Yuming Chord
松任谷由実
2024.3.1.O.A
♪Onair Digest♪

キレやハリを失った自分に気づいたときの強い味方が、小さいけれど、憎いヤツ。今日のコードは「Full of beans!」。“お豆”です。

■今週のChordは“Full of beans!”


m1 Pork And Beans
Weezer



タイトルは「Pork And Beans」なんですけれど、「ポークビーンズ」というと、私はすぐ西部劇を思い出しちゃうんですよね。
アルミのマグにお鍋からよそって、カウボーイがスプーンで食べてるっていう感じで・・・アメリカの原風景、って感じかな。
お送りしたのは、Weezerで「Pork And Beans」。

そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
いよいよ3月!三寒四温をくりかえしながら、春が少しずつやってきます。
東京も、半袖でも外が歩ける暖かさの日があれば、キーンと底冷えする日がやってきたり。
この時期のコーディネートは重ね着が基本、とばかりに薄手のシャツやブラウスを着てみると、キレやハリを失った自分に気づきます。

そんなときの強い味方が、小さいけれど、憎いヤツ。
今日のコードは、「Full of beans!」・・・・“お豆”、です。

古くはイギリスの植民地だった、アメリカ・マサチューセッツ州の町、ボストン。
ニックネームは「Bean Town」、豆の町、なんだそうです。
アイルランド移民が広めたベイクドビーンズにちなんでいるそうですが、そんなボストンで使われるスラングが「Full of beans」。
「活力に満ちあふれている人」という意味があるそうです。
そんなわけで、今日のコードは、「Full of beans!」。

さっそく、私が今、偏愛中のお豆といえば・・・山形市内の中心街、七日町通りにある老舗の和菓子屋さん、『御菓子司 山田家』の看板商品“白露ふうき豆”です!

「ふうき豆」というのは、青えんどう豆からできています。おいしすぎてつい食べ過ぎちゃうので、このあいだ、苗場にいる間はね、マネージャーに在庫管理をしてもらいました。日持ちがあまりしないので、1箱を6つ位にサランラップで小分けにして、ジップロックに入れて冷凍して、ちょっとずつ出しては食べていました。
とにかく、一度食べてほしい!おすすめです。

手軽なところでは、甘納豆も大好きです。中でも、白いんげん豆が好きなんです。白いんげん豆って、糖の吸収をおさえる成分を含んでいるんですって。甘納豆でも罪悪感がなく食べられます。

あとは、手軽に家でおしるこを作って食べることもあります。
急に、どうしても食べたいときのために、缶のあずきを買っておいて、お水でのばして沸騰させている間に・・・沸騰させちゃいけないんだ。沸騰する寸前で止めるくらいがいいですね。その間に、お餅を小さく切って、焼いておいて。お餅のおこげが好きなので、ちょっと手間をかけてしまいます。

小豆を使った和菓子といえば、たい焼きですね。
ちなみに、「東京三大たい焼き」って知ってます?
皮がパリッとしていてやさしい味わいの、人形町の「柳屋」。それから、麻布十番の「浪花家総本店」。そして、四谷の「わかば」。
私がこの中で一番お馴染みなのは、「浪花家総本店」かな。昔からそばに録音スタジオがあったものですから、差し入れで誰かが買ってきてくれたりとか、自分で買いに行ったりとかしましたよ。

いずれにしても、お豆を使った和菓子は、ギルティ・フリー。身体にいいしね!・・・って、ついつい、言い訳しつつ食べてしまいます。

あ、言い忘れました!
ものすごく好きなのは、とらやの「おもかげ」という羊羹です。

ではここで1曲。エアロスミスで「Falling In Love」。

m1 Falling In Love
Aerosmith



なぜここでエアロスミスをかけたかというと、エアロスミスは“たい焼きフリーク”で有名だそう。
デビュー50周年の昨年は、日本のたい焼き店とコラボして話題になったそうです。
ボーカルのスティーブン・タイラーは、来日すると必ずたい焼きを食べるそうです。

今日のコードは「Full of beans!」。
そもそもお豆って、植物の種だって知ってました?
マメ科植物の語源は「集める」というラテン語で、さやの中に、種子がいくつもおさまっていて、栄養を蓄えて準備ができたら、さやからはじけ飛んで、土に落ちて、芽を出す。それが、豆のライフサイクルです。
かなり遠くまではじけ飛ぶそうで、「Full of beans」が「活力に満ちあふれた人」をさす言葉、というのも納得ですが・・・、豆には、3大栄養素といわれる、たんぱく質、脂質、炭水化物が含まれていて、それぞれの割合によって、「炭水化物グループ」と「脂質グループ」に分けられるんですって。

炭水化物グループは、小豆やささげ、いんげん豆、そら豆、えんどう豆など。おもに豆の甘みやコクを楽しむ料理に適しています。
たんぱく質が多いのは、大豆。煮くずれしにくいので、粒のままや、つぶして使います。
脂質グループは、脂質が40%から50%の落花生がここに属しています。

私の好きなお豆はね、主に炭水化物グループにあるかな。
私はいんげん豆が大好きで、2パックくらいがサービスで売っていたりすると、1人のときとか、それだけを夕食にするときがあるんですよ。

話が逸れましたけど、でも、どのグループにも、生体機能の維持・調整に必要なミネラル類、糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群、ポリフェノールなどの機能性成分、それから食物繊維が豊富に含まれています。お豆って、バランス栄養食なんですね。

そんなわけで、世界中に豆料理はありますが、スイーツだとね、例えば・・・台湾の花豆(トウファー)は、豆乳をにがりなどで固めて、その上にシロップをかけて食べる国民的スイーツ。タピオカや小豆をトッピングしたりもします。
それから、こちらは日本の中華料理店でも手に入りますが、「月餅」。いわゆる「中秋の名月」のときに食べる中華菓子ですけれど・・・月餅も好きだなぁ。
”「ザーザー」という中国系スイーツは、東南アジアがルーツらしいのですが、ココナツミルクでお豆やサツマイモを煮るという、おしるこに近いスタイルですかね。おいしそうです。

私が今、一番凝っているのは、レンズ豆のスナックなんですよ。「おこし」の状態になっていて、塩味なんですけれど。たまたま、頂き物で、それは日本製じゃないんですけれど、切らしたら必ず手に入れて、ポリポリ食べようかなと思っています。

さて、前々から思っていたんですけれど、江戸時代なんかはね、小豆のお菓子は、日本人にとって“チョコレート”だったんじゃないかなって・・・・ということで、ちょっと飛ぶかもしれませんが、ここで私の曲「Choco-language」を聴いていただこうと思います。

m1 Choco-language
松任谷 由実



小豆は日本のチョコレート説・・・ということで、お送りしたのは、2004年リリースのアルバム『VIVA!6X7』の中から、「Choco-language」でした。

今日は、「Full of beans!」というコードで、お豆を使ったスイーツのお話を中心にお届けしてきました。

ちなみに、これから最盛期を迎える春のお豆といえば、グリーンピース。
解毒作用、つまりデトックス効果が期待されるので、冬の間にたまった毒をカラダの外に出してくれるそうです!
特に、4月から6月にかけて収穫したものは、甘さやみずみずしさが感じられるそうなので、スイーツがわりに食べてもいいかもしれません!
グリーンピース、苦手・・・という人、意外と多いですけれど、旬のグリーンピースは絶品ですよ!
チキンライスを作るときに中に入れたりすると、色も鮮やかで本当においしいです。甘さが際立ちます。

そして、お知らせをひとつ。
NHKの夜ドラ「ユーミンストーリーズ」が、3月4日(月)から3週に渡って放送されます。3月4日からの第1週目のストーリーは、「青春のリグレット」。ヒロインを夏帆さんが演じています。
私も一足先に観たんですけれど、すごいスピード感で、リアルで、「私の曲がこんな風に小説に解釈され、そしてドラマになっていくんだ」って、ワクワクしちゃいました。ぜひご覧ください。
月曜から木曜の夜10時45分からの15分、平日の夜のお楽しみです。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッター改め「X」Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。

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