に、お守りの中身を覗いているみたいな。

宇多丸:「わー、見ちゃった、聴いちゃった」みたいなね。

Mummy-D:そうそう。じゃあ、俺もその時のシンセを掘り起こして、「あ、多分ジュピターで弾いているぜ」とか、そういうところまで掘り起こして、ほんで作った。

ユーミン:よかったね。勉強になったね!

Mummy-D:めっちゃ楽しかった。

ユーミン:岡村ちゃんは、ライムが「ですよ」って使うのが好きだって言ってますけど(笑)。

宇多丸:「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」の中でね。

岡村:好きだし、深いな〜と思ったんですよ。「ですよ」は、まず1に、まんま死ぬほどキャッチーじゃない。2は、お笑いの人で誰か似たような言葉を言ったような気がする。で、また印象に残る。
「ですよ」というのは敬語だから、あんまりラップで敬語って聴いたことがないですよね。

Mummy-D:そうですね。

岡村:だから「ですよ」って言葉がラップに使われたことが面白かったし、敬意も感じたし、非常に印象に残っている。

ユーミン:えっ、敬意で使ってる?(笑)

一同:(笑)。

Mummy-D:いやでもね、ハマりが良かったんだよね。

宇多丸:DESUYO!

Mummy-D:この「YO!」が。

宇多丸:パブリック・エナミーのチャックDの「YO!」ね。

岡村:キャッチーで覚えちゃうから。そうしたら、もうこっちのもんじゃないですか。

宇多丸:確かに。

岡村:だから大成功なんですよ。

宇多丸:ありがとうございます。

ユーミン:それではここで、コラボベストアルバム「ユーミン乾杯!!」からRHYMESTERとのコラボ、お聴きいただきましょう!

DJ JIN:それではお聴きください。「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」RHYMESTER cheers 松任谷由実。


m3 SATURDAY NIGHT ZOMBIES
RHYMESTER cheers 松任谷由実



ユーミン:今回は、RHYMESTERとのコラボ曲を中心にお送りしてきましたが、岡村ちゃん、RHYMESTERの仕事ぶり、どうですか?

岡村:素晴らしい!

RHYMESTER:ありがとうございます。

ユーミン:来週は、岡村ちゃんとのコラボ曲、「影になって」の制作裏話を語ってもらおうと思っています。

Mummy-D:楽しみですね。

ユーミン:『YumingChord』、ゲストはRHYMESTERの宇多丸さん、Mummy-Dさん、DJ JINさん、そして、岡村靖幸さんでした!ありがとうございました。

RHYMESTER・岡村:ありがとうございました。

「RHYMESTER&岡村靖幸 cheers 松任谷由実 〜“ユーミン”先輩と乾杯!!」というコードで、リリースが待ち遠しいコラボベストアルバム、『ユーミン乾杯!!』に参加してくれた2組のゲストをお迎えしました。
そして、来週は岡村ちゃんの曲、「影になって」の楽曲解剖を、ご本人の解説でお届けしますので、引き続きお楽しみに!RHYMESTERも、もちろん、ご登場いただきますよ!

そして、ここで改めてお伝えしておきますね。
12月20日リリースの『ユーミン乾杯!! 〜松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム〜』。
既にご予約いただいているみなさんや関係各位には、発売日の延期でご迷惑をおかけしてしまって、ごめんなさい!
より、充実したアルバムになるよう、鋭意作業中ですので、楽しみに待っていてくださいね。


そのほか、ツアーグッズの詳細やツアーのスケジュール、コラボベストアルバム「ユーミン乾杯!!」に関する情報も含めて、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッター改め「X」Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。


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