【FM北海道 #1】ゼロ・エネルギー・ハウス、ZEH(ゼッチ)って知っていますか?[2022.11.04]
環境省とJFN各局がコラボレーションして地球環境の事を考えよう!というコーナー『できることから始めよう! COOL CHOICE LIFE 』。
AIR-G'では”北川久仁子のbrilliant days×F”内で11:45頃に放送しています。
最近では梅雨が無いはずの北海道でも6月に梅雨のような天気が続いたり、冬に雪が降るのが遅くなったりと、北海道でも気候変動の影響なのでは?と思うことが増えてきました。
「気候変動」という地球規模の課題の解決に向けて日本は、「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を目指しています。
つまり・・・2050年までに「温室効果ガスの排出」を全体としてゼロにしよう!ということなんです。その実現には、一人ひとりのライフスタイルの転換が重要です。
「COOL CHOICE」とは・・・CO₂などの温室効果ガスの排出量削減のために、脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」、「サービスの利用」、「ライフスタイルの選択」など、日々の生活の中で、あらゆる「賢い選択」をしていこうという取組みを指しています。
AIR-G'をはじめとするJFN各局では、各地のリスナーと一緒になって“快適・健康でお得”“家族にも地球にもやさしい暮らし方”の実現に向けて環境省が勧める具体的なアクションプランでCOOL CHOICEの取り組みのひとつでもある『みんなでおうち快適化チャレンジキャンペーン』そして『ゼロカーボンアクション30』について今日から全8回に渡って紹介していきます!
第1回のテーマは・・・『ZEH(ゼッチ)って知っていますか?』
11月入って道内は本格的に寒くなってきました。
特に朝晩は暖房をすでに点けているという方も多いかと思います。
戸田さんは今の暖房だけではなく、お風呂に入る時に浴室暖房を点けたり、台所に立つ時に足元が寒いと思って電気ストーブを点けたりすることもあるそう。
そんな中、気になるのが電気代です。
その電気代・・・少しでも減らすことができたら最高じゃないですか?
それを叶えてくれるのが「ゼロエネルギーハウス」=「ZEH(ゼッチ)」なんです。
「ZEH(ゼッチ)」とは「Net Zero Energy House」のことで、電力をはじめとしたエネルギーを抑える「省エネ」と、エネルギーを創る「創エネ」を掛け合わせて、年間で消費する住宅のエネルギー量をおおむねゼロ以下にしよう!という住宅なんです。
それでは具体的にどうやって「ゼロ」を実現するのでしょうか!?
まずは「省エネ」をどうしていくのか。
それは家の「断熱性」「気密性」を高めること。そうすることで冬は暖かく夏は涼しい、そして、部屋ごとの寒暖差も少なく、快適で健康に過ごすことができるということなんです。
更に、冬場の脱衣所や浴槽の温暖差によって心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすヒートショックのリスクも軽減されるそう。
ただ、いくら断熱性能が高くても、家の空気を入れ替える必要があります。
これからやってくる真冬のシーズン。せっかく温めた空気が、換気のため開け放した窓から逃げて行ってしまって暖房の設定温度を上げた・・・なんて経験をされた方は多いはず。
ただ、全てのZEH(ゼッチ)に当てはまるわけでは無いですが「熱交換機能」が付いた最新の「換気設備」では、吸気も排気も自動で行うことができるので、この機能で家の中から出す空気の熱を利用して外の空気の温度調節をしてくれます。
例えば家の中が20℃で、外が4℃だったとき、外から取り込むフレッシュな空気の温度を16℃くらいに温めて吸気してくれるので、暖房の消費エネルギーを抑えることができる、ということに繋がるんです。
熱交換機能がなくても、断熱性が高い家は、室内の温度を逃がさないだけではなく、
結露もカビも少なくなってお掃除の手間も減る、というメリットもあるんです。
そして「ZEH(ゼッチ)」のもうひとつの特徴である「創エネ」。これはお馴染み!「太陽光発電パネル」を設置してエネルギーを賄うということです。
ただ、こういった環境に配慮したお家にしようと思ったら、まとまったお金がかかるイメージがあり、ハードルが高そうですが環境省が行っている「ZEH支援事業」では、このような住宅を新築しようとしている方に補助を行っています。補助金の額は、55万円~100万円ほどになりますが11月末からも公募を行うということですので、検討している方は環境省の「みんなでおうち快適化チャレンジ」のホームページをチェックして検討してみましょう!
(※補助金が振り込まれるのは、住宅が完成して、交付が確定したあと、など、注意事項もありますので、ホームページでご確認ください。)
蓄電設備などの電気をためることにも活用できるということなので、北海道はブラックアウトを経験していますから、蓄電池があれば災害や停電の時も安心ですよね。
いま全国各地の「住宅展示場」で、「ZEH(ゼッチ)住宅」を設置しているところも多いそうなので、是非一度、その目で確かめながら導入にあたって気になる事をスタッフの方に直接聞質問してはいかがでしょうか?
初期費用はかかるけれど、電気代はお得に、更に健康にも良く、災害時にも強いということを考えたら、まさに「プラマイゼロ」ということになります。
これからお家を建てようという方は、「ZEH(ゼッチ)」を検討してみてはいかがでしょうか?
『COOL CHOICE』
あなたもできることから始めてみませんか?