Yuming Chord
松任谷由実
2024.2.16.O.A
♪Onair Digest♪

ステージのオフ日ということで、ライブ会場のブリザーディウムがある、苗場プリンスホテルの一室からお届けしています。今日のコードは「SURF&SNOW in Naeba Vol.44〜Beyond the 50th Anniversary!」です。

■今週のChordは“SURF&SNOW in Naeba Vol.44〜Beyond the 50th Anniversary!”


m1 BLIZZARD
松任谷 由実



今年も無事に開催中!冬のリゾートシーズン恒例のライブ、「SURF&SNOW in Naeba」。
今日は、ステージのオフ日ということで、ライブ会場のブリザーディウムがある、苗場プリンスホテルの一室からお届けしています。

窓の外に広がる雪景色は・・・やはり全体的に暖冬なのか、(雪が)降ったり、お天気だったり。ちなみに今日はお天気で雪が降っていないんですが、私がこちらに来てから、雪が降った日もあるけれど、雨になっていた日もありますね。
だから、雪質は決して良いというわけではないんですけれど、私は、前回のお休みのときに滑りました。やっぱり気持ちがいいですね。すごくリフレッシュになりました。

実は、プロデューサーから最初に出てきた今回のステージのキーワードは、「Moon Walker」ということで。
ちょっとファンタジーでちょっとリアル、ということで・・・セットリストもそれに即したものになっています。

で、今回は、生成型AIで制作された映像をすごく使った演出になっているんですよ。一体どういうものかというのは、本とかではちょくちょく勉強してはきたんですけれど、「シンギュラリティー」というものが、AIに関係している人々の間ではすごく問題になっていてね。
「シンギュラリティー」というのは、未来学者のレイ・カーツワイル氏によれば、2045年とか、そのくらいに・・・もう20年後ですよ。AIが自己修正能力を持つ、いわゆる人間と同じような感性をもってしまう、人間を追い越すという。その現象を「シンギュラリティー」というんだけれど、それで、私自身も、ふと「AIが心をもったらどうなるんだろう」ということを考えてみたりして。

AIがとっくに人間を追い抜いていることはあるんですよ。膨大なデータが集積されていて、計算とか、クイズの答えとかをすごいスピードで出してくるから、囲碁とかチェスとか、そういうものは追い越しているんだけれど、それでも人は、将棋とかに興味を持って、藤井聡太さんとか(人間の棋士たちが戦っているところ)を見る。人間が苦悩する姿を見たいんだよね。自分も苦悩しているから。その辺が、AIと人間の違いなんじゃないか、と。
言語化して挙げていったらキリがないんだけれど。

だから今回、生成AIの映像の前に自分が立ったときにどういうものが流れるかは前もってリハーサルのときに見せてもらって、私はそこに立つんだな、と。ステージが始まると、うしろから、新しい記憶にあるその映像が“背中を押して”というか、本当にバイブスが来るような感じで、どう振る舞うべきか、ということを人として感じながらステージをやっているわけです。

セットリストの話に戻るけれど、それがすごく映えるようなナンバーになっているかな。現実と非現実のはざまにあるようなナンバーが大事なところに入っています。そうすると、私自身が、その曲を作ったときに、実際に現実と非現実の間をさまよって作ったな・・・という記憶が、歌っていて戻ってくるのね。
でも、それ自体が、逆にAIからインプットされた、改ざんされた記憶なのかな、なんて、すごい入れ子状態になりながら、不思議な気持ちでステージをやっています。

そしてね、せっかくこうやって、非日常な環境に20日間近く、ある種閉じ込められているわけだから、開き直ってアルバム制作に向かっています。久しぶりにゼロから曲を作り出すということを自室でやっているんだけれど、ステージの様子とあいまって、また、40枚目のオリジナルアルバムは今までと違うものが出来るんじゃないかという予感を感じています。

今回の実験的なステージ、私の糧になるはず。
乞うご期待です。

m1 July
松任谷 由実



今日は、新潟県・苗場スキー場にある苗場プリンスホテルの部屋から、「SURF&SNOW in Naeba Vol.44〜Beyond the 50th Anniversary!」というコードでお送りしています。
今回は、2月5日に初日を迎えて、19日(月)に千秋楽を迎える予定です。

今回のステージ衣裳は、前半はグレーのピンストライプのパンツスーツ。禁酒法時代のマスキュリンな感じ。
それから後半はイエロー×グレーのミニワンピ。これはね、さまざまな修正を加えたんですけれど、元はカルダン、クレージュな、60’sの宇宙ルック。最初はね、ヘルメットもかぶることになっていたんですよ。私しか似合わないだろうという・・・角が2本斜めに生えていて、そこの先端に丸いボールが付いて、そこに目玉が付くっていう説もあったんだけど、却下になりました!
似合わなかったわけじゃないんだけれど(笑)。

それから、今回、苗場に持ってきたモノたちをチェックすると、(以前より)服がだんだん少なくなっています。コロナ禍以降、打ち上げのパーティーとかはないし、重要な方々とは、リハーサルの後に、リハ着のまま舞台袖でご挨拶したりするだけだし。せいぜい、この番組を録るときに、久しぶりにスタッフにも会うからちゃんとして来ようかな、とか思ったんだけど・・・(笑)。まあ、ユースフルな格好で、ビッグTシャツに「爆暖」というレギンスをはいて。それだけで歩き回れるんだけど、一応、そのうえにノースフェイスのつなぎを着ていまして。つなぎは便利ですね。全部着たらつなぎになるし、上半身の部分を取ってそれを結べば、ボトムスだけでいられるという。

あ、今年はね、ケータリングが例年にも増してすっごく美味しいんですよ。スタッフにも大評判で。特に、中華が得意かもしれないな。本当に美味しいです。今日はね、とんこつラーメンを食べましたけれど、とても美味しかったです。

香り関係は決めているからそんなに新しいものはないんですが・・・そうだ!昨年、「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系)に出させてもらったときに、パフェ特集をしていただいて、「札幌の『パフェ、珈琲、酒、佐藤』のキャラメルアイスが世界で一番美味しい」と言ったら、大変(お店が)お喜びになって、苗場にバットで送りますって!ひょえ〜。
そこに入っているんですよ、送られてきたキャラメルアイスが。それがすごくモチベーションになっていますね。

この苗場ライフも、気づけば残り2公演!
あっという間に終わってしまいます。心を更にこめて、万全の体制でステージに立ちたいと思います。

m1 月までひとっ飛び
松任谷 由実



お送りしたのは、アルバム『宇宙図書館』から「月までひとっ飛び」でした。

今日は、「SURF&SNOW in Naeba Vol.44〜Beyond the 50th Anniversary!」というコードで、苗場スキー場にある苗場プリンスホテルの一室、通称「ユーミン部屋」からお届けしました。

だんだん日が傾く直前、時間が止まっているようなひとときです。まぶしいです。
明日、本番を控えるオフの日の今日、このあとは・・・そうですね、また自分の寝室、というか、居住エリアに戻って作曲の続きをしたいなって思っています。

そんなわけで、コンサートは17日の土曜日と、19日月曜日の2公演になりましたが、実は、このライブを配信で楽しめる期間限定のスペシャルサイトがあるんです!
その名も、「NET RESORT『Y-topia』Vol.6」<https://ytopia.yuming.co.jp/>。
ライブの生配信やオンデマンド配信のほか、とっておきのコンテンツをご用意しています。
次の生配信は2月19日、千秋楽のステージになっていますので、見ごたえがありますよ。あっという間ですから!
今年、苗場にいらした方も、観たことがないという方も、ぜひ、ご覧いただきたい!
チケットはすでに発売中で、このサイト自体は、3月4日(月)までオープンしています。
「NET RESORT『Y-topia』Vol.6」、ぜひ、チェックしてみてくださいね。

こちらの詳細をはじめ、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッター改め「X」Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。

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