森山直太朗さんが思う一番歌が上手い人とは?(2016/10/22 放送)
先週に引き続き、今週も森山直太朗さんをお迎えしました。
今年デビュー15周年を迎えた直太朗さん。お母様の森山良子さんも歌手ということで、子供の頃からいろいろなミュージシャンが家に出入りしていたそうで、玉置浩二さんが“下宿”していたこともあるとか。
「下宿(笑)。でも、本当にそうです。玉置さん、家に下宿してました。“玉置部屋”みたいなのがありました。でも、逆にそういう職種の方がいらっしゃると、やっぱりこれは大変な職業だなっていうのはまざまざと見えますよね。良いことばかりじゃないというのは。だけど、やっぱり好きなことをやり続けている人たちをずっと物心ついた頃から見続けてきたので、どうしてもそっちの道に来ましたね」
そうやっていろいろな音楽家を身近で見てきた森山直太朗さんに「歌が上手いと思う人」について尋ねるとこう答えてくれました。
「そりゃあ玉置さんも もちろんそうですし、もう学校一歌の上手い人たちが集まってる、みたいな世界ですから。でも、やっぱり僕はそういう訓練だったり技術に特化したとこで言うと演歌を歌われる方…天童よしみさんとか。僕は天童よしみさんが一番歌が上手い方なんじゃないかなと思ってます。例えば、美空ひばりさんとか、僕はリアルタイムで生で聞いたことはないので、きっとそういう方たちとか。要するに日本の歌唱法の伝統的なね…技術って滅多なことは言えないですけど礼儀だと思うんですよ」
また、森山さんは技術の大切さについてこんなこともおっしゃっていました。
「芸術でも表現でも結局は姿勢だと思うんですよね。そういうものがたぶん表現に表れると思うから。で、さらに言うと、感性とかその人の感覚的な…いわゆる個性でもいいんです。表現してアウトプットしてそれを高めて引き出すものっていうのは、やっぱり技術。だけではないけれども、それによるところが大きいと思うんです。どれだけものを見る目とか感じる力があったとしても、それをアウトプットするソースが乏しいと逆に誤解されてしまったりとか。ホントのことを知ってるのにもったいないってことたくさんあるじゃないですか。そこってやっぱりキャリアと技術と愛、みたいなものだと思うんで」
去年の秋に少しお休みを取ったという直太朗さん。それはチーフマネージャーを務めるお姉さんからの助言だったそうです。
「直太朗のやりたいことはわからないけど、どうやら長く歌っていきたいんだよね。それだけはハッキリしているようだから、その長い年月をイメージした時に今休んでみるのが一番ドキドキしてできる活動じゃない?って。人生とか日常とかってものが自分の歌の表現だったり、歩んでいく先に自分が歌いたいステージがあるんだとしたら、やっぱり日常、普通の呼吸を変えていかないと、たぶんこの活動は尻つぼみになってくよ、って言われて」
休みを取る意味を休んでから初めて考えたという直太朗さん。休んでいる間に考えたことについていろいろと話してくれました。
「辿り着いた結論は…当たり前なんです、そんなこと自分でこんなとこで言うのも恥ずかしいですけど、自分の人生、誰も責任とってくれないんだ、って。何か駄目だった時、何か失敗した時に、結局、自分で責任取らなきゃいけないんだなって。いつからか自分が傷つかないコミュニケーションというかポジションを取ってた自分がいたんだなと思って。そしたら曲を伝えていく上で、ほんとに自分がしたいことっていうのはできていかないよなぁっていうことにお休み中、気づきましたね」
「かっこ悪くてもいいんだと。馬鹿だと思われてもいいから、やっぱり自分の感覚は信じて。で、そこで誰に何か言われたとしても、そのことがホントだったらそのことを受け止めればいいし。いつからかその作業を怠ってたのかなぁって。イエスは言えたんです。ノーがだいぶ言えなくなってたんだなぁって。でも、人と人とのコミュニケーションとか関係が深まる瞬間って、意外とノーを言った瞬間だったりしませんか。なるほどって。お前そういうの嫌いだったんだなぁって。でも、なんか傷つかないように生きてたんですよね」
今年デビュー15周年を迎えた直太朗さん。お母様の森山良子さんも歌手ということで、子供の頃からいろいろなミュージシャンが家に出入りしていたそうで、玉置浩二さんが“下宿”していたこともあるとか。
「下宿(笑)。でも、本当にそうです。玉置さん、家に下宿してました。“玉置部屋”みたいなのがありました。でも、逆にそういう職種の方がいらっしゃると、やっぱりこれは大変な職業だなっていうのはまざまざと見えますよね。良いことばかりじゃないというのは。だけど、やっぱり好きなことをやり続けている人たちをずっと物心ついた頃から見続けてきたので、どうしてもそっちの道に来ましたね」
そうやっていろいろな音楽家を身近で見てきた森山直太朗さんに「歌が上手いと思う人」について尋ねるとこう答えてくれました。
「そりゃあ玉置さんも もちろんそうですし、もう学校一歌の上手い人たちが集まってる、みたいな世界ですから。でも、やっぱり僕はそういう訓練だったり技術に特化したとこで言うと演歌を歌われる方…天童よしみさんとか。僕は天童よしみさんが一番歌が上手い方なんじゃないかなと思ってます。例えば、美空ひばりさんとか、僕はリアルタイムで生で聞いたことはないので、きっとそういう方たちとか。要するに日本の歌唱法の伝統的なね…技術って滅多なことは言えないですけど礼儀だと思うんですよ」
また、森山さんは技術の大切さについてこんなこともおっしゃっていました。
「芸術でも表現でも結局は姿勢だと思うんですよね。そういうものがたぶん表現に表れると思うから。で、さらに言うと、感性とかその人の感覚的な…いわゆる個性でもいいんです。表現してアウトプットしてそれを高めて引き出すものっていうのは、やっぱり技術。だけではないけれども、それによるところが大きいと思うんです。どれだけものを見る目とか感じる力があったとしても、それをアウトプットするソースが乏しいと逆に誤解されてしまったりとか。ホントのことを知ってるのにもったいないってことたくさんあるじゃないですか。そこってやっぱりキャリアと技術と愛、みたいなものだと思うんで」
去年の秋に少しお休みを取ったという直太朗さん。それはチーフマネージャーを務めるお姉さんからの助言だったそうです。
「直太朗のやりたいことはわからないけど、どうやら長く歌っていきたいんだよね。それだけはハッキリしているようだから、その長い年月をイメージした時に今休んでみるのが一番ドキドキしてできる活動じゃない?って。人生とか日常とかってものが自分の歌の表現だったり、歩んでいく先に自分が歌いたいステージがあるんだとしたら、やっぱり日常、普通の呼吸を変えていかないと、たぶんこの活動は尻つぼみになってくよ、って言われて」
休みを取る意味を休んでから初めて考えたという直太朗さん。休んでいる間に考えたことについていろいろと話してくれました。
「辿り着いた結論は…当たり前なんです、そんなこと自分でこんなとこで言うのも恥ずかしいですけど、自分の人生、誰も責任とってくれないんだ、って。何か駄目だった時、何か失敗した時に、結局、自分で責任取らなきゃいけないんだなって。いつからか自分が傷つかないコミュニケーションというかポジションを取ってた自分がいたんだなと思って。そしたら曲を伝えていく上で、ほんとに自分がしたいことっていうのはできていかないよなぁっていうことにお休み中、気づきましたね」
「かっこ悪くてもいいんだと。馬鹿だと思われてもいいから、やっぱり自分の感覚は信じて。で、そこで誰に何か言われたとしても、そのことがホントだったらそのことを受け止めればいいし。いつからかその作業を怠ってたのかなぁって。イエスは言えたんです。ノーがだいぶ言えなくなってたんだなぁって。でも、人と人とのコミュニケーションとか関係が深まる瞬間って、意外とノーを言った瞬間だったりしませんか。なるほどって。お前そういうの嫌いだったんだなぁって。でも、なんか傷つかないように生きてたんですよね」
9月にオールタイムベストアルバム『大傑作撰』をリリースし、来年1月から15周年記念ツアー『絶対、大丈夫』を行う直太朗さん。4月末までの前半だけども26公演という大規模なものになるそうです。「このアルバムも非常にボリューミーなものになったので、この旨味をコンサートなどで感謝の気持ちを持ちつつ伝えられたらなと思います」
この15年間で一番チャレンジしたことについて、「一番印象に残っているのは、実は“たった今”なんですよね。たった今が一番チャレンジしているんです。デビューした時、ギター1本と『さくら』っていう楽曲を持って桜前線のちょっと前を北上して沖縄から北海道まで渡ったんですけど、この感覚はその時の感覚に凄く似てるんです」とおっしゃっていた直太朗さん。最後にご自身にとっての挑戦について伺うとこんな答えが返ってきました。
「挑戦とは、知らない自分を知る一番の方法。挑戦って結局、想像できないゾーンに行くことですからね。そうなった時に本質が出ますから。挑戦し続けるっていうのは最終的には自分を成長させることになるから。でも、自分を成長させるってのも自分を知っていくことからしか成り立たないじゃない。だから怖い。めんどくさい。生きるってめんどくさいんですよ、やっぱり」
番組ではそんな森山直太朗さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「森山直太朗さんの色紙希望」と書いてご応募ください!