バス旅の魅力を“音”で感じる番組「バス旅スト」。“バス旅スト”とは、普段住み慣れた街から遠く離れたあの場所へ、バスに揺られて自由気ままな旅をする人のことです。

9月2日のオンエアでは、「奈良交通」が取り扱っている一日乗車券「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass」行く、奈良の旅の後編をお届けしました。

今回のバス旅で使っているのは、奈良の世界遺産を周遊できる一日乗車券「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass」。「バスもり！」で購入可能、決済はクレジット限定で、お値段は500円とリーズナブルです。さらに、観光施設の入館料や飲食代が割引となったり、1,000円以上の買い物をした方にはプレゼントがもらえるなど、特典も盛りだくさんです。

先週探索した奈良町からJR奈良駅に移動し、「錦光園」にやって来ました。ここは、明治時代の創業以来、伝統工芸品の「奈良墨」を手作りし続けている老舗の墨屋。お店の前に立つと、黒い格子の奥からいい香りが漂ってきます。中では、墨職人が生墨の型入れ作業を実演しながら、墨の歴史や材料についても教えてくれます。奈良の伝統工芸を目の前で見ることができ、墨への理解がぐっと深まります。

さらに、錦光園では、生の墨を手で握って作る「にぎり墨体験」（要予約）ができます。ぎゅっと握ると指紋がそのまま墨の模様となり、唯一無二の品ができあがります。ほとんど手は汚れません。ご自分の手のひらで、生の墨を握った瞬間の「香り」や「やわらかさ」そして「温かさ」を体感してみてください。
なお、1-Day Passの特典として、にぎり墨体験をした人に古墨（こぼく）のプレゼントがあります。古墨は製造から10年以上経っている墨で、希少価値のあるもの。

この特典は「墨が持つ悠久の歴史を感じてもらうことで、また次の時代にこの伝統をつなげていこう」という錦光園の願いそのもの。体験したにぎり墨と併せて、思い出の品としてお持ち帰りいただけます。

にぎり墨の体験の後は、こちらも奈良の伝統工芸品「奈良筆」を作っている「あかしや」で、筆作りの体験はいかがでしょうか。「三条大路二丁目」のバス停から徒歩10分。「筆」と書かれた大きな看板が目印。

奈良筆についてのVTRを見た後で、仕上げの工程「ノリ固め」の体験ができます。ちなみに「奈良筆」の製作は100工程ほど。しかも1人の職人さんがすべての工程を手がけているというから驚きです。

国から認められた伝統工芸士の資格を持って奈良筆を作られている職人さんは、現在8人。その伝統工芸士の方から直接指導を受けながら、細い筆、太い筆、それぞれ1本ずつ「ノリ固め」して、完成品は持ち帰れます。体験は、日曜はお休み。土曜・祝日は15名様以上から受付しているので注意してください。

最後は、西の京エリアにある世界遺産・薬師寺へ。国宝の薬師三尊像が安置されているお寺です。

ここでは「お写経」体験がオススメです。中に入ると、動物の象の形をした香炉が置いてあり、その香炉をまたいで体にお線香の煙を浴びます。そして仏様の前で、和紙とお手本を重ね合わせ、下に置いたお手本の上を筆でなぞり、写し終わったら、「健康祈願」や「良縁祈願」など自分の願い事を書く欄に記入をし、仏前に提出したら終了です。また、お写経体験をした人には、薬師寺の諸堂を拝観できる参拝券が特典としてもらえます。

直筆の文字を書くことが少なくなったという人も、お写経体験で自分と向き合い、心のデトックスをしてみてはいかがでしょうか。

【今回のバス旅で利用したのは？】
奈良交通「奈良公園・西の京 世界遺産 1-Day Pass」

【バス旅の乗り方＆乗り換え方法】
?奈良町 → 錦光園
◆乗車バス・・・奈良交通「市内循環バス」 外回り
◆のりば・・・・「田中町（ならまち南口）」
◆おりば・・・・「JR奈良駅（東口）」

?錦光園 → あかしや
◆乗車バス・・・奈良交通「路線バス」 48系統 78系統 98系統
◆のりば・・・・「JR奈良駅（東口） 2番のりば」
◆おりば・・・・「三条大路二丁目」

?あかしや → 薬師寺
◆乗車バス・・・奈良交通「路線バス」 78系統
◆のりば・・・・「三条大路二丁目」
◆おりば・・・・「薬師寺」

※上記情報は2018年8月現在のものです。また、曜日・日程等により異なる場合があります。最新情報（ダイヤ、乗り場等）はバス会社のWEBページをご確認ください。

●「市内循環バス」「路線バス」・・・奈良交通

【オンエア楽曲一覧】
「千里の旅路」東儀秀樹
「Mountain Top」RADWIMPS
「日常」星野源

【高速バスはアプリで買える！　スマホアプリ“バスもり！”とは】
http://www.busmori.jp/Concierge/lp/